凸版印刷／機能性ﾌｨﾙﾑの需要増に対応し深谷工場を増床｜物流ﾆｭｰｽ

ﾆｭｰｽ　

用語　

ｾﾐﾅｰ

■凸版印刷／機能性ﾌｨﾙﾑの需要増に対応し深谷工場を増床

凸版印刷､機能性ﾌｨﾙﾑの需要増に対応し深谷工場を増床
各種ﾊﾞﾘｱﾌｨﾙﾑや太陽電池部材など機能性ﾌｨﾙﾑの生産能力拡大

凸版印刷株式会社（本社：東京都千代田区､代表取締役社長：金子眞吾､以下　凸版印刷）は､各種ﾊﾞﾘｱﾌｨﾙﾑや太陽電池部材など機能性ﾌｨﾙﾑの製造拠点である深谷工場（埼玉県深谷市）を増床し､生産能力の拡大を図ります｡今回の増床では､各種ﾊﾞﾘｱﾌｨﾙﾑ､太陽電池部材の生産ﾗｲﾝをあわせて導入｡太陽電池ﾊﾞｯｸｼｰﾄの生産能力を約2.5倍に引き上げるなど､機能性ﾌｨﾙﾑの生産能力を拡大し､生活環境分野や環境ｴﾈﾙｷﾞｰ分野での事業拡大を図ります｡
【背景】近年､最終製品の品質保持向上へ向けた包装･部品材料として､各種ﾊﾞﾘｱﾌｨﾙﾑや太陽電池ﾊﾞｯｸｼｰﾄなど機能性ﾌｨﾙﾑのﾆｰｽﾞが海外市場を中心に高まっています｡太陽電池市場は､国内では環境意識への高まりに加え､経済産業省が推進している｢余剰電力買取制度｣など､各種補助金の導入により急速に普及が進んでいます｡また､海外でもﾄﾞｲﾂやｱﾒﾘｶなど欧米を中心に市場が拡大しており､今後､ｱｼﾞｱ市場の拡大も期待されています｡これらの需要に対応するため､太陽電池ﾒｰｶｰ各社は増産を進めており､ﾊﾞｯｸｼｰﾄや封止材ﾌｨﾙﾑなど太陽電池に関連する部材に対する需要も拡大しています｡【ねらい】凸版印刷は､機能性ﾌｨﾙﾑの生産拠点として深谷工場を建設､2009年4月に竣工しました｡各種ﾊﾞﾘｱﾌｨﾙﾑにおいては､これまで水蒸気や酸素を通さない世界最高水準のﾊﾞﾘｱ性能を誇る透明蒸着ﾌｨﾙﾑ｢GＬﾌｨﾙﾑ｣（注１）を中心に､事業を展開してきました｡今回の増強により､｢GLﾌｨﾙﾑ｣の生産能力の強化を図るほか､更なるﾊｲﾊﾞﾘｱ性を追求した新ﾌｨﾙﾑなど､ﾆｰｽﾞに合わせたさまざまな機能を持つﾌｨﾙﾑを製造する予定です｡また､太陽電池部材においては､ﾃﾞｭﾎﾟﾝTMﾃﾄﾞﾗｰ?PVFﾌｨﾙﾑﾃｸﾉﾛｼﾞｰを適用した新製品｢BS-TX｣をはじめとする各種太陽電池ﾊﾞｯｸｼｰﾄの生産能力を強化します｡さらに今回の増床では､太陽電池封止材ﾌｨﾙﾑ（注2）の生産設備を新たに導入し､環境ｴﾈﾙｷﾞｰ分野での事業拡大を図ります｡

深谷工場　完成予想図Copyright 2010 TOPPAN PRINTING CO., LTD.
【深谷工場の概要】･所在地：埼玉県深谷市本田　１１５８･敷地面積：１６６，２３３平方ﾒｰﾄﾙ･延床面積(予定):　約２８，２９２平方ﾒｰﾄﾙ（増床後）　　　　　　　　　約２０，６８０平方ﾒｰﾄﾙ（増床分）･着工(予定)：　２０１０年１１月･完成(予定)：　２０１１年３月･製造品目：　各種ﾊﾞﾘｱﾌｨﾙﾑ､太陽電池ﾊﾞｯｸｼｰﾄ､封止材ﾌｨﾙﾑ･投資額(予定)：約５０億円･生産能力(予定)：　ﾊｲﾊﾞﾘｱﾌｨﾙﾑ　従来比30％増　太陽電池ﾊﾞｯｸｼｰﾄ　約５GW／年　封止材ﾌｨﾙﾑ　ﾊﾞｯｸｼｰﾄ生産能力に合わせて順次増強【今後の展開】今後も凸版印刷は､各種ﾊﾞﾘｱﾌｨﾙﾑや太陽電池部材など機能性ﾌｨﾙﾑについて､高品質を実現する技術開発を進めるとともに､国内最大級の製造拠点である深谷工場を中心に顧客ﾆｰｽﾞや市場拡大に応じて段階的に生産設備を導入し､積極的に事業拡大を図ります｡（注1）透明ﾊｲﾊﾞﾘｱﾌｨﾙﾑ｢GLﾌｨﾙﾑ｣凸版印刷が開発した透明ﾊｲﾊﾞﾘｱﾌｨﾙﾑの総称です｡塩素系樹脂を使用せず､独自の蒸着加工技術による世界最高水準のﾊﾞﾘｱ性能と豊富なﾊﾞﾘｴｰｼｮﾝによって､国内だけでなくｱｼﾞｱを中心に海外市場でも高い評価を得ています｡今日では透明ﾊｲﾊﾞﾘｱﾌｨﾙﾑ市場のﾄｯﾌﾟﾌﾞﾗﾝﾄﾞとして､３０の国と地域､５００社５，０００点以上の商品に採用されています｡（２００８年１０月時点）（注2）封止材ﾌｨﾙﾑ表面の強化ｶﾞﾗｽと裏面のﾊﾞｯｸｼｰﾄの間を封止するﾌｨﾙﾑです｡屋外の厳しい環境下において､太陽電池ｾﾙを長期間保護する役割を果たします｡※ﾃﾞｭﾎﾟﾝTMﾃﾄﾞﾗｰ(R)PVFは米国ﾃﾞｭﾎﾟﾝ社および関係会社の登録商標です｡

以上