日立金属／ﾋﾟｽﾄﾝﾘﾝｸﾞ材の中国生産拠点を設立｜物流ﾆｭｰｽ

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■日立金属／ﾋﾟｽﾄﾝﾘﾝｸﾞ材の中国生産拠点を設立

ﾋﾟｽﾄﾝﾘﾝｸﾞ材の中国生産拠点を設立　日立金属株式会社（本社：東京都港区　社長：藤井博行　以下､日立金属）は､中国･蘇州に自動車部品の材料となるﾋﾟｽﾄﾝﾘﾝｸﾞ材の生産拠点を設立します｡新興国の成長が世界経済を牽引することが予想される中､日立金属は市場を世界に求め､持続的に成長するｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ企業を目指してまいります｡１．背景　中国の自動車産業は､２００９年に生産､販売がともに１，３００万台を突破し､世界最大市場に成長しています｡ﾓｰﾀﾘｾﾞｰｼｮﾝ化の勢いは止まらず､２０１０年は､１，６００万台に拡大することが予想されており､今後も成長が継続すると見込まれます｡この新たな市場ﾄﾚﾝﾄﾞに対応することが自動車部品関連事業を推進する上で重要となります｡　日立金属は､自動車部品の一つであるﾋﾟｽﾄﾝﾘﾝｸﾞ（※１）の材料､ｽﾃﾝﾚｽ鋼ﾋﾟｽﾄﾝﾘﾝｸﾞ材（※２）のﾄｯﾌﾟﾒｰｶｰです｡需要が増えるｽﾁｰﾙ製ﾋﾟｽﾄﾝﾘﾝｸﾞの中でも強度が高いｽﾃﾝﾚｽ鋼ﾋﾟｽﾄﾝﾘﾝｸﾞの材料を安来工場（島根県）で生産しております｡高性能･高品質が評価され､環境適合製品として小型車から大型車まで需要が拡大し生産量が増加しております｡今後は､特に中国において､高品質･高性能なｽﾃﾝﾚｽ鋼ﾋﾟｽﾄﾝﾘﾝｸﾞ材需要が､自動車生産､販売台数増加と環境性能向上のﾆｰｽﾞ拡大に伴い増加することが予想されています｡２．概要　日立金属は､中国において拡大する市場とﾆｰｽﾞに対応するために高品質･高性能なｽﾃﾝﾚｽ鋼ﾋﾟｽﾄﾝﾘﾝｸﾞ材の生産拠点を中国･蘇州に設立することといたしました｡　これまでの安来工場でのﾋﾟｽﾄﾝﾘﾝｸﾞ材一貫生産体制に加えて､中国新拠点では､安来工場で生産された鋼材の圧延､熱処理などを行い日本､中国の二極生産体制を築きます｡この設立により､中国を始めとする成長市場への供給能力拡大､納期短縮および技術ｻｰﾋﾞｽの強化を図り､需要を確実に捉えます｡　さらにﾋﾟｽﾄﾝﾘﾝｸﾞ材の生産拠点は､積層部品､ﾀｰｹﾞｯﾄ材を生産する『日立金属（蘇州）科技有限公司』内に設立いたします｡これにより､管理ｺｽﾄの低減と量産開始までの期間短縮を図ります｡　日立金属は､２０１２年度　中期経営計画でｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ５０（ｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ拡販･生産体制の再構築､事業･製品ﾎﾟｰﾄﾌｫﾘｵの改革）を掲げております｡今後も市場を世界に求め､持続的に成長するｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ企業を目指してまいります｡３．投資金額　約２０億円４．売上目標　２０１２年度　１２億円／年　２０１５年度　２０億円／年５．会社概要　（１）社名：日立金属（蘇州）科技有限公司　　　　（２０１０年８月１日　日立金属（蘇州）電子有限公司より社名変更）　（２）所在地：中国江蘇省蘇州市工業園区星明街２２０号　（３）設立日：２００１年６月６日　（４）資本金：１５９，８１６千元（約１９億円）（１００％　日立金属ｸﾞﾙｰﾌﾟ出資）　（５）董事長：宮村啓路　（６）総経理：沼田純一　（７）副総経理：舛形芳樹　（８）生産品目：　　　　２００１年度より　積層部品､ｱｲｿﾚｰﾀ（携帯電話などの情報通信部品）　　　　２０１０年度より　ﾀｰｹﾞｯﾄ材（液晶ﾊﾟﾈﾙ配線材料）　　　　２０１１年度より　ﾋﾟｽﾄﾝﾘﾝｸﾞ材（量産は２０１２年１月開始予定）以上＜ご参考＞　【用語解説】　　※１　ﾋﾟｽﾄﾝﾘﾝｸﾞ　　　自動車や二輪自動車などのｴﾝｼﾞﾝのﾋﾟｽﾄﾝとｼﾘﾝﾀﾞｰ間に取り付けられるﾘﾝｸﾞ状の金属です｡ｼｰﾙ性の確保､ｴﾝｼﾞﾝｵｲﾙｺﾝﾄﾛｰﾙによる摩擦低減､ﾋﾟｽﾄﾝの熱伝導による冷却などの機能があり内燃機関に必要不可欠な部品です｡　　※２　ﾋﾟｽﾄﾝﾘﾝｸﾞ材　　　ﾋﾟｽﾄﾝﾘﾝｸﾞには､主に鋳鉄製とｽﾁｰﾙ（ｽﾃﾝﾚｽ鋼､ｼﾘｺﾝｸﾛﾑ鋼､炭素鋼）製があります｡燃費向上やＣＯ２発生量低減を目的としてｴﾝｼﾞﾝの高性能化が図られる中､より強度や耐摩耗性が要求され､鋳鉄製からｽﾁｰﾙ製へと移行が進んでいます｡＜お問い合わせ先＞　特殊鋼ｶﾝﾊﾟﾆｰ　ＴＥＬ０３?５７６５?４４０１