DIC／ﾁﾘでﾘｷｯﾄﾞｲﾝｷの新ﾌﾟﾗﾝﾄ建設に着工｜物流ﾆｭｰｽ

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■DIC／ﾁﾘでﾘｷｯﾄﾞｲﾝｷの新ﾌﾟﾗﾝﾄ建設に着工

ﾁﾘでﾘｷｯﾄﾞｲﾝｷの新ﾌﾟﾗﾝﾄ建設に着工‐南米市場で需要拡大著しい包装材用ﾘｷｯﾄﾞｲﾝｷの磐石な生産体制を確立‐
当社の米国子会社ｻﾝｹﾐｶﾙでは､ﾁﾘのｻﾝﾃｨｱｺﾞ市郊外のｻﾝﾍﾞﾙﾅﾙﾄﾞにおいて､新ﾌﾟﾗﾝﾄの建設に着工しました｡同ﾌﾟﾗﾝﾄに対する投資総額は約9.1百万USﾄﾞﾙ（約7.5億円）で､2011年9月に稼動を開始し､飲料や食品などの包装材の印刷に用いられるﾘｷｯﾄﾞｲﾝｷを中心に生産する予定です｡
近年､出版用ｲﾝｷや新聞ｲﾝｷの需要は､主に先進国において少子化やﾃﾞｼﾞﾀﾙ化の影響を受け､微減傾向が継続しています｡一方､飲料･食品向けなどの包装材用ﾘｷｯﾄﾞｲﾝｷの需要は堅調で､ﾁﾘをはじめとする南米などの新興国においても拡大傾向にあり､同新ﾌﾟﾗﾝﾄは､このような市場の要求に応えるものです｡
ﾁﾘは､経済成長が著しい南米市場の中でも政治的､経済的に安定した国で､今後も順調な成長が見込まれています｡当社はｻﾝｹﾐｶﾙ社を通して1997年にﾁﾘのｻﾝﾃｨｱｺﾞ市内にｲﾝｷの生産拠点としてSun Chemical(Chile)を設立しました｡現在､同社はﾁﾘにおいて､ｲﾝｷ全体でﾄｯﾌﾟｼｪｱの約50％を占めていますが､特にﾘｷｯﾄﾞｲﾝｷについては約75％という高ｼｪｱを誇っています｡しかしながら､現在のﾌﾟﾗﾝﾄは周辺の宅地化が進んでおり､建屋も老朽化しつつあることから､操業を停止し､郊外のｻﾝﾍﾞﾙﾅﾙﾄﾞ地区の工業地帯に生産能力を拡大した新ﾌﾟﾗﾝﾄを建設することといたしました｡ｻﾝﾍﾞﾙﾅﾙﾄﾞ地区は､郊外でありながらも､引き続き主要顧客へのｱｸｾｽも良好で､ﾌﾞﾗｼﾞﾙやｱﾙｾﾞﾝﾁﾝなど国外の需要地域にも迅速に製品を供給することが可能です｡
新ﾌﾟﾗﾝﾄは､2011年9月の稼動開始後､ﾁﾘを中心としたﾘｷｯﾄﾞｲﾝｷの需要増大に対応した磐石な生産体制とすべく､現在､年間7,500ﾄﾝの生産能力を2017年には10,500ﾄﾝに向上させることを目指します｡当社ｸﾞﾙｰﾌﾟは今後､新興国においても将来にわたって有望な分野を中心に生産体制を構築していく所存です｡
【新ﾌﾟﾗﾝﾄの概要】･所属法人：Sun Chemical(Chile)･所在地：ﾁﾘ共和国　Santiago市郊外San Bernardo･投資総額：9.1百万USﾄﾞﾙ（約7.5億円）･主要生産品目：包装材用ﾘｷｯﾄﾞｲﾝｷ