雪印乳業は1日に開いた取締役会で、雪印物流の株式をエスビーエス(鎌田正彦社長、東京都墨田区)に譲渡することを決議、同日株式譲渡契約書に調印した。譲渡により雪印乳業の保有比率は5%となるが、雪印グループの物流は雪印物流が継続して請け負う。
雪印物流は、乳製品や市乳などの全温度帯別製品輸送、倉庫内作業などを主力事業としているが、雪印グループ再編の中で他社との提携による競争力の強化、業容拡大に向けた検討を進めていた。運送会社や物流コンサルティング会社など幅広いロジスティクス事業で構成されるエスビーエスが株式譲受を申し出たことで、食品物流のノウハウを持つ雪印物流と事業領域を補完できると判断した。
雪印乳業が所有する雪印物流の株式34万4,600株(発行済全株式の95.22%)のうち、32万6,500株(発行済全株式の90.22%)について、30億円程度でエスビーエスへ譲渡する。譲渡予定日は5月31日。