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――― THE BEST LOGISTICS MAIL MAGAZINE ――
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■■■■ ロジスティクス思考的経営話(物流話)0069 ■■■■
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   発行者:株式会社イー・ロジット http://www.e-logit.com/
     監 修:CEO 角 井 亮 一 magazine@e-logit.com
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 読者の皆様、こんにちは!九州では春一番、北海道では流氷の接岸
 がニュースとなっている今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
 先日駅貼りポスターに、スキー場の積雪情報と、梅の花開花情報が
 並んでいました。終わりゆく冬と迫りくる春、季節の変わり目は、
 体調を崩しやすいので、皆様お気をつけ下さい。
 それでは69号のはじまりです。

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━━ [ INDEX ] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 □                            □
 □1.今週の物流ヘッドラインNEWS           □
 □                            □
 □2.今回の物流話 「業界の物流に学ぶ【4】」      □
 □          〜生鮮品の流通[問題発生編]〜   □
 □                            □
 □3.編集後記                      □
 □                            □
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│ □■1.今週の物流ヘッドラインNEWS
└───────────────────────────────
◇= ニュースの詳細 =◇
└→ http://www.e-logit.com/news/

◇= 今週の注目物流NEWS =◇
●川商倉庫の営業倉庫譲渡/川鉄商事
●医療の物流拠点建設へ/クラヤ三星堂/埼玉に2万7千m2
●物流センター大阪に完成へ/アズワン
●ベリングポイント/企業のIT基盤構築/日本BEAと協業
●倉庫管理で新機能追加/オラクル
●基幹システム停止/防止の体制確立/バイク急便
●トランクルーム4月から開始/東急不動産
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        ≪記事提供:物流経済新聞社「ロジクロ」≫
        http://www.e-logit.com/news/
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│ □■2.今回の物流話
│      業界の物流に学ぶ【4】
│              〜生鮮品の流通[問題発生編]〜
└───────────────────────────────
私はコンサルティングを担当していますが、食品の流通に携わる方々と
お話をする機会が多くあります。今回は生鮮食品の流通について述べた
いと思います。

◆前段
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「発注した商品と現物が異なる」「数量が足りない」「商品は合ってい
るが、サイズや色が違う」
これは対面販売ではない取引においては、一般的に起こりうることです。
当然ながらクレームの対象です。ところが自然環境で収穫される生鮮食
品の場合では、それは天候条件等によるので仕方がない場合も多々あり
ます。
しかしクレームが無い(少ない)代わりに、その裏では面倒な手間がたく
さんかかっています。

◆流通形態の多様化
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
近年、野菜・果物など青果の流通では卸売市場を通さない「市場外流通」
での取引が増えています。

例えば、スーパーなど小売店では、農家と直接契約して仕入れた「生産
者の顔が見える」青果が文字通り生産者の顔写真付きで並んでいます。
「有機栽培」「無農薬」といったフレーズも目にすることでしょう。

また、地方の特産物を産地直送で販売する(購入する)ケースも増えて
います。広告、カタログ、チラシなどではおいしそうな写真が目に飛び
込んできます。自分で購入して消費するだけでなく、ギフトとして贈る
ということも普通になっています。

これらの食品は卸売市場を通さず、生産地から小売業へ、あるいは個人
宅へ直接送られています。

◆物流面・商流面での変化
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
さて今回のお話は、このような流通形態の多様化による物流面・商流面
での変化とその対応です。

【物流面】小口配送化と流通加工の川上シフト

|卸売市場を通す場合、産地からの出荷は比較的大きなロットで、かつ
|出荷先も単一か少数です。しかし、市場外流通では、契約先の小売店
|舗や物流センターへの配送、また個人宅への直送など、ロットは大幅
|に小口化し、配送先も多数になります。それだけ配送業務の手間は増
|加します。

|増加するのは配送だけではありません。形やサイズの異なる品物を選
|別し、小分けし、袋に入れ、箱に入れ、シールを貼って、などの流通
|加工作業が増加します。しかも生鮮食品ですので、短時間で迅速に、
|傷まないように、かつ衛生基準を守り、といった制約があり通常商品
|の流通加工よりずっと大変な作業となります。

|上記のような流通加工は、市場経由の流通では仲卸業者や加工業者、
|あるいは小売店舗など川下で行われてきました。これが市場外流通で
|は産地や一次流通業者など、より川上にシフトしてきます。また物流
|業者も、単に品物を運ぶだけでなく、選別や小分けなどの流通加工機
|能を請け負うようになってきています。

【商流面】産地出荷段階での「商品」化

|商流も複雑化します。卸売市場を介した取引では、生産者(出荷団体)
|と仲卸業者・売買参加者との間に「発注」「納品」といった概念はあ
|りません。収穫された生産物は、産地から出荷される時点では販売価
|格も販売数量も未定であり、まだ売買対象の「商品」ではありません。

|これが、市場を経由しない契約売買や産直になると、生産者からみれ
|ば「受注」「出荷」「売掛計上」「請求」などの項目が発生し、購買
|側からも「発注」「入荷」「検品」「買掛計上」「支払」などが発生
|します。

|つまり通常の工業製品等のように「商品」として取り扱われることに
|なります。生産者と流通業者との間で、あるいは生産者と消費者との
|間で新たな「商流」が生まれます。

◆産出量や品質をコントロールできないジレンマ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
さて、ここで生鮮品が商品として取り扱われることによる問題点が出て
きます。

工業製品であれば、生産計画を立て、必要な原材料を調達し、歩留も考
慮して生産ラインに投入し、計画した数量を、基準を満たした品質で生
産します。つまり産出数量はコントロールできて当然です。

ところが生鮮品は、ハウス栽培などは別ですが、通常は自然環境の中で
収穫されるので、気候条件により産出量が変動します。「産出量をコン
トロールできない」ことが特徴です。気候条件には、昨年の冷夏のよう
な年間ベースでの気象変化と、台風などによるピンポイントでの天候変
化の双方があります。事前に予測できれば影響を軽減する対策は採れま
すが、いずれにせよその発生を防ぐことはできません。

例えば市場外流通ではこんなケースがあるでしょう。
「ある流通業者が、りんご農家に品種Aのりんご、Lサイズを500個、
10月中旬納入として発注(契約)した。ところが天候不順だったために、
農家では数量が400個しか獲れず、しかもそのうち100個は品種Aの代わ
りに品種Bで出荷することにした。サイズもLではなくMしか獲れず、
また収穫時期がずれて納入は2週間遅れた。」

そして購買側ではこんな作業が発生します。
「足りない数量については注文をキャンセルした。代わりの品種Bに対
しては別の単価で事後発注した。サイズが小さくなったので、品種Aの
仕入単価を値引きした。発行済みの伝票類には訂正処理した。納期が遅
れたので倉庫への入荷予定や作業指示も変更した。小売への納入時期も
変更の手配をとった。」

◆商品流通の観点で言い換えると
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これを一般的に商品流通で使う言葉で言い換えるとこうなります。
  1.発注数と実際の入荷数の差異
  2.商品の品質・規格の差異(劣化)
  3.別の商品での代納
  4.納期の遅延

そしてこんな処理が発生しました。
  1.発注キャンセル
  2.事後発注
  3.値引き対応
  4.伝票訂正処理
  5.作業指示変更

また決済関連では、
  6.(事前入金があれば)返金処理
などもあるでしょう。

これらは全て「予定外に発生した差異の修正・調整」作業です。これを
品目別、品種別、発注ロット別、生産者(生産団体)別などでそれぞれ
処理する必要が出てきます。大変ですね。いわゆる「フルフィルメント」
の部分に大きな作業負担がかかってきます。工業製品の流通では、あま
り起こらないであろうことも、自然を相手にした生鮮商品の流通では日
常茶飯になります。

◆ではどのような対応が必要か・・・

少々長くなりましたので、[問題発生編]はここまで。
続きは次回の[問題解決編]でお届け致します。

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│ □■3.編集後記
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◆ 巷を騒がせているBSE(狂牛病)や、鳥インフルエンザ問題。
  最近、食の安全性について考え始めると、いったい何を口にすれば
  良いのか、わからなくなってしまいます。
  今回取り上げた「市場外流通」へのシフトも、こんな時代が反映さ
  れての影響では無いでしょうか。
  次回問題解決編は、2月の最終週に配信予定です。皆様お楽しみに。

◇ さて、67号で終了した「外国語なんて怖くない!一言レッスン」。
  今号より新しい企画をお送りする予定でしたが、もう少し時間がか
  かりそうです。今まで楽しみだったのに・・・と、残念メールを下
  さった皆様申し訳ありません。4月に向けてリニューアルを考えて
  おりますので、もう少しお待ち下さい。
  これからも「物流話」よろしくお願い致します。

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