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3PL/1兆8000億円市場へ/大手企業25%が導入意向

 民間調査機関の矢野経済研究所(矢野暁社長、東京都中野区)が発表した日本の3PL(サードパーティー・ロジスティクス())市場予測によると、2013年には1兆8000億円と現在の宅配便市場規模まで拡大する見込みだ。
 調査で日本の3PL市場は、1.運賃の価格競争と企業数増加2.米国をモデルとした新しいロジスティクス概念3.従来の料金体系とゲインシェアリングの併用――といった問題から「方向性が明確化されていない」としつつも今後、市場形成が本格化。2005年度に1兆1400億円、2008年1兆4030億円、2013年には1兆8000億円と順調に推移する予測する。
 荷主企業に実施したアンケート結果によると、物流業務における課題解決は思ったほど進んでいないのが現状のようで、特に「車両動態管理」や「貨物追跡システム」「ロジスティクスの戦略立案・実施」面が遅れている。3PL企業に期待する能力には「物流効率化・コストダウンへの提案力やノウハウ」「SCM(サプライチェーン・マネジメント)の概念」を基本項目にしている。
 今後3PLを導入する意向がある企業は、大手で25%と高く潜在需要が望める半面、3PLという定義が曖昧なため、具体的イメージがわかないと答えた企業が多いことも浮き彫りになった。
 矢野経済研究所では、3PL市場発展の要件として1.パートナーシップ(荷主、協力会社)の充実2.荷主の過度のコスト偏重是正3.荷主の業者選定基準の明確化と料金体制の明確化4.旧弊的な用車制の撤廃――などを挙げる。