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■JFEスチール/世界初 引張強度100kg級の高張力熱延鋼板がトラック車体の衝突安全部品に採用
世界初 引張強度100kg級の高張力熱延鋼板がトラック車体の衝突安全部品に採用


このたび、当社が開発した引張強度100kg(980MPa)級の高張力熱延鋼板「JFE-HA980SB」(*1)が、三菱ふそうトラック・バス株式会社の大型トラック 「スーパーグレートV(*2)」のフロントアンダーランプロテクション(*3)に採用されました。980MPa級の高張力熱延鋼板がトラック車体の量産部品に採用されるのは世界初となります。
フロントアンダーランプロテクションは、ボンネット型乗用車と大型トラックの正面衝突時に乗用車が大型トラック前面下部にもぐり込むことを防ぐため、大型トラックのフロントバンパー下面に装着される衝突安全部品で、衝突時に大きく変形しない極めて高い強度が求められます。
このような衝突安全部品の素材には高強度で厚肉の鋼板が必要とされ、特に大型車の場合は板厚の厚い熱延鋼板が適しています。一方、鋼板は強度が増すほど加工性が低下する特性があり、980MPa級の強度と部品への成形に耐え得る加工性を有する熱延鋼板を安定的に製造することは難しく、長らく量産部品採用への大きな課題となっていました。
そこで当社は、強度と加工性のバランスに優れたベイナイトと呼ばれるミクロ組織に着目し、合金成分の最適化、及び当社独自の温度制御技術の適用により、ベイナイト組織を均一かつ安定的に作り込むことに成功しました。これによりトラック車体の衝突安全部品に必要な、高い強度と良好な加工性を両立させました。また、鋼板組織の均一化により、板厚の厚い熱延鋼板においても、成形時の打抜端面の荒れを大幅に抑制させました。これらの特性がお客様に評価され、このたび、980MPa級の高張力熱延鋼板として世界で初めて、トラック車体の量産部品に採用されました。本鋼板の適用により、トラックの安全性と軽量化の両立に大きく貢献しています。
当社では、本鋼板の採用範囲拡大を図るとともに、更なる高性能な高張力鋼板の開発に努め、部品軽量化をはじめとするお客様からのご要望にお応えしてまいります。
(*1)「JFE-HA980SB」
" JFE - hot rolled steel sheet for automobile use, 980MPa grade, excellent stretch flange formability type B " の略。
(*2)三菱ふそうトラック・バス 「スーパーグレートV」
(*3)フロントアンダーランプロテクション
 
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