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■川崎汽船/重量物船子会社(SAL Heavy Lift GmbH)が洋上風力の設置作業分野に参入
当社重量物船子会社(SAL Heavy Lift GmbH)が洋上風力の設置作業分野に参入
2014年10月、SAL社は同社初となる洋上風力発電関連の作業をバルト海にて成功裏に完了しました。今回の洋上における(オフショア)作業は、スペインのエネルギー企業Iberdrola社が推進するWikinger洋上風力発電所の建設に関するもので、ドイツの建設大手Bilfinger社が請け負った洋上風力発電設備に係るものです。建設に先立って海底への環境影響を測定するため、9本のパイル(杭)を水深35m前後の海底に打ち込む作業をSAL社の本船LONEが港からの輸送も含め単独で行いました。
SAL社はこれまでにもインド沖のプロジェクトで海中での機材の受け渡しを行う(Wet-hand shake)、ナイジェリア沖でのFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)の機器モジュールの交換など、オフショア作業を行っておりましたが、DPシステム(Dynamic Positioning System、自動船位保持システム)を備えた本船LONEと本船SVENJAの竣工後にオフショア作業への本格参入を果たし、2013年にはデルフト(蘭)にSAL Offshore B.V.を設立、オフショア関連の受注に注力して参りました。両船の竣工後、地中海での海底パイプライン設備の設置、スコットランド沖での潮力発電機の設置作業などを行っておりますが、今回のパイリング作業はSAL社としては初めての洋上風力向けの作業ということもあって、石油及び天然ガス関連とは異なる顧客、異なる作業環境、異なるHSSE(Health Safety Security Environment)標準の作業であり、今後の試金石となる作業となりました。
本件作業につきましては、延べ1600時間に及ぶエンジニアリング、プロジェクトマネージメントなど、4か月をかけて慎重な計画と周到な準備を行い、9月末よりプロジェクトに着手しました。本船LONEは主にロッテルダムで仮設居住区の追加、多数の牽引補助用ウィンチ、ROV(水中ロボット)などのオフショア作業に必要な設備を装備した後、ザスネツ港(独)にて、パイル、パイルの打ち込み場所を規定するテンプレート、パイル設置用の水準器および水中ハンマーなどを積み込み、約30キロ沖合の洋上風力発電所建設予定地に移動した後、作業を開始しました。110トンのテンプレートを海底に設置、パイルをテンプレートに指し込み、水中ハンマーを使ってパイルを海底に打ち込むという一連の作業です。9本のパイルは水深に応じて2回の作業に分けて行われ、約10日間で作業は終了しました。尚、12月には本プロジェクトでのパイルの回収作業が同じく本船LONEで予定されています。
SAL社は今後とも、重量物船輸送や港湾建設プロジェクトで培った高いエンジニアリング能力、昨今のオフショア関連プロジェクトでの経験、高品質の船隊と高い能力の乗員を武器にオフショア関連プロジェクトの受注に注力して参ります。   (パイル)
  (本船LONE)
 
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