国際石油開発帝石／ｵｰｽﾄﾗﾘｱｲｸｼｽLNGﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄ､液化天然ｶﾞｽ（LNG）輸送にかかるLNG船の新規造船･保有および定期傭船契約の締結｜物流ﾆｭｰｽ

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■国際石油開発帝石／ｵｰｽﾄﾗﾘｱｲｸｼｽLNGﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄ､液化天然ｶﾞｽ（LNG）輸送にかかるLNG船の新規造船･保有および定期傭船契約の締結

ｵｰｽﾄﾗﾘｱｲｸｼｽLNGﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄ液化天然ｶﾞｽ（LNG）輸送にかかるLNG船の新規造船･保有および定期傭船契約の締結について
国際石油開発帝石株式会社（以下､当社）は､当社がｵｰｽﾄﾗﾘｱで操業主体（ｵﾍﾟﾚｰﾀｰ）として開発作業を進めているｲｸｼｽLNGﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄから生産されるLNGの輸送について､このたび､当社完全子会社であるｲﾝﾍﾟｯｸｽ･ｼｯﾋﾟﾝｸﾞ株式会社（以下､同社）を通じて次のとおり関係者間で合意いたしましたので､お知らせいたします｡1. 直江津LNG受入基地向けLNG船の新規造船･保有および定期傭船契約の締結について当社は､このたび同社を通じて､川崎汽船株式会社（以下､川崎汽船）とLNG船1隻を共同で保有することを目的に､共同出資会社ｵｰｼｬﾝ･ﾌﾞﾘｰｽﾞ･LNG･ﾄﾗﾝｽﾎﾟｰﾄ社（以下､OBLT社）を設立し(※1）､三菱重工業株式会社との間で造船契約を締結しました｡さらに､当社は､本ﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄから生産されるLNGのうち自社引き取り分のLNG年間90万ﾄﾝを現在当社が新潟県上越市に建設中の直江津LNG受入基地に輸送するための定期傭船契約を､OBLT社との間で締結致しました｡（※1）同社および川崎汽船とLNG船の共同保有（同社：30％､川崎汽船：70％）を目的に､共同出資会社OBLT社を2013年4月4日付設立｢さやえんどう｣型の船形（ｲﾒｰｼﾞ）直江津LNG受入基地向けに新造されるLNG船は､ﾀﾝｸ容量約155,300立方ﾒｰﾄﾙと大型ﾀｲﾌﾟであり､4基あるﾓｽ方式球形ﾀﾝｸを船体と一体構造のｶﾊﾞｰで覆う｢さやえんどう｣（※2）型の船型を採用しております｡これにより､船全体の強度を確保しながら軽量化をはかるとともに､航行中の風圧による抵抗を大幅に軽減するものです｡また､主機関には蒸気を再度加熱利用する新型蒸気ﾀｰﾋﾞﾝ機関を採用しており､従来船と比べ単位積荷あたり20％以上の燃費低減を実現し､二酸化炭素排出量の抑制と輸送ｺｽﾄの低減が期待されます｡このLNG船は三菱重工業株式会社の長崎造船所にて建造され､ｲｸｼｽLNGﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄからの生産開始が予定されている2016年末までに就航が予定されています｡（※2）三菱重工業株式会社の最新型LNG船の呼称2. 台湾CPC向けLNG船の定期傭船契約についてｲｸｼｽLNGﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄから生産されるLNGのうちLNG売買契約を締結している台湾のCPC Corporation, Taiwan（※3）向けLNG年間175万ﾄﾝの輸送を目的に､当社は､同じくｲﾝﾍﾟｯｸｽ･ｼｯﾋﾟﾝｸﾞ株式会社を通じて､ｲｸｼｽLNGﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄﾊﾟｰﾄﾅｰであるﾄﾀｰﾙ社子会社とともに共同出資会社ｱｲﾃｨｰ･ﾏﾘｰﾝ･ﾄﾗﾝｽﾎﾟｰﾄ社を設立し（※4）､川崎汽船との間でLNG船の定期傭船契約を締結いたしました｡なお､川崎汽船はこの台湾CPC向けのLNG船1隻（ﾀﾝｸ容量約182,000立方ﾒｰﾄﾙ）を川崎重工業株式会社の坂出工場にて新造し､2016年末までに就航させる予定です｡この船はﾓｽ方式LNG船では世界で初めて（ｶﾞｽと油の両方を燃料とするﾃﾞｨｰｾﾞﾙｴﾝｼﾞﾝによる）電気推進方式を採用しており燃費性能において優れております｡またﾓｽ方式LNG船では世界最大の船型です｡（※3）CPC Corporation, TaiwanとのLNG売買契約の締結について､当社は平成24年1月10日にﾌﾟﾚｽﾘﾘｰｽを行っています(http://www.inpex.co.jp/news/pdf/2012/20120110-a.pdf)（※4）同社およびﾄﾀｰﾙ社子会社との間で共同出資会社ｱｲﾃｨｰ･ﾏﾘｰﾝ･ﾄﾗﾝｽﾎﾟｰﾄ社（同社：68.77％､ﾄﾀｰﾙ社子会社：31.23％）を2013年5月8日付設立この度の直江津LNG受入基地向けLNG船の新規造船･保有および定期傭船契約の締結､CPC向けLNG船の定期傭船契約の締結によって､ｲｸｼｽLNGﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄから生産されるLNGの輸送体制が確実なものとなるとともに､当社がINPEX中長期ﾋﾞｼﾞｮﾝで当社成長目標のひとつとして掲げた海外の天然ｶﾞｽ資産と国内のLNG受入基地､天然ｶﾞｽﾊﾟｲﾗｲﾝとの結合によるｸﾞﾛｰﾊﾞﾙな｢ｶﾞｽｻﾌﾟﾗｲﾁｪｰﾝの強化｣に貢献することが期待されます｡今後も当社は､ｲｸｼｽLNGﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄに関係する地域ｺﾐｭﾆﾃｨの方々､連邦政府､西豪州政府および北部準州政府等のｵｰｽﾄﾗﾘｱ政府関係者やﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄ関係者の方々のご理解とご協力を得ながら､このﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄの成功に向けて引き続きまい進して参る所存です｡以上