ＪＸ日鉱日石ｴﾈﾙｷﾞｰ／新たな震災対応ｻｰﾋﾞｽｽﾃｰｼｮﾝの実証展開を開始｜物流ﾆｭｰｽ

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■ＪＸ日鉱日石ｴﾈﾙｷﾞｰ／新たな震災対応ｻｰﾋﾞｽｽﾃｰｼｮﾝの実証展開を開始

新たな震災対応ｻｰﾋﾞｽｽﾃｰｼｮﾝの実証展開を開始

　当社（社長：木村　康）は､東日本大震災の教訓を踏まえたＥＮＥＯＳ｢新･震災対応ＳＳ（ｻｰﾋﾞｽｽﾃｰｼｮﾝ）｣の実証展開の開始にあたって､本日､その第１号店（店舗名：Ｄｒ．Ｄｒｉｖｅ石巻大街道店､運営：ｶﾒｲ株式会社）を開所しましたので､お知らせいたします｡
当社は､２００６年より､災害などにより停電が起きた場合でも､燃料油供給を可能とすることを目的に､計量機を作動させるための小型の緊急用発電機と､手動式の給油ﾎﾟﾝﾌﾟを常設した｢震災時給油可能ＳＳ｣を全国展開してまいりました｡
しかしながら､東日本大震災では､多くのＳＳで津波による浸水により電気系統が損傷し､給油不能となる事態が生じました｡こうした新たな課題に対応するため､停電のみならず浸水への対策を講じ､さらには地域の皆様に対する生活ｲﾝﾌﾗ支援を可能とすることで､より広範な災害によるﾘｽｸに対応する｢新･震災対応ＳＳ｣の実証を行ってまいります｡

このたび開所した1号店では､浸水対策として､ﾓｰﾀｰ簡易交換方式の計量機を導入し､建屋２階へ大型の緊急用発電機を設置することで給油機能の即時復旧が可能となります｡さらに､緊急時の生活ｲﾝﾌﾗ支援として､携帯電話用充電器（１０台同時充電）､飲料水（貯水槽）および生活用水（井戸水）､一時避難場所として提供可能な建屋屋上のｽﾍﾟｰｽなどを備えます｡また､平常時からの省電力対策として､太陽光発電ｼｽﾃﾑ､燃料電池ｴﾈﾌｧｰﾑを設置するとともに､ｷｬﾉﾋﾟｰ灯と室内灯をＬＥＤ照明とし､｢大震災に強い設備を有する､地域貢献型かつ省ｴﾈ運営のＳＳ｣としました｡

今後､２０１３年度までに東北から九州にかけての太平洋側の１２市区に各１ヵ所づつ､同様の｢新･震災対応ＳＳ｣を設置･実証し､今後の生活ｲﾝﾌﾗとしてのＳＳの機能向上を検討してまいります｡当社は､震災などによる緊急時を含めたｴﾈﾙｷﾞｰの安定供給体制の構築を目指すことで､東日本大震災からの復興と､将来を担う次世代が安心して暮らせる持続可能な社会の実現に貢献してまいります｡

【ＥＮＥＯＳ｢新･震災対応ｻｰﾋﾞｽｽﾃｰｼｮﾝ｣のｺﾝｾﾌﾟﾄ】

｢大震災に強い設備を有する､地域貢献型かつ省ｴﾈ運営のＳＳ｣
①大規模震災が発生した場合においても､基本機能である燃料油給油が可能な設備を有する
②燃料油供給はもとより､地域住民に対する生活ｲﾝﾌﾗ支援を可能とする｡

【１号店の概要】
１．ＳＳ名　　Ｄｒ．Ｄｒｉｖｅｾﾙﾌ石巻大街道店
２．住所　　宮城県石巻市大街道西２丁目２－２１　
３．運営会社　　ｶﾒｲ株式会社（当社特約店）
４．特徴　　（２号店以降も同様の設備を基本に設置する予定）
①震災に強い設備
［停電対策］　　非常用発電機の設置（自立型電源の確保：出力７０ｋｗ）　　
［浸水対策］　　防水型計量機の設置（ﾓｰﾀｰ簡易取替方式）
非常用発電機･燃料電池ｴﾈﾌｧｰﾑは２階に設置

②災害発生時に地域に貢献するための設備
［携帯電話用電源］　　非常用発電による電源提供（１０台同時充電）
［飲料水］　　　　　　　　貯水槽を２階に設置（ﾎﾟﾘ缶最大２００個程度）
［生活用水］　　　　　　井戸水の提供､燃料電池ｴﾈﾌｧｰﾑによるお湯の提供
［緊急用避難場所］　　ＳＳ建屋２Ｆ屋上ｽﾍﾟｰｽ提供（浸水時一時避難､３０～４０人収容）

③省ｴﾈ（省電力）運営のための設備
［太陽光発電］　　ｷｬﾉﾋﾟｰ一体型太陽光ﾊﾟﾈﾙ（再生可能ｴﾈﾙｷﾞｰの利用：出力１０ｋｗ）
［燃料電池］　　　当社製ＳＯＦＣ型燃料電池ｴﾈﾌｧｰﾑ
［ＬＥＤ照明］　　　ｷｬﾉﾋﾟｰ灯､室内灯のＬＥＤ化（照明器具の省電力化）

全景

２階への階段

貯水槽､発電機､ｴﾈﾌｧｰﾑ

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