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■日本郵船/マイクロプラスチックの海洋調査で100ヵ所・100サンプリングを達成


マイクロプラスチックの海洋調査で100ヵ所・100サンプリングを達成




2021年03月17日


プラごみ分布の実態把握へ大きな一歩

 当社が2020年より取り組んでいるマイクロプラスチック分布の外洋調査に関し、100ヵ所・100サンプリングを達成しました。採取されたサンプルは、千葉工業大学の研究室で分析され、今後外洋に浮遊するマイクロプラスチックの成分や濃度の研究に役立てられます。

1. 背景

 当社は2020年3月、世界的な環境問題である海洋プラスチック汚染の実態解明への貢献の第一歩として、船舶を用いた外洋に浮遊するマイクロプラスチックの採取・分析調査に関する覚書を千葉工業大学と締結しました。 マイクロプラスチックは、海洋に流出されたプラスチックごみが、紫外線や波浪の影響などを受けて直径5ミリ以下の小さな粒子となったもので、海洋汚染のみならず生態系にも深刻な影響を及ぼすことが懸念されています。また、とても小さく回収が困難なため、汚染状況の実態は明らかになっていないのが現状です。

2. サンプリング分析と「世界海洋プラごみマップ」の作製

 2020年3月から当社運航船3隻にてサンプリングを開始、その後順調に隻数を拡大し、現時点では14隻となり、およそ1年の活動により千葉工業大学の亀田准教授と共に打ち立てた目標である、計100ヵ所・100サンプリングを達成しました。分析が済んだデータは千葉工業大学が製作した「世界海洋プラごみマップ」にまとめられ、サンプリング日時、位置情報、気象海象データ等を分析結果と紐付けられることで企業・研究者たちが広く利用できるプラットフォームを構築する事を目指しています。 今後も継続的に活動し分析データを蓄積していくことで流出源の特定および生態系への影響関連調査につなげていきます。

<分析結果>  *千葉工業大学より提供

・外洋で取水した海水から採取されたポリエチレン・ポリプロピレン・PET・アクリル樹脂等多種にわたるマイクロプラスチック(図1)・サンプルに含まれるマイクロプラスチック濃度を測ることで、汚染濃度分布を作成(図2)
(図1)














(図2)







※千葉工業大学 世界海洋プラごみマップ?https://www.casio.kamedalab.com/







3. 今後の展望

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」を本年2月3日に発表しました。海洋プラスチック汚染の問題解明への取り組みは、"海への恩返し"として当社が取り組むべき社会課題と位置付けています。今後は調査の対象・地点・項目などを増やして活動を拡大させていきたいと考えております。当社は、これからも社会や産業から必要とされる企業グループであり続けるために、長期的視点に立ち、収益最大化と社会・環境のサステナビリティの両立を図るとともに、新たな価値を創造する"Sustainable Solution Provider"を目指します。















参考



NYKグループESGストーリー



関連プレスリリース



20年3月6日発表:世界初、マイクロプラスチック分布の大規模な外洋調査を開始





 
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