大日本印刷／丸善の輸入ｶﾚﾝﾀﾞｰの販売管理にICﾀｸﾞを利用｜物流ﾆｭｰｽ

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■大日本印刷／丸善の輸入ｶﾚﾝﾀﾞｰの販売管理にICﾀｸﾞを利用

丸善の輸入ｶﾚﾝﾀﾞｰの販売管理にICﾀｸﾞを利用
書店での販売や在庫管理業務の大幅な効率化により接客ｻｰﾋﾞｽを向上

ｶﾚﾝﾀﾞｰにICﾀｸﾞを貼付
ICﾀｸﾞの読み取り機で複数商品を一気に読み取る

大日本印刷株式会社（本社:東京　社長:北島義俊　資本金:1,144億円　以下:DNP）は､丸善･丸の内本店で実施される､通信距離の長いUHF帯ICﾀｸﾞによる輸入ｶﾚﾝﾀﾞｰの販売や在庫管理に､ICﾀｸﾞｼｽﾃﾑを提供します｡
本ｼｽﾃﾑは､今年5月に丸善･丸の内本店に導入した洋書管理ｼｽﾃﾑを活用したもので､ｶﾚﾝﾀﾞｰの個品管理が可能になるため､販売や在庫管理など店舗業務の効率化が図れ､顧客の問合せにも迅速に対応できるなど､より一層のｻｰﾋﾞｽの充実が実現します｡
【背景】
書店では､ﾀｲﾄﾙ毎に付与されるﾊﾞｰｺｰﾄﾞでｶﾚﾝﾀﾞｰを管理していますが､ﾀｲﾄﾙ毎の識別はできるものの､１点ずつ個品管理し､販売や在庫の状況などをﾘｱﾙﾀｲﾑで把握することは困難でした｡一方ICﾀｸﾞは､在庫管理業務の一層の効率化を実現する方法として注目されていますが､導入ｺｽﾄの軽減などが課題となり､十分に普及していませんでした｡
DNPは､2011年8月に重なっても一括読み取り可能な10円台の低価格UHF帯ICﾀｸﾞを開発し､ｺｽﾄ負担の問題を解消したことで､書店や各種小売店での導入を容易にしました｡
【丸善でのＩＣﾀｸﾞ洋書管理ｼｽﾃﾑ導入後の検証結果】
■棚卸し業務の作業効率が約6倍向上
洋書の棚卸し業務における1時間のﾃﾞｰﾀ処理件数が､ﾊﾞｰｺｰﾄﾞでは約500冊だったのに対し､ICﾀｸﾞでは約3,300冊と､約6倍の作業効率を達成しました｡これにより､従来のﾊﾞｰｺｰﾄﾞ管理では年間2回実施していた棚卸し業務が､ICﾀｸﾞ導入後は回数を増やして実施することも可能となりました｡
■仕入先への返品業務の作業ﾐｽを低減
書籍には返品期限があるため､これまでは店員が書籍の現品を１冊ずつ確認して返品業務を行っていましたが､個品管理が可能なICﾀｸﾞを利用することにより､ﾐｽなく確実に短時間で作業ができるようになりました｡
■迅速な顧客対応により､接客ｻｰﾋﾞｽを向上
短時間で在庫の管理ができるため､顧客の問い合わせなどへの迅速な対応も可能となりました｡これにより､接客ｻｰﾋﾞｽの改善と顧客満足度の向上を図ります｡
これらの検証結果から､特に販売期間が短期間に集中するｶﾚﾝﾀﾞｰには､ICﾀｸﾞの管理ｼｽﾃﾑが最適と判断しました｡
【ｶﾚﾝﾀﾞｰへのICﾀｸﾞｼｽﾃﾑ展開内容と期待される効果】
今回､丸善･丸の内本店で販売する輸入ｶﾚﾝﾀﾞｰ約1万点にICﾀｸﾞを貼付し､販売と在庫の管理を行います｡販売期間が限られているｶﾚﾝﾀﾞｰにおいては､問い合わせなどに対する迅速な対応や､追加仕入れ､価格変更などの速やかな作業が重要です｡ICﾀｸﾞの読み取り機は､ﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙ箱などにｶﾚﾝﾀﾞｰが収納された状態でも外側からかざすだけで複数の商品に貼られたICﾀｸﾞを一括して読み取れるため､個々のｶﾚﾝﾀﾞｰに貼付されているﾊﾞｰｺｰﾄﾞを直接読み取って管理する方法よりも格段に作業効率が上がります｡また､季節性が強いｶﾚﾝﾀﾞｰは､年末が近づいたり新年を迎えたりすると販売状況に応じて価格を変更することがあります｡その場合､仕入先との間でその時点での在庫数を確認して､価格変更のための手続きが発生します｡従来は膨大な時間がかかっていたこの作業を大幅に短縮することができます｡
【今後の展開】
DNPは､書店やﾚﾝﾀﾙ店などに本ｼｽﾃﾑやICﾀｸﾞを販売し､今後3年間で約3億円の売上げを見込んでいます｡
なお､本年10月26日（水）より､丸善･丸の内本店の4階ｷﾞｬﾗﾘｰで開催される｢ｶﾚﾝﾀﾞｰﾌｪｱ｣で販売する輸入ｶﾚﾝﾀﾞｰには､本ｼｽﾃﾑで管理するICﾀｸﾞが貼付されています｡

※ﾆｭｰｽﾘﾘｰｽに記載された製品の価格､仕様､ｻｰﾋﾞｽ内容などは発表日現在のものです｡その後予告なしに変更されることがありますので､あらかじめご了承下さい｡