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■商船三井/自動車船の配船計画支援システムの運用を開始しDXを加速

自動車船の配船計画支援システムの運用を開始しDXを加速


2021年05月28日

株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「当社」)とグループ会社の商船三井システムズ株式会社(社長:吉田毅、本社:東京都港区)は、数理最適化(註1)を活用した自動車船の配船計画支援システムの運用を開始しました。
当社は自動車船オペレーターとして世界最大規模の約100隻を運航しています。世界各地の自動車の生産拠点と消費地を結ぶ海上輸送ルートは多様であり、世界中のお客様の輸送需要にお応えするには、船隊の全船を効率的に稼働させることが必要不可欠です。そのため、1船ごとに数ヶ月先まで輸送ルートのシミュレーションを行い、理論的には全船で数百万通りにものぼる組合せの中から船隊全体としての最適解を導き出す必要があります。
当社では、大阪大学の梅谷俊治教授(註2)の協力の下、数理最適化技術を用いて膨大な組合せの中から最適な配船計画を短時間で導き出すアルゴリズムを開発し(註3)、これを基にしたシステムの運用を開始しました。システムの導入により迅速な意思決定が可能となり、輸送需要の変化にも機動的に対応することができます。また、船隊全体の輸送効率の向上は、輸送単位量あたりの燃料の節減につながり環境負荷低減への貢献も期待できます。
当社グループは、今後もデジタルトランスフォーメーション(DX)を積極的に進めることで一層の輸送サービス品質向上を図り、物流のビジネスパートナーとしてお客様に選ばれる企業グループを目指します。
(註1) 数理最適化AIの基盤技術の一つである数理最適化は意思決定・問題解決のための一つの手段で、与えられた制約条件の下で目的関数を最小(もしくは最大)にする解を求める。資産運用、配送計画、電力運用、スケジューリングなど幅広い分野で活用されている。
(註2) 梅谷俊治数理最適化寄附講座教授2003年に京都大学で情報学博士号を取得、2008年より大阪大学大学院情報科学研究科にて数理最適化寄附講座教授に就く。専門は組合せ最適化であり、実世界から収集された大規模データに基づく大規模かつ多様な組合せ最適化問題に対して実用的な解を効率的に求めるアルゴリズムの開発に従事している。また、産学連携を通じて、数理最適化を活用した現実問題の解決に積極的に取り組んでいる。
(註3) 2019年9月30日プレスリリース『AIの基盤技術による自動車運搬船の配船と貨物積み付け計画の策定に成功〜「数理最適化」を活用して計画の立案や検証を大幅に効率化〜』参照。数理最適化を活用した貨物積み付け計画支援システムの開発にも着手している。



 
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