日本郵船／ｸﾞﾙｰﾌﾟ会社の電子海図研修ｺｰｽが認証取得､日本海事協会の認証第一号｜物流ﾆｭｰｽ

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■日本郵船／ｸﾞﾙｰﾌﾟ会社の電子海図研修ｺｰｽが認証取得､日本海事協会の認証第一号

当社ｸﾞﾙｰﾌﾟ会社の電子海図研修ｺｰｽが認証取得－日本海事協会の認証第一号－
2011年9月22日

写真左から：日本海事協会冨士原康一副会長､NYKSM社小山智之会長

　当社ｸﾞﾙｰﾌﾟ会社のｴﾇﾜｲｹｲ･ｼｯﾌﾟﾏﾈｼﾞﾒﾝﾄ社（NYK SHIPMANAGEMENT PTE LTD､本社:ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ､以下NYKSM社）注1は､このたび一般財団法人日本海事協会から電子海図情報表示装置ECDIS（Electronic Chart Display and Information System）訓練ｺｰｽに対する認証を受けました｡
ECDISは世界で2012年7月1日から段階的に搭載が強制化され､これを主たる海図として航行することが義務化されます｡これに伴い船長､航海士に対してECDIS取り扱いに関する訓練の実施が義務付けられます｡訓練ｺｰｽは､国際海事機関（IMO）注240時間：5日間）に則って実施することが要求され､NYKSM社では今年初頭からECDISの実機を使用するｼﾐｭﾚｰｼｮﾝ訓練装置の導入と訓練ｺｰｽの構築を進めてきました｡が策定した所定のﾓﾃﾞﾙｺｰｽ（

研修ｺｰｽの訓練風景

　一方､日本海事協会は今年4月の一般財団法人移行を契機に､従来の船級業務に加え､船員の海事教育訓練分野における認証事業を開始しました｡NYKSM社ではECDIS訓練ｺｰｽの構築に合わせて日本海事協会の認証取得に向け作業を進めた結果､IMOﾓﾃﾞﾙｺｰｽに準拠した訓練であると認定されました｡同協会が実施する海技教育訓練分野の認証を取得するのは､当社が初めてとなります｡また､当該訓練ｺｰｽは､ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ政府とﾉﾙｳｪｰ船級協会"ﾃﾞｯﾄ･ﾉﾙｽｹ･ﾍﾞﾘﾀｽ(DNV)"注3の認証も取得しています｡
認定証授与式は9月21日に､ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙのNYKSM社ﾄﾚｰﾆﾝｸﾞｾﾝﾀｰで行われ､日本海事協会から冨士原康一副会長､魚谷明彦ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ事務所所長が､NYKSM社から小山智之会長､ﾍﾏﾝﾄ･ﾊﾟﾀﾆｱ（Hemant Pathania）社長ならびに当社関係者が出席しました｡
NYKSM社は､DNVから2006年9月にLNG船員研修について｢SIGTTOｽﾀﾝﾀﾞｰﾄﾞ｣注42007年5月には船員研修ﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑの認証を受けています｡今後も他の船員研修などについて第三者機関の客観的な評価を受けることで､教育･訓練ﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑの水準を高め､当社ｸﾞﾙｰﾌﾟ運航船舶の安全運航を徹底していきます｡の認証を､

注1）ｴﾇﾜｲｹｲ･ｼｯﾌﾟﾏﾈｼﾞﾒﾝﾄ社：
2001年9月に設立した当社ｸﾞﾙｰﾌﾟ会社｡本社ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ｡当社保有船舶への船員の配乗を含め､船舶保守管理業務､船員の技能向上のために必要な訓練を行うことを目的に設立｡

注2）国際海事機関：
International Maritime Organization｡海運･造船に関する技術的問題や法律的問題について､政府間の協力の促進や条約の策定などを行っている国連の専門機関｡

注3）ﾃﾞｯﾄ･ﾉﾙｽｹ･ﾍﾞﾘﾀｽ：
1864年に｢生命･財産･環境の保護｣を目的にﾉﾙｳｪｰ･ｵｽﾛに本部を置く自主独立財団として設立｡世界100ヶ国以上､300の事務所､9,000人のｽﾀｯﾌが船舶に関する船級､認証およびｺﾝｻﾙﾃｨﾝｸﾞの各分野にわたりｻｰﾋﾞｽ提供している｡

注4）SIGTTOｽﾀﾝﾀﾞｰﾄﾞ：
ｶﾞｽ会社､電力会社､LNG船運航会社､ﾀｰﾐﾅﾙ会社等が参加する､国際ｶﾞｽﾀﾝｶｰとﾀｰﾐﾅﾙ運用者協会（SIGTTO: Society of International Gas Tanker and Terminal Operators Limited）が策定した､LNG船船員訓練要件に関する統一規格｡高度なLNG船船員の質を維持するために2005年11月に策定された｡

以上