近鉄ｴｸｽﾌﾟﾚｽ／ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ会社の子会社化などＭ＆Ａ実施会社とのｼﾅｼﾞｰの最大化に尽力（社長あいさつ）｜物流ﾆｭｰｽ

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■近鉄ｴｸｽﾌﾟﾚｽ／ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ会社の子会社化などＭ＆Ａ実施会社とのｼﾅｼﾞｰの最大化に尽力（社長あいさつ）

2015/5/8更新

代表取締役社長石崎　哲

　株主･投資家の皆様には日頃より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます｡　中期経営計画 "Ready for the Next! Phase 2（未来への挑戦─さらなる飛躍へ）"（2013 年度～2015 年度､3 ヵ年）の２年目にあたる2014年度は､航空貨物輸送需要が世界的に回復するなか､ｸﾞﾙｰﾌﾟ一体となって取扱物量の拡大に取り組んだ結果､営業収入は前期比16.2％増の3,271億92百万円となりました｡利益面では､一部地域で苦戦したものの､米国西岸の港湾荷役作業の停滞により航空需要が大幅に増加したことなどから､営業利益は165億63百万円（前期比20.5％増）､経常利益は184億29百万円（同20.7％増）､当期純利益は104億89百万円（同11.4％増）となり､いずれも期初計画を上回ることができました｡　中計2 年目に掲げた5つの重点施策の進捗状況としまして､1点目の｢ｺｰﾎﾟﾚｰﾄｱｶｳﾝﾄ（ｸﾞﾛｰﾊﾞﾙに事業展開する大手顧客）の維持･拡販の継続｣では､取扱物量を拡大できたものの､収益性の改善が今後の課題となりました｡2 点目の｢ﾊﾟﾜｰﾚｰﾝ（ｱｼﾞｱ域内､ｱｼﾞｱ- 欧米間等）での物量拡大｣では期待通りの成果は得られませんでしたが､3 点目の｢ｵﾌｼｮｱﾋﾞｼﾞﾈｽ（三国間輸送）の拡大｣については､中南米ﾈｯﾄﾜｰｸの拡充もあり､自動車関連品を中心に航空･海上輸送とも順調に拡大することができました｡4 点目の｢海上貨物のさらなる拡大｣では物量を前期比9.3％拡大できたものの目標の達成には及ばなかったことから､今後はｱｼﾞｱ発北米向けを中心にさらに強化する方針です｡5 点目の｢友好ｷｬﾘｱ（航空会社･船会社）との関係強化｣は､新たな契約を含め大手ｸﾞﾛｰﾊﾞﾙｷｬﾘｱとのﾊﾟｰﾄﾅｰｼｯﾌﾟを拡充し､輸送対応力を強化することができました｡
　中期経営計画最終年度となる今期は､引き続き以下の６点に注力してまいります｡【1】ｺｰﾎﾟﾚｰﾄｱｶｳﾝﾄの取扱い拡大【2】ﾊﾟﾜｰﾚｰﾝ(ｱｼﾞｱ域内､ｱｼﾞｱ-欧米間等)戦略の推進と消費市場での輸入貨物の取扱い拡大【3】ｵﾌｼｮｱﾋﾞｼﾞﾈｽの拡大【4】成長市場でのﾈｯﾄﾜｰｸの拡充とﾋﾞｼﾞﾈｽ拡大【5】友好ｷｬﾘｱ(航空会社･船会社)との関係強化【6】Ｍ＆Ａ実施会社とのｼﾅｼﾞｰの最大化
　特に【6】につきましては､当社は本年2月､ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙに本社を置く APL Logistics Ltd（APLL）の全株式を取得し連結子会社化することを発表しました｡今後､当社ｸﾞﾙｰﾌﾟが強みとする航空･海上ﾌｫﾜｰﾃﾞｨﾝｸﾞ･ｻｰﾋﾞｽとAPLLｸﾞﾙｰﾌﾟの陸上輸送､ﾛｼﾞｽﾃｨｸｽ･ｻｰﾋﾞｽを組み合わせることで相乗効果を発現し､新たな価値を創造しお客様に幅広く最適な物流ｻｰﾋﾞｽを提供することが可能となります｡これにより当社ｸﾞﾙｰﾌﾟは､取扱品目の拡大､顧客層の多様化､事業領域の拡大を図り､世界の競合他社と対等に戦える経営基盤の構築を早期に実現してまいります｡
　2015年度の連結業績につきましては､営業収入は350,000百万円（前期比7.0％増）､営業利益は18,000百万円（同8.7％増）､経常利益は17,500百万円（同5.0％減）､親会社株主に帰属する当期純利益は11,700百万円（同11.5％増）見込んでおります(注)｡
　今後も引き続き全社一丸となって､ｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ市場での競争力の向上を目指し､中期経営計画最終年度の目標達成に向け邁進してまいります｡株主･投資家の皆様におかれましては､より一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます｡

2015年5月代表取締役社長　石崎　哲

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(注) APLLの株式取得日は現時点で未定であるため､2015年度の連結業績予想は子会社化の影響を含まない数値を開示しています｡