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■富士通/日本マイクロソフトと製造現場におけるローカル5Gを活用したシステムの有効性を検証
富士通、日本マイクロソフトと製造現場におけるローカル5Gを活用したシステムの有効性を検証


当社はこのたび、日本マイクロソフト株式会社(以下、日本マイクロソフト?注1)と製造現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)に向け、ローカル5Gを活用してリアルタイムに施設内のデータを可視化するシステムの有効性を検証しました。
本システムは、ローカル5Gの検証施設「FUJITSU コラボレーションラボ」(所在地:神奈川県川崎市)において、当社のローカル5Gネットワークを通して、同施設内を動く人や無人搬送車両の高精細映像、カメラやモバイル端末、サーバなどの稼働データを日本マイクロソフトの「Azure IoT Edge」(注2)プラットフォームにて分析し、当社のものづくりデジタルプレイス「COLMINA」(注3)上で、人や無人搬送車両、設備の状況を一元的に可視化するもので、ローカル5Gとクラウド環境を統合することにより、ネットワークやアプリケーション処理の負荷に応じた最適なシステムを実現しました。
今後、当社は日本マイクロソフトとともに、本検証で得られた知見をもとに、2020年度内に当社のネットワーク機器の製造拠点である小山工場での検証を実施し、グローバル展開も視野にソリューションの共同開発を進めていきます。


本検証については、10月14日(水曜日)から開催するオンライン形式のグローバルイベント「Fujitsu ActivateNow」にて紹介します。
背景
ニューノーマルな社会において、製造業では、より変化に強い製造現場への変革に向けて、品質を維持しながらデジタル化を通じた業務の効率化や自動化、遠隔化が求められており、ローカル5Gはそれらを支えるキーテクノロジーの1つとして注目されています。
ローカル5Gは、お客様自身が自社の建物や敷地内において、柔軟に5Gネットワークを構築・運用できるといった特長を持ち、製造現場においては無人化や遠隔操作などへの活用が期待されています。一方でそれらの実現に向けては、多数のセンサーデータや高精細映像を活用することになり、ネットワークやアプリケーション処理の負荷に応じた最適なシステム構築が必要です。
今回、当社のローカル5Gをはじめとする技術や知見とパートナー企業の先端技術を活用する共創プログラムである「ローカル5G パートナーシッププログラム」の第一弾として、当社のローカル5Gと日本マイクロソフトの「Azure IoT Edge」および「Microsoft Azure」を統合したシステムを構築し、その有効性を検証しました。
検証の概要

目的:
製造現場で想定されるローカル5Gのユースケースおよび今回構築したシステムの有効性を検証。

ローカル5Gネットワーク、エッジコンピューティングとクラウドシステムの統合による効果検証
エッジコンピューティングによる映像分析、リアルタイム処理の実現
クラウドによる施設内設備・情報の一元管理の実現


検証場所:
富士通新川崎テクノロジースクエア 「FUJITSU コラボレーションラボ」(所在地:神奈川県川崎市)

両社の役割:
[富士通]

ローカル5Gシステム(基地局、コアシステム、モバイル端末)の提供
データ収集、AI分析アプリケーションの開発
COLMINAを活用した設備の稼働状況の可視化システムの構築

[日本マイクロソフト]

「Azure IoT Edge」、「Microsoft Azure」の提供
データ収集、AI分析アプリケーションの開発支援


システム概要:

ローカル5Gを活用して人や無人搬送車両の動きを撮影した高精細映像、モバイル端末やサーバの稼働データを「Azure IoT Edge」に伝送。
「Azure IoT Edge」上で、人や無人搬送車両の動きのAIによる映像分析とそれを基にしたリモート制御。「Microsoft Azure」への分析データの通知。
「Microsoft Azure」と業務アプリケーションである「COLMINA」とを連携させ、蓄積された分析データ(施設内における人の密度、無人搬送車両の位置情報や移動経路、高精細カメラ、モバイル端末やサーバなど設備の稼働状況)をダッシュボードで可視化。
「Microsoft Azure」による映像分析AIなどのエッジアプリケーションのバージョン管理、「Azure IoT Edge」へのエッジアプリケーション配信。





図1.システムイメージ図拡大イメージ




図2.COLMINAによる各種データの可視化画面


今後の展開
当社は、今回の日本マイクロソフトとの検証システムを、2020年度内に当社の小山工場(所在地:栃木県小山市)に展開し、製造現場での検証を計画しています。本検証では、株式会社富士通研究所(注4)の映像から人の様々な行動を認識するAI技術「行動分析技術 Actlyzer」(アクトライザー)を活用し、製造現場における業務品質の向上や効率化を進めていきます。
さらに、当社は日本マイクロソフトとグローバルを視野に5Gを活用したエッジコンピューティングソリューションの共同開発も検討していきます。
日本マイクロソフト株式会社 執行役員 常務 パートナー事業本部長 檜山 太郎氏のコメント
日本マイクロソフトは、インテリジェントエッジ、インテリジェントクラウドの実現に向けて、このたび、富士通のローカル5GとMicrosoft Azureを活用して製造現場のスマートファクトリー化の共同検証を実施しました。DXを支えるキーテクノロジーであるローカル5GとAzure IoT Edgeをはじめとした多様なサービスを展開するMicrosoft Azureの連携は、本取り組みにおいて製造現場での様々な課題解決をもたらすと考えております。今後も日本マイクロソフトは富士通と協力し、お客様のDXを促進するために多様な業種・業務ソリューションの開発支援を進めてまいります。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1?日本マイクロソフト株式会社:
本社 東京都港区、代表取締役社長 吉田 仁志
注2?Azure IoT Edge:
IoT Edgeデバイス上でローカルにデプロイされたクラウドインテリジェンス
注3?COLMINA:
製造業における設計から製造および保守までのものづくりの様々な情報をつなげるデジタルデジタルプレイス
注4?株式会社富士通研究所:
本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:原 裕貴

関連リンク

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