【全日本トラック協会TSA委員会】電子タグ基礎実験を実施 特定分野での実効性確認|通販物流代行・物流コンサルティング・社員教育のイー・ロジット

物流ニュースLogistics News

「物流ニュース」は、物流関連のニュースリリース/プレスリリースを原文のまま多くの情報をご覧いただけます。

物流ニュース

【全日本トラック協会TSA委員会】電子タグ基礎実験を実施 特定分野での実効性確認

 全日本トラック協会の輸送システム高度化促進専門委員会(TSA専門委員会、本田八郎委員長)は、「UHF帯(950MHz帯)」の電子タグ(RFID)基礎実験を実施した。
 多種にわたる商品を取り扱う運送業務の特性を踏まえ、ダンボール、金属などの貼付対象物、金属、水、電子タグの有無などの内容物が電子タグの読み取り距離などへ与える影響を測定。
 実験の結果、床や壁の影響により読み取りエリア内に読み取りできない箇所が発生したり、逆に読み取りエリア外に一部読み取り
可能ポイントが発生するというUHF帯特有の課題が確認された。
 前年度からの2年間にわたり3周波数帯について行った実証実験の結果「周波数帯別の電子タグの特性や課題について概ね把握することができた」とし、現状でも電子タグの特性を理解したうえであれば、特定分野などにおいて実用化を図ることができる、と結論づけた。
 一方で、業際分野での電子タグの実用化にあたっては、技術面における課題解決だけでなく、「内容物(商品)の電子タグに干渉さ
れることなく荷札を判別する」ための識別子設定など、情報内容の標準化も重要としている。
 18年度は、市販されるISO標準対応機器を使用した実証実験を実施するとともに、これらの成果をもとに運送事業者が電子タグを利用する際の課題整理、改善提案を取りまとめる。