ARC／倉庫管理ｻｰﾋﾞｽ市場は連続的改善戦略が牽引｜物流ﾆｭｰｽ

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■ARC／倉庫管理ｻｰﾋﾞｽ市場は連続的改善戦略が牽引

倉庫管理ｻｰﾋﾞｽ市場は連続的改善戦略が牽引
Monday, March 23, 2015

倉庫管理と配送は荷送人にとっての競争上の中核業務ではないかもしれない｡しかしながら倉庫管理ｻｰﾋﾞｽをLSP （Logistics Service Provider：物流事業者）に外注化することに関連して多くの戦略的事項がある｡さらに､市場は非常に細分化されており､これらのｻｰﾋﾞｽについて世界に何千ものｻﾌﾟﾗｲﾔが存在している｡ARCはこれらのｻﾌﾟﾗｲﾔすべてを対象とするのではなく､本調査では｢上位25社｣の倉庫管理ｻｰﾋﾞｽｻﾌﾟﾗｲﾔを対象とした｡
本市場調査報告書では､ARCは主としてLSPの観点から市場の動きをまとめた｡ARCの｢倉庫管理ｻｰﾋﾞｽの世界市場動向調査（Warehousing Services Global Market Research Study）｣の主著者でｼﾆｱｱﾅﾘｽﾄの Neelam Singhは次のように語っている｡｢LSPは､彼らの顧客に対して､より優れた資産活用､柔軟性の提供､連続的改善（continuous improvement）などのような､倉庫管理ｻｰﾋﾞｽについてのﾋﾞｼﾞﾈｽ上の価値を提供している｡連続的改善ﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑは､潜在顧客が捜し求めており､要求仕様にほとんどの場合何らかのものが含まれていると､LSPは述べている｡｣
荷送人にとってLSPを選択することは難しい｡彼らはLSPを別のｻｰﾋﾞｽﾌﾟﾛﾊﾞｲﾀﾞと誤解することが多く､また､最もｺｽﾄ効率の良いLSPを選択しようとすることが多い｡この選択基準は､ｻｰﾋﾞｽﾌﾟﾛﾊﾞｲﾀﾞに複数顧客用施設などのようなｺｽﾄ効率の良い選択肢を選ぶことを促している｡競争優位性を確保するための差別化因子を提供するLSPのとるべき戦略について以下に述べる｡
連続的改善戦略は成長を促す
あるLSP経営幹部によれば､連続的改善戦略は｢賭け金用の手持ちのﾁｯﾌﾟのようなものである｡あなたがｹﾞｰﾑに使用できる連続的改善ﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑを保有していることを示すことができなければならない｡｣
連続的改善はその仕掛けの袋の中から勝負に勝つことに役立つものを取り出せる単なるﾂｰﾙｾｯﾄにとどまらず､連続的改善文化を植えつけることができるものであることを､LSPは､潜在顧客に証明できることを追求している｡
付加価値ｻｰﾋﾞｽは､付加的なものとして提供
多くの利用現場では､顧客ﾆｰｽﾞに合わせるためにｶｽﾀﾑ化の必要がある｡より多くの付加価値ｻｰﾋﾞｽ（VAS ：value-added services）を顧客が使用すればするほど､LSPのｻｰﾋﾞｽはより顧客特有のものとなる｡ﾗﾍﾞﾙの張替えやｷｯﾃｨﾝｸﾞなどのような単純なものから､製品準備（抜き出し､梱包､最終準備）やPOSｼｰｹﾝｼﾝｸﾞなどにいたるまでのものを､LSPは実施することができる｡VASの複雑性は増すばかりなので､収益を改善するためのLSPの能力も増している｡
最新技術を使ったLSPが最先端
倉庫管理ｼｽﾃﾑ（WMS）について見たとき､LSPは様々な戦略を用いている｡ある最善のｿﾘｭｰｼｮﾝに基づいて標準化しているものもあれば､業種に対して最善の別のｿﾘｭｰｼｮﾝに基づいて標準化しているものもあれば､独自の自社WMSを保有しているものもある｡多くの場合､顧客が指定した最善のWMSを導入することをLSPは好んでいる｡しかしながら､顧客はWMS機能以上のものを求めており､在庫や出荷に対する可視性を提供する能力､高度 BI（ﾋﾞｼﾞﾈｽｲﾝﾃﾘｼﾞｪﾝｽ）､直感的に非常に分かりやすいﾀﾞｯｼｭﾎﾞｰﾄﾞは､RFPでは通常求められるものである｡
補完ﾚﾎﾟｰﾄ
ARCは関連する下記の2件のﾚﾎﾟｰﾄを販売中です｡

｢ｶｽﾀﾑ化可能な倉庫管理ｻｰﾋﾞｽについてのｻﾌﾟﾗｲﾔ選択ｶﾞｲﾄﾞ｣

｢100人の回答者に基づく調査分析ではROIﾃﾞｰﾀが基礎｣と題したARCのStrategy Report（戦略ﾚﾎﾟｰﾄ）

お問い合わせはARCｼﾞｬﾊﾟﾝｵﾌｨｽまで｡
調査報告書の英文ｻｲﾄ：www.arcweb.com/market-studies/pages/warehousing-services.aspx
調査報告書の英文ｶﾀﾛｸﾞ：Warehousing Services