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【丸紅】中国沿海部を面でカバー/広州に伊勢湾海運と合弁会社

 丸紅は、伊勢湾海運と合弁で6月に中国広東省広州市に、外資100%の物流会社を設立する。資本金は1,500千米ドルで両社が50%ずつ出資。国際フォワーディング業、物流センター業及び道路運輸業を中心として運営。物流センターは、当初は借庫ベース(4,000平方メートル)でスタートし、将来的には自社倉庫の運営を計画、機能と業容を拡大する。
 丸紅は、既に伊勢湾海運と上海で合弁の物流会社(上海外紅国際物流有限公司、1993年設立)を運営し、華北地区の大連、天津、営口では同社の合弁物流会社、香港では同社の現地法人とアライアンスを組んでいる。今回、両社で華南地区の広州市に営業拠点を設けることで、「世界の工場」から「巨大な消費市場」へと変貌しつつある中国沿海部を面でカバーする体制を構築する。
 中国華南地区は、これまで電子機器の生産基地として発展してきたが、1999年以降相次いで日系自動車メーカーが進出しており、今後更に自動車産業の拡大が見込まれている。
 両社は、新規に進出する自動車部品メーカーの物流を中心に、既進出メーカーの原材料と製品の物流もターゲットにした営業拠点を広州市に設け、当該拠点をベースとして、海外物流ネットワークとの協働による国際一貫物流網の構築と、中国内の道路運輸業務のサービスを提供する。
 中国は、WTO加盟時(2001年12月)に、3年以内に道路運輸、4年以内に国際フォワーディングの外資100%開放を公約に掲げ、「外商投資道路運輸業管理規定」「外商投資国際貨物運輸代理企業管理弁法」など、関係法規定を公布・改正してきた。これらの法規定により、中国内の道路運輸は2004年12月、国際フォワーディングは2005年12月に、外資100%による許認可取得が可能となった。