出版社/著者からの内容紹介
不況、人員削減、成果主義導入によるひずみ......今の企業を取り巻く状況は、ことごとく社員のモチベーションを下げようとしているかのようである。実際、管理職はもちろん経営者にとっても、組織の活性化は大きな問題になっている。いまや、「いかに企業に適した人材を獲得し、そのやる気を引き出すか」は企業の業績を左右する、いわば「戦略」として認識しなければならない時代になっているといえるだろう。
本書は、「人材輩出企業」リクルート出身で、モチベーション向上を主要テーマとして急成長を続けるコンサルティングファームのトップが▽「採用活動」は受身のものではなく、「人材を口説く」場だと捉える。▽「辞めやすい」会社を作ることが、むしろ優秀な人材を引き寄せる▽自分の会社の「らしさ」を発信し、社員の一体感を醸成する▽会社をカジノ化し、仕事を楽しめるようにする▽といったユニークで斬新な発想で、新時代の組織活性化戦略を説く。
第1章 エントリーマネジメント―組織の入口管理で会社を変える
第2章 エグジットマネジメント―組織の出口管理が強い組織を創る
第3章 典型的なモチベーション症例―病状の予見が組織の危機を回避する
第4章 モチベーションマーケティング―企業と社員の「相思相愛度」を測る
第5章 ビジョンマネジメント―明確な羅針盤が組織の多様性を束ねる
第6章 コミュニケーションの結節点―管理者がコミュニケーション報酬を創り出す
第7章 ワークプレイスマネジメント―働く場の変革で組織を活性化する
第8章 イベントマネジメント―あらゆる「きっかけ」を変革の好機とする
終章 企業がビジネススクールとカジノに変わる―二一世紀は、「学ぶ機会」と「遊び心」がモチベーションを刺激する