日本電気／RFIDを活用した温度ﾄﾚｰｻﾋﾞﾘﾃｨｼｽﾃﾑを中国大手医薬品流通卸会社｢九州通医薬集団｣に納入｜物流ﾆｭｰｽ

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■日本電気／RFIDを活用した温度ﾄﾚｰｻﾋﾞﾘﾃｨｼｽﾃﾑを中国大手医薬品流通卸会社｢九州通医薬集団｣に納入

物流過程での厳密な温度管理で医薬品の安全性を確保するRFIDを活用した温度ﾄﾚｰｻﾋﾞﾘﾃｨｼｽﾃﾑを中国大手医薬品流通卸会社｢九州通医薬集団｣に納入 ?RFID物流品質ﾄﾚｰｻﾋﾞﾘﾃｨｿﾘｭｰｼｮﾝをｸﾞﾛｰﾊﾞﾙに展開?
2010年3月2日日本電気株式会社

NECはこのたび､中国の大手医薬品流通卸会社の九州通医薬集団（※注､以下九州通）に､温度ｾﾝｻ付きRFID（無線ICﾀｸﾞ）を活用して､商品の物流過程での品質管理を行う温度ﾄﾚｰｻﾋﾞﾘﾃｨｼｽﾃﾑを納入しました｡九州通のｼｽﾃﾑは､温度ｾﾝｻ付きRFIDﾀｸﾞを装着した専用箱に医薬品を入れて出庫し､輸送中の温度ﾃﾞｰﾀをﾀｸﾞに測定･記録します｡従来､荷物到着時に従業員が手作業でﾁｪｯｸしていた情報を､RFIDﾘｰﾀﾞﾗｲﾀでﾛｸﾞ情報として数秒で収集できます｡この情報を温度分析ﾃﾞｰﾀﾍﾞｰｽに保存して､課題の発見や保冷材･運送ﾙｰﾄの変更など改善に活用します｡九州通は当初､ﾜｸﾁﾝや血液製剤など､高価で厳密な温度管理が必要な医薬品から本ｼｽﾃﾑの使用を開始します｡今後2年間で､同社の全国34の拠点に展開､1500個のﾀｸﾞを利用する予定です｡また将来は､RFIDから無線でﾘｱﾙﾀｲﾑに情報を飛ばすｱｸﾃｨﾌﾞﾀｸﾞとGPRSを利用し､RFIDから送られた物流時の急な温度変化などの異常検知のｱﾗｰﾑをｾﾝﾀｰから即時にﾄﾞﾗｲﾊﾞｰに送ることを計画しています｡九州通は､売上年率45％以上の成長率を達成するなど同業界で急成長しており､今回のｼｽﾃﾑ導入は､医薬品の流通における品質管理の向上による競争力強化を目的としたものです｡医薬品や食品の安全性に対する取り組みはｸﾞﾛｰﾊﾞﾙに加速しています｡これまで､生産工程の品質管理や原材料から最終製品までのﾄﾚｰｽｼｽﾃﾑは構築されているのに対し､物流段階での管理状態を確認する手段が十分ではありませんでした｡また､例えば2008年に施行された中国の医薬製品品質管理規約でも品質管理の徹底や精度向上が求められています｡NECでは､九州通での導入を契機に､より安心･安全な医薬品･食品の提供を支援するため､物流過程において､温度･湿度･衝撃を管理する｢RFIDを活用した物流品質ﾄﾚｰｻﾋﾞﾘﾃｨｿﾘｭｰｼｮﾝ｣を日本のみならず､中国､ﾌﾞﾗｼﾞﾙを中心とした海外にも提案していきます｡
以上
(注)
九州通医薬集団　本社：中国　武漢