物流ニュース&用語辞典 powerd by e-LogiT
物流ニュース
ニュース 用語 セミナー
■ヤマトホールディングス/売上高は前年比1・6%増、経常利益は前年比29・3%減(平成25年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結))
平成25年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円
               売上高    営業利益    経常利益   四半期純利益
25年3月期第1四半期 298,807 1.6  5,151 △32.3  5,675 △29.3 2,226 74.124年3月期第1四半期 294,234 3.3  7,608 82.2    8,027 72.4  1,279 35.9
(略)
(1)連結経営成績に関する定性的情報当第1四半期における経営環境は、通信販売市場の継続的な拡大に加えて、個人消費の緩やかな改善などから持ち直しの兆しが見られるものの、欧州債務危機に端を発する海外経済の減速や円高、電力供給不足への懸念などから依然として予断を許さない状況が続いております。このような環境の中、ヤマトグループは長期経営計画「DANTOTSU経営計画2019」および中期経営計画「DAN−TOTSU3か年計画 HOP」の達成に向けて、宅急便をはじめとする既存事業のさらなる高度化をはかるとともに、グループの経営資源を活用した新たな価値の創造、アジア圏における一貫輸送プラットフォームの構築に取り組みました。デリバリー事業においては、法人のお客様における販路拡大や課題解決を支援するサービスの提供に努めると同時に、宅急便のご利用窓口を拡大するなど個人のお客様に向けた取組みを推進しました。その結果、通信販売市場の拡大とも合わせ、宅急便取扱個数は前年同期を上回る結果となりました。デリバリー以外の事業においては、グループ各社の経営資源を連携させたサービスをさらに拡販させるとともに、新サービスの開発に努めました。
(略)
<ヤマトグループ全体としての取組み>@ ヤマトグループは、グループ全体の成長力の強化に向けて、アジア地域へのサービス展開を通じた事業領域の拡大に取り組んでいます。また、日本国内においては、お客様の生活をより便利にするために、宅急便をはじめとする既存機能の高度化をはかりながら、グループ内の経営資源を連携させた新たな価値の創造に取り組んでいます。A アジア地域への事業展開に関しては、シンガポールや上海など宅急便進出地域における営業活動の強化に加えて、沖縄県と連携した新たな国際間小口輸送サービスの開発を推進しました。今後、沖縄国際物流ハブを活用した一貫輸送プラットフォームを構築することで、アジア圏の小口輸送サービスにおける翌日配達やクール便輸送サービスなどの実現を目指してまいります。B 国内市場においては、個々の法人のお客様に合わせた複合的なサービスを積極的に提案するとともに、各地の行政との連携を通じて、地域住民・企業を支援するサービスの提供を開始しました。今後もグループ内に蓄積した機能やネットワークの活用を通じて、法人のお客様、個人のお客様に利便性を提供するとともに、地域社会への貢献を推進してまいります。C また、グループ会社間の連携強化・意思疎通のさらなる迅速化のため、グループ内の主要企業の拠点集約をはかるべく、新たな土地・建物を取得しました。今後もグループ会社の連携強化をはかることで新たな価値を創造し、お客様のさらなる満足を追求してまいります。
<事業フォーメーション別の概況>○デリバリー事業
(略)
@ デリバリー事業は、「まかせて安心」の基本理念に基づき、お客様の生活を便利にするため、宅急便を中心とした事業の展開に取り組んでいます。A 個人のお客様に向けては、コンビニエンスチェーンとの取扱店契約を拡大するなど、発送・受取時の利便性向上に努めました。また、地域社会に密着した取組みとしては、各地の行政と連携し、高齢者の安否確認サービスや日々のお買物をより便利にする買物支援サービスなどを推進しました。
B 法人のお客様に向けては、販路拡大や業務改善を支援するために、宅急便にロジスティクス機能や情報処理機能などを連携させた、ヤマトグループの経営資源を複合的に活用した提案営業を推進しました。その結果、通信販売事業者様などを中心にご利用が拡大し、宅急便の取扱数量は増加しました。C 集配業務の改革については、フィールドキャストと呼ばれるパート社員とセールスドライバーのチーム集配を推進することで、お客様の在宅率の高い時間帯に一斉配達を行い、配送品質と労働生産性の双方を向上させています。当第1四半期においては、フィールドキャストを活用した集配エリアの拡大に加えて、地域特性に合わせた最適なチーム集配体制の構築に取り組みました。D 営業収益は、コンプライアンスを重視した荷受厳格化の影響からクロネコメール便の取扱数量は減少したものの、宅急便の取扱数量が好調に推移した結果2,372億円となり、前年同期に比べ2.0%増加しました。費用面においては、宅急便の拡大に対応するためにフィールドキャストの先行的な投入を推進しました。また、下払費用の増加などもあり、営業損失は3億83百万円となりました。
○BIZ−ロジ事業@ BIZ−ロジ事業は、宅急便ネットワークなどの経営資源に、国際輸送機能やロジスティクス機能を組み合わせることにより、お客様に革新的な物流システムを提供しています。A 国際間の輸送を必要とするお客様に向けては、宅急便と連携した小口の国際一貫輸送サービスやボックス単位の輸送サービスなど、ご要望に応じた多様なサービスを提供しています。当第1四半期においては、鳥取県と共同で開設した「山陰流通トリニティーセンター」におけるアジア向け部品輸送の拡大や、通信販売事業者様における海外商品の輸入などから堅調な推移となりました。B 通信販売業界に向けた物流システムでは、事前に商品在庫をお預かりすることで注文から最短4時間で配送を行う「Today Shopping Service」(トゥデイ・ショッピング・サービス)や、在庫をお預かりせず、お客様の繁閑などのご要望に合わせて出荷支援を行う物流システムを展開しています。当第1四半期においては、化粧品メーカー様などの新規ご利用が拡大し、収益を増加させました。C 医薬品や医療器具を扱うお客様に向けては、高度な衛生管理・セキュリティ体制を構築した専用物流センターを活用することで、医薬品の倉庫管理から配送まで一括して支援するサービスや、医療器械の洗浄・メンテナンスサービスなどを提供しています。当第1四半期においては、既存のお客様のご利用件数が増加し、着実に事業を成長させました。D 営業収益は、国際間輸送の取扱量が増加したことに加えて、通信販売業界向けサービスや医療器械関連サービスのご利用が拡大したことなどから213億41百万円となり、前年同期に比べ4.1%増加しました。営業利益は12億2百万円となり、前年同期に比べ58.4%増加しました。
○ホームコンビニエンス事業@ ホームコンビニエンス事業は、お客様の便利で快適な生活に向けて、ヤマトグループの全国ネットワークを活用した生活関連サービスの提供に取り組んでいます。A 個人のお客様に向けたサービスでは、単身のお客様を中心とした引越サービスや家電製品のレンタル・リサイクルサービスなどを提供しています。当第1四半期においては、引越サービスの拡販に合わせて、引越前後における整理・清掃など付随作業の支援サービスを積極的に展開しました。B 法人のお客様に向けたサービスでは、オフィス移転、転勤引越などのサービスに加えて、家電製品や住宅設備機器の配送・設置代行サービスなどを提供しています。当第1四半期においては、太陽光発電パネルなどエコ住宅設備機器の設置・メンテナンスサービスなどが着実に拡大しました。C 営業収益は、東日本大震災の影響による前年の引越需要増加の反動から109億1百万円となり、前年同期に比べ17.5%減少しました。また、費用面においては生産性の向上・費用の抑制に向けた取組みを推進しましたが、収入の減少を補うには至らず、営業損失は5億23百万円となりました。
○e−ビジネス事業@ e−ビジネス事業は、お客様の業務プロセスの効率化や潜在的な課題の解決に向けて、情報機能に物流機能、決済機能を融合させたソリューション提案を積極的に行っています。A 電子マネー関連サービスにおいては、フィナンシャル事業と連携し、複数のブランドの電子マネーが1台で決済できる「マルチ電子マネー決済端末」の設置・運用を推進しています。当第1四半期においては、小売業・流通業のお客様や大型商業施設におけるテナントなどに営業を推進し、導入台数は着実に拡大しました。B 製品の個体管理を必要とするお客様に向けては、宅急便システムの荷物追跡ノウハウを活用した"モノ"の流れや所在を可視化するサービスを提供しています。当第1四半期においては、通信機器事業者様などのご利用が拡大したことに加えて、医療機関や検査研究機関など、高度なセキュリティ・輸送品質を必要とするお客様に向けたサービスの運用を開始しました。
C 通信販売事業を営むお客様に向けては、宅急便機能と連携した受注から配送までの情報管理機能や、販売データの分析機能などを一括して提供するサービスを展開しています。当第1四半期においては、既存のお客様のご利用件数増加に加えて、新たにネットスーパー事業を開始するお客様などのご利用が拡大し、堅調な推移となりました。D 営業収益は、製品の個体管理とセキュリティを組み合わせたサービスや、通信販売関連サービスなどが拡大した結果86億50百万円となり、前年同期に比べ4.5%増加しました。営業利益は、電子マネー関連サービスの先行費用が増加した結果10億55百万円となり、前年同期に比べ5.6%減少しました。
○フィナンシャル事業@ フィナンシャル事業は、通販商品配達時の代金回収業務や企業間の決済業務など、お客様の要望に合わせたあらゆる決済手段への対応に取り組んでいます。A 通信販売業界に向けたサービスでは、他社には無い決済システムである電子マネー関連サービスの継続的な拡販に取り組むとともに、小口通販事業者様に向けてグループの経営資源を活用した提案営業を強化しました。その結果、当第1四半期の決済件数は前年同期を上回る結果となりました。B 法人のお客様に向けたサービスでは、企業間取引における代金回収の一括代行サービス「クロネコあんしん決済サービス」を通じて、「業務の効率化」「売掛金管理コストの低減」という価値を提供しています。当第1四半期においては、決済機能と同時にダイレクトメールの企画・印刷・配送機能を提供する販促ソリューションを推進し、お客様のご利用が拡大しました。C リース事業では、運送事業者様に向けて車両のリースや割賦販売を中心とした経営支援に取り組んでいます。当第1四半期においては新車のリースに加えて、お客様のビジネスに最適な中古トラックを、運送事業者様と中古トラック販売会社様との間でwebサイトを活用してマッチングさせる事業を開始しました。D 営業収益は、宅急便コレクトの決済件数が増加したことなどから136億17百万円となり、前年同期に比べ3.5%増加しました。営業利益は、21億79百万円となり、前期において東日本大震災に係る貸倒引当金の戻入れを行なった影響などにより、前年同期に比べ23.8%減少しました。
○トラックメンテナンス事業@ トラックメンテナンス事業は、ヤマトグループの車両を確実に整備・保守してきた技術を経営資源として、トラック・バス事業者様など車両を扱うお客様に「車両整備における利便性」「法定点検の遵守」「整備費用の削減」という価値を提供しています。A 当第1四半期においては、お客様の都合の良い時間帯に整備を行う「時間軸車検」や月々の整備費用を平準化する「メンテナンスパック12ヵ月定額払い」などのサービス提供に加えて、ウイングやテールゲートなど車両の点検・整備範囲を拡大し、お客様の利便性向上に寄与しました。B 営業収益は、車両整備台数の増加により58億89百万円となり、前年同期に比べ10.9%増加しました。営業利益は9億65百万円となり、前年同期に比べ11.1%増加しました。
○その他@ 「JITBOXチャーター便」は、複数の企業グループのネットワークを用いたボックス単位輸送を通じて、お客様に「要望に合わせた適時納品」や「多頻度適量納品」という価値を提供するサービスです。当第1四半期においては、メーカー企業様を中心とした輸送件数が増加し、前年同期を上回る取扱本数となりました。また、精密機器などの輸送に対応した新たな梱包資材を開発し、より安心、安全な輸送サービスの提供に努めました。A 営業利益は、ヤマトホールディングス株式会社がグループ各社から受け取る配当金などを除くと1億82百万円となり、前年同期に比べ26.7%減少しました。
<CSRの取組み>@ ヤマトグループは人命の尊重を最優先とし、様々な安全に対する取組みを実施しています。当第1四半期においては、全国の保育所・幼稚園・小学校などで開催している「こども交通安全教室」の累計参加者数が200万人を突破するなど、地域に密着した活動を継続的に実施しました。また同時に、社員への安全教育の実施や、安全に配慮した車載システム「See−T Navi」(シーティーナビ)の導入拡大などを推進しました。A ヤマトグループは環境問題への取組みが人類共通の課題であると認識し、環境保護活動を自主的・積極的に推進しています。当第1四半期においては、グループ内共通の環境保護理念・環境活動指針「ネコロジー」を制定し、多様な取組みを推進しました。具体的には、リヤカー付電動自転車や電気自動車、路面電車などの活用を通じた二酸化炭素排出量の削減や、LED照明の導入推進などによる節電施策が挙げられます。B ヤマトグループは地域社会から信頼される企業を目指して、ヤマト福祉財団を中心に、パンの製造・販売を営むスワンベーカリーにおける障がい者の積極的な雇用や、クロネコメール便の委託配達を通じた働く場の提供、就労に必要な技術や知識の訓練を行う就労支援施設の運営など、障がい者が自主的に働く喜びを実感できる社会を実現するために、様々な活動を推進しています。
(略)
 
前の記事へ次の記事へ
【このURLを友達に教える
携帯版メールニュースの配信登録
最新の物流ニュースと1日1語(2語)の物流用語を平日朝7時ごろにお送りします。朝のコーヒー、通勤(通学)時に学んでください。
ご希望の方は、空メールを送信すると登録できます。
イー・ロジットの個人情報保護方針はこちら
サイト内検索
ホーム ページ下部
物流ニュース&用語集
 物流ニュース / 物流用語辞典 / セミナー情報
 ニュース登録(空メール)
事業内容
 社員教育 / 通販物流代行 / 物流改善・コスト削減
会社案内
 会社概要 / アクセス(地図)
 プライバシーポリシー
 訪問販売法に基づく表記
採用情報
 採用情報
 通販物流スタッフ(パート/アルバイト)
友達にURLを教える
お問い合わせ
Copyright(c)e-LogiT.com All Rights Reserved.