ＩＨＩ／米国での民間航空機ｴﾝｼﾞﾝの修理拠点を設立｜物流ﾆｭｰｽ

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■ＩＨＩ／米国での民間航空機ｴﾝｼﾞﾝの修理拠点を設立

ＩＨＩとしては初となる米国での民間航空機ｴﾝｼﾞﾝの修理拠点を設立～米国Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ　Ｃｏｍｐｏｎｅｎｔ　Ｒｅｐａｉｒ社と航空機ｴﾝｼﾞﾝ部品修理の合弁会社を設立～　ＩＨＩは，このたび，航空機部品修理を専門とする米Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ　Ｃｏｍｐｏｎｅｎｔ　Ｒｅｐａｉｒ社（本社：ｱﾒﾘｶ　ｼﾞｮｰｼﾞｱ州，以下ＩＣＲ）と，民間航空機ｴﾝｼﾞﾝの修理を行う合弁会社｢ＩＨＩ－ＩＣＲ，ＬＬＣ．｣（以下ＩＨＩ－ＩＣＲ）を設立することで合意しました｡ＩＨＩ－ＩＣＲでは，世界で５０００機以上運航中のｴｱﾊﾞｽ社Ａ３２０に搭載されている航空機ｴﾝｼﾞﾝ｢Ｖ２５００｣の主要構成部品である燃料の温度を制御するＦｕｅｌ　Ｄｉｖｅｒｔｅｒ＆Ｒｅｔｕｒｎ　Ｖａｌｖｅ（以下ＦＤＲＶ，燃料制御ﾓｰﾄﾞ切替弁）の修理を行います｡また，ＩＨＩ－ＩＣＲは，ＩＨＩとしては初の米国での民間航空機ｴﾝｼﾞﾝの修理拠点となります｡　ＩＨＩの航空宇宙事業本部では，現在，瑞穂工場（東京都西多摩郡瑞穂町），相馬第一，第二工場（福島県相馬市），呉第二工場（広島県呉市）の三拠点で，航空機ｴﾝｼﾞﾝの部品の製造や修理，組み立て，整備などを行っております｡これまで，航空機ｴﾝｼﾞﾝの部品修理の拠点は，瑞穂工場だけでしたが，ＩＨＩ－ＩＣＲを設立することにより，部品修理の第二の拠点を有することになります｡ＩＨＩ－ＩＣＲでは，主に北･中･南米地区のｴｱﾗｲﾝなどからのｴﾝｼﾞﾝ部品の修理を受託する予定で，これらのｴﾘｱのｴｱﾗｲﾝから近い拠点で部品の修理を行うことで，低ｺｽﾄ化や納期短縮などを目指します｡　｢Ｖ２５００｣は，推力２２，０００～３３，０００ﾎﾟﾝﾄﾞ，ﾌｧﾝ径１．６ｍの航空機ｴﾝｼﾞﾝであり，１２０～２００人乗り中型旅客機などに搭載されています｡１９８９年の商業運航開始以降，｢Ｖ２５００｣は，ｴｱﾊﾞｽ社のＡ３２０ｼﾘｰｽﾞを中心に全世界で７０ヵ国１９０社以上の航空会社に採用されているﾍﾞｽﾄｾﾗｰｴﾝｼﾞﾝです｡｢Ｖ２５００｣の累計受注台数は７，０００台を超えており，今後も，需要の伸びが期待されており，｢Ｖ２５００｣の主要構成部品であるＦＤＲＶの修理需要も順調に推移するものと予測されます｡　ＩＨＩ－ＩＣＲでは，今後，｢Ｖ２５００｣以外のｴﾝｼﾞﾝの整備，部品修理も手掛けることを検討しており，北･中･南米地区の旺盛な航空機ｴﾝｼﾞﾝ整備需要に応える予定です｡ＩＨＩでは，今回の新会社設立を足掛かりとして，海外における積極的な航空機ｴﾝｼﾞﾝ整備事業展開を図っていきます｡【参考資料】　１．ＩＨＩ－ＩＣＲ，ＬＬＣ．の概要　　　会社名：ＩＨＩ－ＩＣＲ，ＬＬＣ．　　　所在地：ｱﾒﾘｶ　ｼﾞｮｰｼﾞｱ州　　　資本金：ＵＳ　＄１．５Ｍ　　　出資比率：ＩＨＩ　６０％，ＩＣＲ　４０％　　　設立時期：２０１２年１１月　　　事業内容：航空機ｴﾝｼﾞﾝの部品修理　２．ＩＣＲ社の概要　　　会社名：Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ　Ｃｏｍｐｏｎｅｎｔ　Ｒｅｐａｉｒ，ＬＬＣ．　　　所在地：ｱﾒﾘｶ　ｼﾞｮｰｼﾞｱ州　　　代表者：Ｗａｙｎｅ　Ｄｅｗｅｌｌ　　　売上高：ＵＳ＄３．８Ｍ（２０１１年）　　　設立時期：２００２年　　　従業員数：３１名　　　事業内容：航空機および航空機ｴﾝｼﾞﾝの部品修理