名村造船所／31万重量ﾄﾝ型油送船｢TENRYU（天竜）｣を引渡し｜物流ﾆｭｰｽ

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■名村造船所／31万重量ﾄﾝ型油送船｢TENRYU（天竜）｣を引渡し

｢ＶＬＣＣ｢TENRYU（天竜）｣

当社は2019年7月23日､伊万里事業所（佐賀県）で建造していた共栄ﾀﾝｶｰ株式会社様向け､31万重量ﾄﾝ型油送船｢TENRYU（天竜）｣を引渡しいたしました｡本船は､VLCC（Very Large Crude Oil Carrier）と呼ばれ､大型鉱石運搬船とともに当社の戦略商品と位置付けており､自社開発VLCCの第3番船となります｡

特長

1

共通構造規則（CSR-BC&OT）に対応しつつ､全長を約339ｍまで大型化し､さらには船型改良等により､輸送能力や燃費性能の向上を図り､安全性および経済性を追求した商品としている｡

2

貨物油ﾀﾝｸとﾊﾞﾗｽﾄﾀﾝｸの塗装性能基準(IMO PSPC-COT規則､PSPC-WBT規則)を適用し､貨物油ﾀﾝｸならびにﾊﾞﾗｽﾄﾀﾝｸの腐食防止に努めることにより､船舶の安全性を高めている｡

3

当社独自開発の『Namura flow Control Fin (NCF)』および『舵付きﾌｨﾝ（Rudder Fin）』を装備し､更には省ｴﾈ型ﾌﾟﾛﾍﾟﾗﾎﾞｽｷｬｯﾌﾟ『ECO-Cap』や風圧力低減型居住区､低摩擦型船底防汚塗料を採用し推進性能の向上を図ると共に､電子制御式主機関を採用し燃料消費量の低減を図っている｡

4

主機関および発電機関は海洋汚染防止条約（MARPOL 条約）によるNOx?排出規制(Tier?Ⅱ) に適合した機種を採用している｡

5

大容量の貨物油ﾎﾟﾝﾌﾟを3 台装備し､3?種の異種貨物油積みが可能であると共に､ｴﾀﾞｸﾀｰを2台装備しており､効率良く短時間での貨物油の荷揚げを行うことが可能である｡

6

ﾊﾞﾗｽﾄ水管理条約の発効に伴い､IMO承認に基づくﾊﾞﾗｽﾄ水処理装置を搭載しており､ﾊﾞﾗｽﾄ水を制御することで海洋環境の保護に努めている｡

主要諸元

船名

TENRYU（天竜）

全長

338.95ｍ

幅(型)

60.00ｍ

夏季満載喫水(最大)

21.05ｍ

総ﾄﾝ数

160,008総ﾄﾝ

載貨重量

312,611重量ﾄﾝ

主機関

WinGD 7X82-B　1基

定員

34 +?10 (Workers)名

船級

日本海事協会( NK )

船籍

ﾘﾍﾞﾘｱ