ブックレビュー社
サプライチェーン・マネジメントを成功させる物流戦略を,サード・パーティー・ロジスティクスの視点で解説
小売店や卸など流通分野のサプライチェーン・マネジメントを成功させる要因として,大きな注目を集める物流戦略。特に最近は,サード・パーティー・ロジスティクス (3PL)と呼ばれる物流アウトソーシングが登場し,高い効果を上げている。
本書は3PLを活用したチェーンストア15社のケーススタディーを基に,3PLの具体的な活用方法や成功ポイントを解説している。チェーンストア事例も多岐に渡っており,イトーヨーカ堂と花王システム物流,平和堂と加納商事,関西スーパーとニチレイのほか,いなげやと国分,モスフードと日本コールドネット協議会,ミニストップと日立物流,サンショップ・ヤマザキと雪印アクセスなどを取り上げている。
情報システムの記述は少ないが,それぞれの事例とも物流戦略や物流プロセスなどに踏み込んでおり,非 常に理解しやすい内容になっている。3PLの台頭によってチェーンストアの戦略はもちろん,物流業者の戦略も大きく変わる。そこで本書は最後の章で3PL時代における物流業者 の位置付けを,今までの下請けからパートナーとして脱皮すべきと提言した。 (ブックレビュー社)
(Copyrightc2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)
内容(「BOOK」データベースより)
一括物流は、小売業の新物流戦略である。消費者との接点である店頭を起点に、最も効率的なサプライチェーンを実現する物流システムである。メーカーのチャネル戦略が生んだ業種別物流、ベンダー別物流、店直配送などを一括物流センターの構築、情報テクノロジーを駆使・総合することで、小売り主導のサプライチェーンに変換しようとする動きだ。本書は、この一括物流システムに関して、サプライチェーン・マネジメント(SCM)という視点を加えまとめたものである。
第1章 チェーンストアの物流戦略と流通環境の分析
第2章 チェーンストア物流システムの変遷
第3章 チェーンストア一括物流システムの構築
第4章 サプライチェーン革新―一括物流ケーススタディ
第5章 一括物流で頭角現す物流業者の戦略
第6章 サプライチェーン・マネジメントとチェーンストアの物流改革
第7章 サプライチェーン・ロジスティクス時代におけるアウトソーシング業者への提言