大日本印刷／無線書換え方式の電子ﾍﾟｰﾊﾟｰ表示ｼｽﾃﾑ事業を承継｜物流ﾆｭｰｽ

ﾆｭｰｽ　

用語　

ｾﾐﾅｰ

■大日本印刷／無線書換え方式の電子ﾍﾟｰﾊﾟｰ表示ｼｽﾃﾑ事業を承継

無線書換え方式の電子ﾍﾟｰﾊﾟｰ表示ｼｽﾃﾑ事業を承継
株式会社ｲｼﾀﾞｻｲﾈｰｼﾞﾃｸﾉﾛｼﾞｰの全株式を取得

電子ﾍﾟｰﾊﾟｰ表示器（下）と無線通信のｱｸｾｽﾎﾟｲﾝﾄ（上）

大日本印刷株式会社（以下:DNP）は､株式会社ｲｼﾀﾞ（以下:ｲｼﾀﾞ）の100％子会社で､無線書換え方式の電子ﾍﾟｰﾊﾟｰ表示ｼｽﾃﾑを開発･販売する株式会社ｲｼﾀﾞｻｲﾈｰｼﾞﾃｸﾉﾛｼﾞｰ（以下:IST）の発行済みの全株式を11月21日付けで取得しました｡また､同日付けでISTの社名を変更し､新社名を株式会社DNPｻｲﾈｰｼﾞﾃｸﾉﾛｼﾞｰ（以下:DST）としました｡
DNPおよびDSTは､ｲｼﾀﾞおよびISTが産業用途に向けて開発･販売している無線書換え方式の電子ﾍﾟｰﾊﾟｰ表示ｼｽﾃﾑの事業を承継します｡また､DNPの独自技術やｻｰﾋﾞｽを組み合わせて新商品の開発を進めるとともに､DNPの幅広い顧客企業に向けて市場の開拓に努めていきます｡
【株式取得の目的】
電子ﾍﾟｰﾊﾟｰは低消費電力で視認性が高いという特長を持ち､現在は主に電子書籍端末で使用されていますが､今後はﾒｰｶｰ･小売･流通における電子荷札や電子棚札､作業指示書などの産業用途でも大きな利用拡大が見込まれています｡
ISTは､無線通信で書換え可能な電子ﾍﾟｰﾊﾟｰ表示ｼｽﾃﾑの製造･販売を目的に2006年に設立され､製造業をはじめ物流･病院･学校･ｵﾌｨｽなどさまざまな分野に同ｼｽﾃﾑを提供しています｡本ｼｽﾃﾑは､例えば生産現場において､生産管理ｻｰﾊﾞｰの作業指示ﾃﾞｰﾀを電子ﾍﾟｰﾊﾟｰ表示器に配信するｼｽﾃﾑとして利用されています｡紙の作業指示書と比較し､受け渡しの時間が不要で作業効率の向上や伝達ﾐｽを削減するといったﾒﾘｯﾄがあります｡また､人の手に触れず紙を使用しないため､衛生面の管理が必要な病院や食品･医薬品などを扱う職場や､埃を嫌う電子部品の生産現場などに最適です｡
今回DNPは､電子ﾍﾟｰﾊﾟｰの特長を活かして､様々な分野でのｿﾘｭｰｼｮﾝ提供を図るため､ISTの事業および人員を継承し､そのﾉｳﾊｳを活用するとともに､DNPの独自技術やｻｰﾋﾞｽと組み合わせることで､より競争力のある新しいｼｽﾃﾑの開発を推進し､顧客ﾆｰｽﾞに応えていきます｡
【無線書換え方式の電子ﾍﾟｰﾊﾟｰ表示ｼｽﾃﾑの概要】
本表示ｼｽﾃﾑは､電子ﾍﾟｰﾊﾟｰ表示器､表示ﾃﾞｰﾀを配信するｻｰﾊﾞｰ､無線通信のｱｸｾｽﾎﾟｲﾝﾄで構成されます｡電子ﾍﾟｰﾊﾟｰ表示器は電池式で､無線通信で表示の書換えが可能です｡また､視認性に優れ数年間電池交換が不要という低消費電力です｡
【今後の取り組み】
DSTは既存ｼｽﾃﾑを引き続き販売します｡また､今後DNPおよびDSTは､ICﾀｸﾞやﾃﾞｼﾞﾀﾙﾍﾟﾝ､ｺﾝﾃﾝﾂ配信ｼｽﾃﾑといったDNPの独自技術やｻｰﾋﾞｽを組み合わせ､ﾃﾞｼﾞﾀﾙｻｲﾈｰｼﾞ（電子看板）やPOP（店頭広告）､ｵﾌｨｽｼｽﾃﾑなどとの融合にも取り組み､市場開拓に努めます｡
DNPは､本表示ｼｽﾃﾑに関連して2013年度に約6億円の売上を見込んでいます｡
【新会社の概要】

商　　号

株式会社DNPｻｲﾈｰｼﾞﾃｸﾉﾛｼﾞｰ

所　在　地

大阪市西区南堀江1-17-28

役員構成

代表取締役社長　　森桶　義嗣
取締役（非）　　杉本　登志樹
取締役（非）　　吉野　伸二
監査役　　小堀　秀明

事業内容

産業用電子ﾍﾟｰﾊﾟｰ表示ｼｽﾃﾑの販売

売　　上

9,300万円（2010年度）

決　算　期

3月

資　本　金

9,000万円（DNP 100％）

大日本印刷株式会社
本社　:　東京都新宿区市谷加賀町1-1-1
社長　:　北島義俊
資本金　:　1,144億6,400万円

株式会社ｲｼﾀﾞ
本社　:　京都府京都市左京区聖護院山王町44番地
社長　:　
資本金　:　 9,963万円

株式会社ｲｼﾀﾞｻｲﾈｰｼﾞﾃｸﾉﾛｼﾞｰ
本社　:　大阪府吹田市江の木町26-20
社長　:　吉野伸二
資本金　:　 9,000万円（ｲｼﾀﾞ100％出資）

※ ﾆｭｰｽﾘﾘｰｽに記載された製品の価格､仕様､ｻｰﾋﾞｽ内容などは発表日現在のものです｡その後予告なしに変更されることがありますので､あらかじめご了承下さい｡