前田建設工業／除去土壌等の安全確実な輸送を実現する運行管理ｼｽﾃﾑを開発｜物流ﾆｭｰｽ

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■前田建設工業／除去土壌等の安全確実な輸送を実現する運行管理ｼｽﾃﾑを開発

除去土壌等の安全確実な輸送を実現する運行管理ｼｽﾃﾑの開発～ｽﾏｰﾄﾌｫﾝを車載するだけの汎用性の高いｼｽﾃﾑ～（2015/2/18）New

＜概要＞前田建設工業株式会社（本社：東京都千代田区）､応用地質株式会社（本社：東京都千代田区）､株式会社ｹｰ･ｼｰ･ｴｽ（本社：東京都文京区）は､除染により発生した除去土のう等を中間貯蔵施設へ安全かつ確実に輸送することを目的に｢除去土壌等輸送管理ｼｽﾃﾑ（仮称）RATS｣を共同で開発しました｡現在､除染で発生した除去土壌等が福島県内各地で仮置きされている状態であり､福島県における除染の更なる推進､復旧･復興の加速化のためにも中間貯蔵施設への除去土壌等の輸送が急務となっております｡除去土壌等の量は膨大であり､また輸送にあたっては､住民方々の生活環境や一般交通への影響が懸念されることから輸送時の安全性と確実性を確保した上で､輸送を円滑に遂行することが重要となります｡同ｼｽﾃﾑは､これらの課題を解決するため､事故等のあらゆる対応を迅速に行うためのﾘｱﾙﾀｲﾑの高度な運行管理を可能としたものです｡また同ｼｽﾃﾑは､ｽﾏｰﾄﾌｫﾝを車載するだけで適用可能であり､汎用性の高いｼｽﾃﾑであることも特徴のひとつです｡
＜主な機能＞安全かつ確実な運行管理のための機能を有しています｡1.ｽﾏｰﾄﾌｫﾝのGPS機能と通信処理等の高速化ｼｽﾃﾑを利用したﾘｱﾙﾀｲﾑの動態管理（1分毎）2.ｶﾒﾗ機能と映像の送受信による路面や積載物の常時監視と運行履歴の記録3.加速度ｾﾝｻｰによる速度管理（速度超過防止､急加速､急ﾌﾞﾚｰｷ等の異常時の即時把握）4.専用ﾅﾋﾞｹﾞｰｼｮﾝによる､運行ﾙｰﾄの管理（進入禁止ｴﾘｱ等では警告音を発生）5.運転手と管理者との双方向の対話6.積載物の全数管理によるﾄﾚｰｻﾋﾞﾘﾃｨの確保さらに､加速度ｾﾝｻｰのﾃﾞｰﾀ等を集約し､様々なｼﾐｭﾚｰｼｮﾝを行うことで､渋滞緩和対策や交通安全対策の立案､及びﾄﾞﾗｲﾊﾞｰへの安全教育にも活用することが可能となります｡今後､同ｼｽﾃﾑを実装した車両にて試験的な輸送等を実施し､より安全確実な輸送を実現できるｼｽﾃﾑへと改良させることで福島県の復興に貢献していきたいと考えます｡
図-１ｼｽﾃﾑ車載器装着状況