積水化学工業／米国Genzyme Corporation の検査薬事業を買収｜物流ﾆｭｰｽ

ﾆｭｰｽ　

用語　

ｾﾐﾅｰ

■積水化学工業／米国Genzyme Corporation の検査薬事業を買収

米国Genzyme Corporation の検査薬事業買収について
積水化学工業株式会社（代表取締役社長：根岸修史､以下積水化学）は､18 日､米国GenzymeCorporation（CEO：Henri A. Termeer､以下ｼﾞｪﾝｻﾞｲﾑ社）と､ｼﾞｪﾝｻﾞｲﾑ社が展開している検査薬事業の買収に関する契約を締結しましたのでお知らせいたします｡
１．背景および譲受けの理由積水化学は､高機能ﾌﾟﾗｽﾁｯｸｽｶﾝﾊﾟﾆｰ（ﾌﾟﾚｼﾞﾃﾞﾝﾄ：松永隆善）のﾒﾃﾞｨｶﾙ分野強化を目的に2006 年10 月に第一化学薬品株式会社（以下第一化学薬品）を買収しました｡2008 年4 月からは積水化学のﾒﾃﾞｨｶﾙ部門と第一化学薬品を統合し設立した積水ﾒﾃﾞｨｶﾙ株式会社（以下積水ﾒﾃﾞｨｶﾙ）を中心に､戦略事業分野の一つとして､業容拡大に取り組んでいます｡積水ﾒﾃﾞｨｶﾙでは､2 部門4 事業分野【検査部門（検査薬･検査用具事業）､医療部門（医薬･薬物動態事業）】に経営資源を集中投下し､日本国内で販売している競争力のある製品群の積極的な海外展開による事業拡大を重点施策の一つとして掲げています｡この度買収するｼﾞｪﾝｻﾞｲﾑ社の検査薬事業は､1995 年より生化学検査薬の販売や感染症検査薬の原料供給などにより､積水ﾒﾃﾞｨｶﾙ検査薬事業の欧米への売上拡大戦略の重要な役割を担ってきました｡なかでも､HDL およびLDL ｺﾚｽﾃﾛｰﾙ検査薬販売に関する事業提携においては､強固な関係を築いております｡積水ﾒﾃﾞｨｶﾙでは､本件買収により長年培った事業提携をより強固なものとし､検査薬事業の外展開を更に推進してまいります｡
２．狙い①重点領域強化積水ﾒﾃﾞｨｶﾙの検査薬事業では､５つの重点領域（生化学､血液凝固､糖尿病､感染症､先端技術）を定め､事業展開をしています｡ｼﾞｪﾝｻﾞｲﾑ社の検査薬事業は､生化学･糖尿病･感染症領域に強みを持っており､ｼﾞｪﾝｻﾞｲﾑ社の保有する製品･技術を活用することにより､積水ﾒﾃﾞｨｶﾙが定める重点領域のさらなる強化が期待できます｡
②海外販売網の活用ｼﾞｪﾝｻﾞｲﾑ社の検査薬事業が持つ欧米販売拠点や営業ｽﾀｯﾌを活用し､日本国内で販売している競争力のある積水ﾒﾃﾞｨｶﾙ製品の欧米市場における販売活動を強化することにより､ｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ市場でのｼｪｱ拡大を図ります｡
③海外生産拠点の獲得ｼﾞｪﾝｻﾞｲﾑ社の検査薬事業は､領域ごとに専門の工場を保有しており､それぞれの領域に応じた高品質､高性能な製品の供給体制が整っています｡今後は､積水ﾒﾃﾞｨｶﾙ製品の欧米での現地生産も視野に入れた事業展開を行っていきます｡
３．譲り受ける事業の概要１）事業開始 1981 年２）事業内容生化学･糖尿病･感染症･免疫検査を中心とした臨床検査薬の開発･製造･販売３）従業員数 575 名（予定）４）主要拠点ﾌﾚｰﾐﾝｸﾞﾊﾑ（米国､ﾏｻﾁｭｰｾｯﾂ州）ｻﾝﾃﾞｨｴｺﾞ（米国､ｶﾘﾌｫﾙﾆｱ州）ｴｸｽﾄﾝ（米国､ﾍﾟﾝｼﾙﾍﾞﾆｱ州）ﾌﾟﾘﾝｽｴﾄﾞﾜｰﾄﾞｱｲﾗﾝﾄﾞ（加国､ﾌﾟﾘﾝｽｴﾄﾞﾜｰﾄﾞｱｲﾗﾝﾄﾞ州）ｳｴｽﾄﾓｰﾘﾝｸﾞ（英国､ｹﾝﾄ州）ﾘｭｯｾﾙｽﾊｲﾑ（独国､ﾍｯｾﾝ州）５）売上高 167 百万US＄（2009 年12 月期）６）譲受け価額 265 百万US＄
４．ｼﾞｪﾝｻﾞｲﾑ社の概要１）社名 Genzyme Corporation（ｼﾞｪﾝｻﾞｲﾑｺｰﾎﾟﾚｰｼｮﾝ）２）本店所在地米国ﾏｻﾁｭｰｾｯﾂ州ｹﾝﾌﾞﾘｯｼﾞ３）代表者 CEO Henri A. Termeer（ﾍﾝﾘ･Ａ･ﾀﾐｱｰ）４）事業内容医薬品等の開発･製造･販売等５）上場市場 NASDAQ６）設立年 1981 年７）従業員数約10,000 名（連結）８）売上高約 4,500 百万US＄（2009 年12 月期）５．積水ﾒﾃﾞｨｶﾙの概要１）本店所在地東京都中央区日本橋２）代表者代表取締役社長福田睦３）事業内容検査薬事業･検査用具事業･医薬事業の開発･製造･販売および薬物動態事業の受託事業等４）資本金 12 億75 百万円５）株主積水化学工業株式会社（持株比率100%）６）設立 2008 年4 月1 日７）従業員数 844 名（2010 年4 月現在）８）売上高 363 億円（2010 年3 月期）
６．買収のｽｷｰﾑｼﾞｪﾝｻﾞｲﾑ社より､対象事業の子会社（上記加国､独国拠点）株式を含む本事業に関するすべての資産を譲り受けます｡米国では､積水化学の100%持株会社である､Sekisui America Corporation が米国ﾌﾚｰﾐﾝｸﾞﾊﾑに新たに子会社を設立し､本事業が北米に有する資産（加国の子会社株式を含む）を取得します｡一方､欧州では､同じく積水化学の100%持株会社であるSekisui Europe B.V.が英国ｳｴｽﾄﾓｰﾘﾝｸﾞに新たに子会社を設立し､本事業が英国に有する資産を取得するとともに､SekisuiEurope B.V.が独国の子会社株式を取得します｡
７．事業の譲受け日程2010 年12 月末日予定
８．会計処理の概要のれんおよびその他の資産に関しましては､第三者の評価を踏まえ決定いたします｡
以上