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■日本郵船/A.P.モラー・マースク社と環境技術の提携開始
A.P.モラー・マースク社と環境技術の提携開始
2010年6月10日

 当社はこのたび、船舶による環境負荷を低減させるため、デンマークに本社を置く海運グローバル企業のA.P.モラー・マースク社(A.P. Moller - Maersk)と提携して、環境対応関連の技術開発において技術交流を行うことで合意しました。この技術交流は、二酸化炭素、窒素酸化物、硫黄酸化物などの大気汚染物質削減のより費用効果の高い解決や効率的な実施を目指して行われます。また本提携では、技術的解決や危機管理の観点から、ノルウェー船級協会デット ノルスケ ベリタス社(DNV: Det Norske Veritas)とも情報共有を行います。
 3社がそれぞれ取り組んできた環境対応関連の技術を共有し、また更に共同で新技術の開発を進めることを今後検討していく、ということが今回の提携の目的になります。
 当面は、以下の分野について技術交流を行います。
(1)       排熱回収システム注1や空気潤滑システム注2などの燃費向上技術
(2)       低硫黄燃料油対応システム注3やバラスト水処理装置注4などの新しい環境対応装置への対応
(3)       将来の重油に代わる液化天然ガスや燃料電池などの燃料についての情報交換
(4)       超低負荷運転注5を含む運航面での温暖化ガス排出防止技術
 
 また上記分野に限らず、三社間の技術交流を更に加速させていきます。
 
 当社は、今後も環境に優しい船舶の開発や省エネ運航の取り組みを通し、環境対策に積極的に取り組んでまいります。
 
■Det Norske Veritas
ノルウェー・オスロに本部を置く自主独立財団として1864年に設立。あらゆるリスクマネジメントに関する様々な活動を行う。現在、世界100ヶ国以上、300の事務所で7,200人のスタッフが船級、認証及びコンサルティングの各分野でサービスを提供している。
(URL:http://www.dnv.jp/ )
 
注1:排熱回収システム
エンジンの高温な排ガスを熱源として発電し、船内電力をまかなうことで、発電機の燃料使用量を削減するシステム。
 
注2:空気潤滑システム
空気を船底に送り込み、泡の力で船舶と海水の摩擦抵抗を低減させる省エネシステム。
 
注3:低硫黄燃料油対応システム
大汚染原因物質の発生が少ない特殊留出燃料油の使用に伴い必要となる、既存重油との混濁を防ぐための独立配管やエンジンでの不具合防止のための燃料油冷却装置等の機関システム。
 
注4:バラスト水処理装置
船体の強度や安定性を保つために船内のタンクに積む海水(バラスト水)中の外来有害生物を除去するための装置。
 
注5:超低負荷運転
燃費を大幅削減するため、エンジンの運用限界を見極めてエンジンの回転数を可能な限り落とし、超減速航行すること。
 
以上
 
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