出版社/著者からの内容紹介
メンバーのハートに火をつけろ!
コミュニケーション環境を整え、メンバーの協働意欲を高める技法や状況別対応
法など、具体的ノウハウを満載したリーダーのための実践テキスト。
■プロジェクトから部や課の定常組織まで、ただ集まっているだけの「グルー
プ」を、相乗効果を生み出す「チーム」に変えるチーム・ビルディングの手法を
解説します。
■人選・組み合わせからコミュニケーションを左右する環境づくりから、メン
バー同士の関係を深め協働意欲を高めるアクティビティの活用法まで、すぐに使
えるノウハウ満載です。
■「新しいプロジェクトを立ち上げる」「統合した部署の一体感を高める」など
具体的なシチュエーション別にチーム・ビルディングのプロセスを解説。活用す
る「技法」と「考え方・留意点」の2本立てで実践のポイントが分かります。
■チーム立ち上げ後の継続的な働きかけや、困ったメンバーへの対処法など、さ
まざまな状況への対応方法も豊富な経験に基づいて紹介します。
■付録として、気軽に使えるアイスブレイクやチーム・ビルディング・エクササ
イズ120種類を集めた小冊子を添付。取り外せば携帯して使えます。
■「ファシリテーション・グラフィック」に続く、「ファシリテーション・スキ
ルズ」シリーズ第2弾です。
著者からのコメント
前著「ファシリテーション・グラフィック」では「議論を描く」
「議論を見えるようにする」技法を紹介しました。意外な分野の方々からも反響
をいただき、このような「紙とペンの世界」に多くの方が関心を持っておられる
のだなあと実感しました。
同時に、チーム活動をよりよくすることが、皆さんの大きな関心であることも伝
わってきました。
本書「チーム・ビルディング」は、そのチーム活動の成否の本丸、「どうしたら
うちのチームがもっと活気づくのだろう?」「どうしたらもっと一体感が高まる
のだろう?」に焦点を当てています。
ただ、この問題をそもそも論から扱った本はすでに多く存在します。リーダーの
心構え、修羅場をくぐる経験の大切さ、リーダーから滲み出る人格等々、リー
ダーシップの在り方はいたるところで説かれています。
そこで、本書では、リーダーの人的資質《以外》の側面に光を当てました。メン
バーの集め方の基本、メンバー同士が話しやすい雰囲気をつくる工夫、それを少
しゲーム感覚にしたアイスブレイク、チームの方向性を皆で考えるのに使えるグ
ループアクティビティ等を満載しています。
「こんなやり方もあんなやり方もあるのか」と知った上で、自分の活動に応用し
ていただくこと、カリスマリーダーでなくてもやれることは色々あるのだと再認
識していただくこと、それが私たちの本望です。自分のリーダーとしての資質を
磨くとともに、これらの小技をどんどん使っていってみてください。
少しでも多くの人が、充実感あるチーム活動を創造、享受できますように。
第1章【基礎編】 効果的なチームをつくるには
1 チームに求められるもの
2 チーム・ビルディングの4つのタイプ
3 チームを活性化させる条件とは
第2章【準備編】 「人組み」と「場づくり」がチームの決め手
1 活動の枠組みをデザインする
2 効果的にメンバーを集める
2-1 人の量を考える----何人集めればよいのか
2-2 人の質を考える----どんな人を集めればよいのか
2-3 メンバー集めのプロセス
3 物理的なスペースづくり
4 関係性を促進する
第3章【技術編】 すぐに使えるチームづくりの技法
1 アイスブレイクを活用する
1-1 定例のミーティングで使える技法
1-2 短時間のワークショップで使える技法
1-3 グループ分けに使える技法
1-4 大人数のワークショップで使える技法
2 チーム・ビルディング・エクササイズを活用する
2-1 研修や合宿で使える技法
2-2 ビジョンや目標を共有するための技法
2-3 本格的なチームづくりのための技法
3 アクティビティを効果的に使うには
第4章【実践編】 チームづくりを促進させる
1 小ミーティングを開催する
2 合宿ワークショップを開催する
3 参加型研修を実施する
4 新しいプロジェクトを立ち上げる
5 課や係など小チームを活性化する
6 大人数のイベントを開催する
7 元気な異業種交流会を続ける
8 地域の集会を実りあるものにする
第5章【熟達編】 チーム・ビルディングを極めるために
1 チームに影響を及ぼす個人に対処する
2 持続可能なチームづくりを目指して
3 チーム・ビルディングは観察力で決まる!
ブックガイド
事項索引
技法索引