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■DIC/新プラント構築および事業買収によりPPSコンパウンドの欧州市場に本格参入
新プラント構築および事業買収によりPPSコンパウンドの欧州市場に本格参入
‐合計約100億円を投じるグローバルベースでのPPS増産プロジェクトの一環‐


 DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:杉江和男)は、今般、オーストリア・ウィーンにて、PPSコンパウンドの新プラント(総投資額14百万ユーロ、約15億円)の建設を決定しました。新プラントは、2012年末に完工し、試運転を経て商業生産を開始しますが、これに先立ち9月30日に欧州の大手化学メーカーSolvay社からPPSコンパウンド事業を譲受することで合意に至りました。これにより、欧州市場における当社の速やかな PPS事業基盤の強化を図ります。 PPSコンパウンドは、耐熱性ポリマーであるPPS樹脂に、ガラス繊維や無機質フィラーを充填することで強度を大幅に引き上げたコンパウンドです。耐熱性と強度に秀でるほか、優れた寸法安定性を示すことから、金属の代替品として、自動車、電気、住設向けを中心に、需要が拡大しています。 DICグループでは現在、国内とマレーシアの生産拠点をベースにPPS樹脂およびPPSコンパウンドを供給しています。PPSコンパウンドについては、世界トップシェアを有しており、市場展開は従来、国内、中国を含めたアジアを中心に進めて来ましたが、近年は欧州での市場開拓の進展により販売が伸長しています。欧州におけるPPSコンパウンドの需要は、年間約1万5千トンと、日本の同3万トンに次ぐ規模があり、今後も自動車電装向けを中心に、年間6〜8%の成長が予想されます。当社では今般の新プラント建設と事業買収による欧州市場への本格参入により、現地生産による顧客ニーズの吸い上げ、デリバリーの改善などによる欧州市場でのさらなる拡販を図り、よりグローバルかつ磐石な事業基盤の構築を目指します。 新プラントの生産能力は、稼動開始時点では6,000トンの予定ですが、将来的には年産10,000トンまでの生産ラインの拡張が可能です。当社グループでは、数年後に、欧州におけるPPSコンパウンドのシェア20%以上を目指しますが、今後の需要増大にも円滑に対応することで、揺るぎない世界トップシェアの地位確立を目指します。 なお、当社グループでは、PPSコンパウンドについては、今年7月に約5億円を投じてマレーシア(DIC Compounds(Malaysia))の生産能力を、年産1,500トンから4,500トンへ増強しました。今回のオーストリアにおける約15億円を投じる新プラントは、これに続く生産能力拡大となります。また、PPS樹脂についても鹿島の生産拠点(DIC EP(株))に、約80億円を投じて2013年に新プラントを完工する予定です。以上のように、当社グループでは、合計約100億円を投じたグローバルベースでのPPS増産一大プロジェクトを遂行しています。
 
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