上組／経常利益は前年比6･6％増（平成24年3月期決算短信〔日本基準〕（連結））｜物流ﾆｭｰｽ

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■上組／経常利益は前年比6･6％増（平成24年3月期決算短信〔日本基準〕（連結））

平成24年3月期決算短信〔日本基準〕（連結）
単位･百万円
　　　　　　　　　売上高　　　　　営業利益　　　経常利益　　当期純利益24年3月期　234,000 6.6 　　23,240 5.9 　　24,562 6.6 　13,094 1.923年3月期　219,592 13.3 　21,941 16.3 　23,048 15.7 　12,854 14.2
（略）
(1）経営成績に関する分析当連結会計年度におけるわが国経済は､東日本大震災の影響から持ち直しの傾向が見られるものの､電力供給不足や欧州諸国の財政不安に加え慢性的な円高の影響により､先行き不透明な状況で推移しました｡物流業界におきましては､輸入貨物は回復傾向にあるものの､海外景気の減速や震災の影響による輸出環境の悪化など､経営環境は厳しい状況が継続しました｡このような状況下にあって当社ｸﾞﾙｰﾌﾟは､ｱｼﾞｱを一つの経済圏として捉え､既存の国内外の拠点網を駆使したｻﾌﾟﾗｲﾁｪｰﾝの充実と速やかな事業展開を図るため香港に｢ｱｼﾞｱ統括支社｣を設置し､国際一貫輸送における最適な｢上組ﾃﾞｻﾞｲﾝ物流｣を推し進めるとともに､徹底したｺｽﾄの削減に取り組んでまいりました｡この結果､当連結会計年度における営業収益は前連結会計年度に比べて6.6％増収の2,340円となりました｡また､営業原価は営業収益の伸長により外注費等が1,956億83百万円と前連結会計年度に比べて6.8％増加となりましたが､販売費及び一般管理費は4.1％増加の150億77百万円にとどまりましたことから､利益面におきましては､営業利益は前連結会計年度に比べて5.9％増益の232億40百万円､経常利益は6.6％増益の245億62百万円となりました｡また､当期純利益は退職給付制度の変更による特別損失の計上と法人税率の変更等による繰延税金資産の取崩があったものの､前連結会計年度に比べて1.9％増益の130億94百万円となりました｡

各ｾｸﾞﾒﾝﾄ別の事業の状況は次のとおりであります｡[国内物流事業]国内物流事業におきましては､港湾貨物を中心とした穀類､飼料など輸入貨物の取扱いが増加したことや､倉庫新設による増床効果が保管貨物取扱い増加に寄与したことにより､国内物流事業部門の営業収益は前年同期に比べて5.4％増収の1,969億21百万円､ｾｸﾞﾒﾝﾄ利益は前年同期に比べて4.0％増益の202億62百万円となりました｡
[国際物流事業]国際物流事業におきましては､円高によるﾒｰｶｰ各社の海外生産強化に伴う製造設備の輸出作業やﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄ関連のﾌﾟﾗﾝﾄ輸送及び付帯作業等の取扱いが増加したことから､国際物流事業部門の営業収益は前年同期に比べて4.5％増収の279億61百万円､ｾｸﾞﾒﾝﾄ利益は前年同期に比べて18.7％増益の11億36百万円となりました｡
[その他]その他の事業におきましては､発電所関連の重量貨物輸送据付の取扱いが増加し､酒類の製造販売も堅調なことから､その他の事業部門の営業収益は前年同期に比べて24.4％増収の214億89百万円､ｾｸﾞﾒﾝﾄ利益は前年同期に比べて25.3％増益の17億97百万円となりました｡なお､前年比較に際しては､当連結会計年度の表示方法の変更に係る遡及処理後の数値を用いております｡
（次期の見通し）今後の見通しにつきましては､景気は緩やかな回復傾向にありますが､欧州の債務危機や円高など依然として不安定要素を含み､先行き不透明な状況が続くものと思われます｡物流業界におきましても､本格的な物流需要の回復にはまだまだ時間を要し､減少した貨物を巡る受注競争はさらに激化しており､厳しい経営環境が継続するものと予測されます｡このような環境下にあって当社ｸﾞﾙｰﾌﾟは､｢ｱｼﾞｱ統括支社｣を中心として展開する海外拠点網と､現在建設中の大規模青果物流ｾﾝﾀｰ｢上組ﾎﾟｰﾄｱｲﾗﾝﾄﾞ総合物流ｾﾝﾀｰ（仮称）｣をはじめとする､豊富な国内施設を活用して提案するｸﾞﾛｰﾊﾞﾙな｢上組ﾃﾞｻﾞｲﾝ物流｣を推進するとともに､不動産賃貸や酒類の製造販売等の新規事業分野への注力により､継続的な成長と企業価値の更なる向上に邁進する所存であります｡平成25年3月期の連結業績予想といたしまして､営業収益2,423億円､営業利益238億円､経常利益250億円､当期純利益146億円を見込んでおります｡（略）