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クロネコヤマトの宅急便"NEKOシステム"開発ストーリー
システムの優劣が競争力を左右する物流業界で、各社はどのようなIT武装をしているのか。本書は、宅配サービス最大手ヤマト運輸の基幹系システムの歴史をひもとくことで、この疑問に答える。
1974年に稼働した、最初の「第1次NEKOシステム」から、2000年に動いた「第5次」まで、各世代の基幹系の機能と、それによって可能になった業務プロセスを説明する。その進化の過程からは、伝票のペーパーレス化や、集荷・配送担当者の業務効率化を一貫して追求してきた、同社の姿勢が読み取れる。
「学習」と題する最終章では、ヤマト運輸の情報化哲学を紹介しており、この内容も興味深い。「会社が何をしたいのか考える」、「無意識にやってしまうミスをなくす」、「失われるものも考える」といったモットーは、他業種でも参考になるだろう。
年表や図なども多数掲載されており、読みやすい。基幹系の話題に終始しており、情報系に触れていない点が、唯一残念。
(日経コンピュータ 2005/05/30 Copyrightc2001 日経BP企画..All rights reserved.)
内容(「BOOK」データベースより)
全国へ、より早く確実に届けたい。そんな願いを支えるシステムとは。
第1章 発見(これがクロネコヤマトだ
伝票を見てみよう)
第2章 誕生(最初は運賃自動計算から
コンピュータ化のはじまり ほか)
第3章 成長(宅配サービスと情報システム
情報の入力は極力簡便に ほか)
第4章 進化(進化するNEKOシステム
ハードウェアのアップグレード
E-ビジネスの展開へ
個人情報とセキュリティ
新事業への道)
第5章 学習(誰のためのシステムなのか
誰にとって便利なシステムなのか
できることをあえてしないことも1つの選択ではないか)