毎年恒例のイー・ロジット戦略物流セミナーは、今回で23回目の開催を迎えることとなりました。
例年、キャンセル待ちが出るほどの人気セミナーですが、皆様の交流の場としてご利用いただくことを願い、今年はリアル会場のみの開催といたします。
さて、AI・ロボティクスに関するテクノロジーは、社会のさまざまな環境に組み込まれ、年々身近な存在となりつつあります。国内における現在のAI・ロボティクス市場は、およそ5,000億円規模と言われ、4年後の2027年には1兆億円市場に増大すると予想されることから、今後は導入の動きがより一層加速していくと考えられます。
AI・ロボティクス利用の最大のメリットは、従来はマンパワーと時間をかけていた業務への導入によって、生産性の向上とコスト削減、さらにはサービス力アップが実現されることです。人材不足が社会的な問題となったいま、AI・ロボティクス技術の活用は、人材の生かし方を根底から変革するもので、働き方改革の大きな推進力になると期待されています。
いずれにしても、AI・ロボティクス技術の活用が、イノベーション戦略の中核となっていることは確かです。アマゾンをはじめ、ユニクロやアスクル、ニトリなど戦略物流を推進する企業では、AIを駆使した物流センターのスマート化や物流ロボットの積極的な導入により、省人化と働き方改革という相矛盾する課題をクリアしています。
また、これからの時代は、多様な人材や働き方に対応した人事戦略こそが、企業力アップのキーワードとされています。定量的な評価が困難な人事管理に、社員とのエンゲージメントを強化するために必要な環境を整備した企業では、社員のパフォーマンス向上とともに、離職率が激減したという事例も報告されています。
以上のような最近の動向を踏まえ、今年の戦略物流セミナーでは、「次世代の物流革命 AI・ロボティクスと人事戦略の活用」というテーマをご用意しました。
今年は、以下の方々が登壇されます。
まずは、弊社代表の角井亮一が、「すごい物流戦略 〜どう立案し、成長に繋げるか?〜」をテーマに、ドミナント戦略や差別化戦略などの企業事例を交えながら、物流戦略立案のヒントとなる情報をお話します。
2人目は、花王株式会社チーフデータサイエンティストの田坂晃一氏です。講演テーマは、「デジタルデータを活用したサプライチェーンの最適化・自動化に向けた取り組み」。田坂氏は、同社サプライチェーンのDX化を狙いとした「デジタルイノベーションプロジェクト」を担う人物で、次世代物流センター構築の実際からもAI・ロボティクス技術を活用した最新の物流事例を紹介いただきます。
多くの企業にとって「物流の危機」は喫緊の課題であり、続く角井と田坂氏によるスタンドアップトークでは、DXを主軸とする今後の物流イノベーション戦略のあり方を深掘りします。
さらに、サプライチェーン全体のデジタル化が進む昨今、公開ディスカッションでは、花王株式会社の田坂晃一氏と合同会社Best of Zooの北山剛氏、株式会社ユナイテッドアローズの小林三剛氏のお三方より、「データやロボティクスを、どうサプライチェーンに活用するか?」というテーマにて、意見を交わしていただきます。
そして、今回のセミナーのもう1つの目玉となるのが新時代の人事戦略に関する情報です。
少子高齢化により、人材確保がますます困難となる時代、人材が生きるマネジメント法や人材教育プログラムの開発は、企業経営を左右する最重要ミッションです。
そこでセミナーの締めくくりとして、多摩大学大学院名誉教授の徳岡晃一郎氏より、「未来の物流人材を採用する戦略 魅力的な職場環境の構築」というテーマで具体的な事例を中心にお話いただきます。
今回のセミナーは、物流部門はもちろん、人事・総務に携わる皆様にも必聴のプログラムとしていますので、どうぞご期待ください。
1968年10月25日大阪生まれ、奈良育ち。現在、東京人形町界隈に在住。
上智大学経済学部経済学科で、ダイレクトマーケティング学会初代会長の田中利見先生のゼミに所属し、3年で単位取得修了し、渡米。ゴールデンゲート大学からマーケティング専攻でMBA取得。帰国後、船井総合研究所に入社し、小売業へのコンサルティングを行い、1996年にはネット通販参入セミナーを開催した。
その後、光輝物流に入社し、物流コンサルティングや物流アウトソーシングを実施。
2000年2月14日、株式会社イー・ロジット設立、代表取締役に就任。イー・ロジットは、現在、倉庫面積約6万坪(2023年5月末)の国内トップクラスの通販専門物流代行会社であり、約200社の企業組織イー・ロジットクラブを中心に物流人材教育研修を行い、リアル小売やEC企業などの物流コンサルティングを行う。
またライトヴァンというアーティストグッズ販売やファンクラブ運営を行う会社を経営し、2015年、再配達問題を解決するための生活アプリを運営するウケトルを立ち上げ、タイではSHIPPOPという物流IT企業をタイ最大のネット通販会社Tarad.com創業者のPawoot (Pom) Pongvitayapanuと共同で立ち上げた。
現在、日本語だけでなく、英語、中国語(簡体、繁体)、韓国語、ベトナム語でも書籍を累計38冊以上出版。最新刊「物流革命2023」(日本経済新聞社)「日経文庫 物流がわかる<第2版>」「すごい物流戦略」(PHP新書)「アマゾンと物流大戦争」(NHK出版)「物流改善の進め方」(かんき出版)は、多くの有力書店でトップ3に入っている。
2007年に花王に入社し、ロジスティクス部門にて国内の物流拠点の見える化システム開発や作業改善に従事。その後、物流コスト分析や海外の物流拠点政策の立案・推進を実施。
2017年7月から経済産業省商務・サービスグループ物流企画室に出向し、日本の物流政策の立案・実行に従事。
2019年7月に花王に帰任し、ロジスティクスセンターにて国内の物流拠点政策を担当。最適サプライチェーンネットワークの策定や新たな物流拠点の設計を実施。
2021年7月にデジタルイノベーションプロジェクトが発足し、現職。サプライチェーン全体の最適化・高度化を図るDXを推進すると同時に、豊橋工場の次世代新倉庫プロジェクトのプロジェクトマネージャーも兼務。
2006年、株式会社ユナイテッドアローズ入社
新卒での入社以前からアルバイトとして勤務し、
入社後は業務推進部で物流畑を歩む
2009年より3年間、ユナイテッドアローズ新宿店に勤務し、
接客・販売に従事する傍ら、店舗運営チーム所属の立場から
売上および店舗運営業務に従事
その後、本社・業務支援本部に異動し、物流委託先の管理を担当
2016年より
物流企画チームリーダーとして流山ロジスティクスセンターの立ち上げに
携わり、委託先選定、情報システム・マテハン導入をリード
2019年よりEC開発部に所属。現在は、自社ECのフルフィルメント運営リーダーと、新サービス開発を担当
物流に関する幅広い知識を元に、国内・海外、そして倉庫内外における幅広い分野での戦略策定が可能。幅広い人的ネットワークを有し、災害支援、自動化、作業改善など様々な課題解決を対応。特にゼロイチの業務立ち上げを得意としている。
~2016年 日本通運株式会社 国際航空貨物部
2016~2018年 株式会社シグマクシス ロジスティクス部門
2018~2019年 株式会社souco 執行役員
2019~2021年 株式会社MUJIN 物流営業部統括
2021~2023年 エスプールロジスティクス株式会社 執行役員
合同会社Best of Zoo 代表社員
1957年、東京生まれ。東京大学教養学部、オックスフォード大学経営学修士。
1980年に日産自動車に入社し、同社人事部、欧州日産(アムステルダム)などを経て1999年よりフライシュマン・ヒラード・ジャパン株式会社にてシニアバイスプレジデント/パートナー。
人事、企業変革、社内コミュニケーション、リーダーシップ開発および、レピュテーションマネジメント、グローバルコミュニケーションなどに関するコンサルティングに従事。
2006年より多摩大学大学院教授を兼務し、研究科長などを歴任し、2023年より名誉教授。知識創造理論を基にした「Management by Belief(MBB:思いのマネジメント)」を一橋大学野中郁二郎 名誉教授、スイスIMD-條和生教授と提唱している。
2017年、還暦を機に株式会社ライフシフトを創業し、
2019年、ライフシフト大学を開校。
著書に、「思いのマネジメント」「イノベーターシップ」「リスキリング超入門」「なぜ学ぶ習慣のある人は強いのか」 他多数
※各セミナーのテーマとスケジュールは変更になる可能性がございます。
・JR線 秋葉原駅 中央改札口より徒歩2分
・つくばエクスプレス線秋葉原駅 A3出口より徒歩1分
・東京メトロ日比谷線秋葉原駅 2番出口より徒歩3分
※都合により会場が変更になる場合があります。
※会場が変更となった場合は、電話もしくはメールでご連絡致します。
※情報交換会の費用はセミナー費用に含まれております。
※情報交換会への参加も希望される方は、費用は別途頂戴いたします。
6,000円/人(申込み時)(税別)
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