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■帝人/外販用DMT生産設備を増強
特殊化学品原料の需要拡大に対応外販用DMT生産設備の増強について 帝人株式会社(本社:大阪市中央区、社長:大八木 成男)は、かねてより石油化学原料であるテレフタル酸ジメチル(DMT)を生産しており、自社生産の原料として用いる他に外販ビジネスを展開してきましたが、このたび、社外需要の確実な伸長が見通せることから、外販用DMTを生産・出荷するための設備を増強することとしました。 DMTは、ポリエチレンテレフタレート(PET)の原料として使用されるもので、当社では元来、自社生産に用いるために製造してきました。その後、市場ニーズを受けて外販ビジネスを開始し、これまで展開してきましたが、近年、DMT固有の優れた特性を活かした用途が明らかになり、今後、さらなる需要の伸びが確実に想定できることから、このたび外販用の生産・出荷設備の増強を決定したものです。 このたびの設備増強により、当社は外販用DMTの生産規模において世界トップクラスとなり、現在約50億円の外販による売上を、2016年には約3倍に拡大する計画です。1.DMTについて (1)DMTは、混合キシレンから生産される石油化学原料で、エチレングリコールなどと重合することにより、ポリエステル繊維、ポリエステルフィルムなどの生産に用いるPETの原料として使用されます。 (2)かつてDMTは、PET原料として広く使用されていましたが、現在では、設備技術の汎用化の過程で設備の大型化が進んだテレフタル酸(PTA)が汎用PETの原料として主流となっており、世界におけるPET原料の大半はPTAが占めています。 (3)こうした中、世界市場におけるDMTメーカーの数は減少傾向にあり、中でもDMTを外販するための体制を整えているメーカーは数社に限られています。 (4)他方、DMTには、「低温での機能粒子添加が可能」「溶剤に溶けやすく反応させやすい」「中性であることから添加剤の機能阻害などが少ない」などの固有の特性があり、現在はそれらの特性を活かした領域を中心に市場展開されています。2.当社におけるDMT製造 (1)当社では、1964年に自社生産に用いる原料としてDMTの生産を開始し、帝人グループが製造販売するポリエステル繊維、ポリエステルフィルムなどの原料として使用してきました。 (2)1980年代になり、DMTの長期保存を可能とするフレークス形状の生産技術を確立したことから、これを契機としてDMTの外販を開始しました。 (3)その後、さらに外販に適した形状の生産技術を確立し、生産増強を重ねたことにより外販の規模は拡大しており、現在では年間23万トンのDMTの生産能力に対し、外販用DMTとして加工・生産する能力が年間5万トン規模となっています。3.増強の背景・内容 (1)近年、DMTは、PTAにはない固有の特性を活かした特殊ポリエステルや、エラストマー、接着剤、その他耐薬品性に優れるガラス代替素材など、その使用が不可欠な特殊化学品原料用途に向けて市場展開しています。 (2)中でも、特に競合メーカーが少ない日本やアジア地域を中心に多数の引き合いがあり、需要の伸びが期待されることから、このたび、松山事業所のDMT工場内に外販用DMTの生産・出荷設備を1系列増設することとしました。 (3)増強内容は次のとおり   増強規模:外販用DMTの年間生産能力を、現在の5万トンから10万トンへと倍増する。(DMTの年間生産能力は23万トンで不変)   投資額:約10億円   着工時期:2012年10月   稼働時期:2013年4月(予定)
 
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