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■富士通/全世界の航空機部品サプライヤー向けに自動認識技術を活用した部品管理ソリューションを提供
全世界の航空機部品サプライヤー向けに自動認識技術を活用した部品管理ソリューションを提供
航空機部品の正確な管理とトレーサビリティを実現






当社は、RFIDなどのAIT(注1)タグを航空機部品に貼付し、部品の個体管理と正確なトレーサビリティを実現する航空業界向けのソリューションを、全世界の航空機部品サプライヤー向けに拡充します。
本ソリューションは、AITタグ、リーダ・ライタ、ミドルウェア、アプリケーションで構成され、航空業界で求められる厳しい耐環境性規定、ならびに航空業界の標準データフォーマットである「ATA Spec 2000 Chapter 9-5(注2)」などに準拠しています。
航空機部品サプライヤーは、製造段階から各部品にタグを貼付することで、部品の製造年月日、部品構成情報、整備履歴などを、業界要求に準拠したフォーマットで一元管理することができ、航空機部品の製造から整備までの各ライフサイクルにおいて、正確なトレーサビリティを実現します。
これにより、安全性が重要視される航空機業界における部品管理の正確性と効率化、部品サプライチェーンの見える化による納期短縮や欠品防止を実現するとともに、流通在庫を含む在庫や仕掛品の削減によるキャッシュフローの最大化に貢献します。
当社は、2008年に航空業界のニーズを反映した世界最大容量の64KB RFIDタグの提供を開始するなど、航空業界へのRFID導入を先導してきました。また、主要な航空機製造メーカーでは、航空機の部品管理や整備効率化のためにRFIDを活用するなど、航空業界全体でAITの適用によるトレーサビリティや整備履歴の管理が進められています。
このたび、当社では従来から航空機製造メーカーに提供していたソリューションを、航空機部品サプライヤーに向けて拡充します。製造段階からAITタグを貼付し、部品情報や整備履歴を記録・蓄積することで、部品のライフサイクル全体で部品の個体管理と正確なトレーサビリティを実現します。



本ソリューションの特長

ワンストップソリューション
AITタグ、AITリーダ・ライタ、ミドルウェアなどの製品からアプリケーション開発、SI、導入サービスまで、システム導入に必要なすべての製品、導入作業を当社がワンストップで提供します。これにより、本ソリューション適用までのお客様の負担を大幅に軽減します。
航空業界特有の国際標準に準拠
航空業界で求められる特有の国際標準に準拠しています。本ソリューションの導入により、業界の要求規定に準拠した航空機部品管理が可能となるため、安心して活用できます。
業界の特性上、安全性への対応が非常に重要視されるため、航空機部品へのRFID適用には、強度やセキュリティに対する厳しい規定が設けられています。例えば、航空用RFIDタグには「SAE AS5678(注3)」という環境仕様および試験方法を定めた規格があり、また、そのデータフォーマットは標準化ドキュメント「ATA Spec 2000 Chapter 9-5」により規定されています。なお、当社は航空業界のデータ標準化団体であるA4A(航空輸送協会)の正会員であり、このたび改定が発表された2013年度新標準データフォーマット「ATA Spec 2000 Chapter 9-5 ver.2013」へも順次対応していきます。
部品情報をクラウド上に収集して統合・分析が可能
部品の個体情報はAITタグ自体に蓄積されるほか、クラウド上で収集することも可能です。
AITタグ自体に個体情報が蓄積されるため、部品が複数オーナー間をまたがってやり取りされる場合やネットワークがない環境下でも情報を確認でき、正確な部品管理が可能です。
さらに、クラウド上にデータ収集することも可能なため、AITタグに蓄積された情報と、部品の在庫や運送情報などすでにお客様が所有している情報とを統合・分析し、在庫の最適配備やグローバルなサプライチェーンの効率化に貢献します。
本ソリューションの構成

AITタグ
使用用途に合わせて豊富なAITタグをラインナップしています。要望に応じてカスタマイズ開発も可能です。

AITタグラインナップ


タグ分類(ユーザーメモリ)
タグの特長

ハイメモリRFIDタグ(64KB、8KB)


世界最大容量メモリ(64KB)搭載、金属対応
各国のUHF帯域に対応(EPCglobal(注4)Class1Generation2(注5)準拠)
優れた耐環境性(SAE規格 AS5678 準拠)

ローメモリRFIDタグ(2Kbit、512bit)


ラベルタイプタグ(ラベルプリンタにて書込・印字発行可)
セキュリティタグ(剥離検知)
シートカバータグ(洗濯可能)
難燃性タグ(SAE規格AS5678 準拠)
AITリーダ・ライタ
世界各国のRFID周波数帯域に対応しています。AITリーダ・ライタ本体に当社AITミドルウェアが標準搭載されています。
AITミドルウェア

国際標準規格(EPCglobal、ATA Spec 2000 Chapter 9-5)に対応した実行環境を提供し、業界共通基盤としての運用が可能です。
各種AITタグおよび複数種のリーダ・ライタの相互運用を保証します。
サーバ連携機能を保有し、既存システムとの容易な連携が可能です。
アプリケーション・システムサポート
お客様の業務内容に合わせて開発します。運用、保守、導入サポートまでをトータルにサポートします。
商標について
記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上
注釈

注1 AIT:
Automated Identification Technology。バーコードやRFIDなどの自動個品識別技術。自動個品識別技術を適用したツールを指す場合もある。
注2 ATA Spec 2000 Chapter 9-5:
A4A(Airlines for America:航空輸送協会)が策定する、航空機部品の材質や信頼性に関する情報交換や処理手順などについて規定した標準化ドキュメント。第9章では、部品に貼付するバーコード、二次元コード、RFIDについて全般的に規定。
注3 SAE AS5678:
SAE(Society of Automotive Engineers)が2006年12月に制定した、航空機使用を目的とするパッシブ型RFIDタグに対する環境仕様および試験方法に関する規格。RFIDタグを使用する環境条件を、Interior、Exterior、Power Plant の3つに分類し、各々の要求仕様を決めている。
注4 EPCglobal:
RFIDタグの国際標準化を推進する非営利法人。国際的な流通コード標準化団体であるGS1(旧国際EAN協会)と米国標準化団体のGS1 US(旧Uniform Code Council)が共同出資し、2003年11月に設立された。
注5 Class 1 Generation 2:
EPCglobalが策定したUHF帯RFIDタグとリーダ・ライタ間の通信規約であり、EPC Class1仕様の性能を向上させた第二世代の標準仕様。
 
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