ﾄｯﾊﾟﾝ･ﾌｫｰﾑｽﾞ／50周年事業で大阪･島本町桜井に新工場｜物流ﾆｭｰｽ

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■ﾄｯﾊﾟﾝ･ﾌｫｰﾑｽﾞ／50周年事業で大阪･島本町桜井に新工場

災害時は地域住民の避難所に50周年事業で大阪･島本町桜井に新工場
2012年7月3日
ﾄｯﾊﾟﾝ･ﾌｫｰﾑｽﾞ株式会社
　情報管理ｿﾘｭｰｼｮﾝのﾄｯﾊﾟﾝ･ﾌｫｰﾑｽﾞ株式会社（以下､ﾄｯﾊﾟﾝﾌｫｰﾑｽﾞ）は､東日本大震災級の大地震に耐える構造と自家発電､対災害通信設備などを備え､災害時には地域住民の民間避難所として機能する｢大阪桜井工場｣を大阪府三島郡島本町桜井に建設します｡当社の創立50周年記念事業の1つとして､東日本大震災後に初めて行う大規模工場建設です｡当社には｢三益一如（社会益､会社益､個人益）｣の経営信条があり､新工場の建設にあたっては工場と地域社会との共存を再確認し､製造業の原点に戻って地域へ貢献していきます｡

　大阪桜井工場は､築40年と老朽化が進んだために移転案もあった旧大阪工場の敷地に建設します｡地元との､これまでのつながりを考慮し､生産を継続しながら工期を2段階に分けて建設するｽｸﾗｯﾌﾟ＆ﾋﾞﾙﾄﾞ方式で工事を実施することにしました｡また､同時に周辺の3事業所(摂津､江坂､桜井)を１つに集約して一貫製造体制を整え､社内ﾄｯﾌﾟの高い生産性を実現します｡さらに､最新の高度ｾｷｭﾘﾃｨ技術導入により､堅牢な個人情報保護体制を構築します｡

ﾄｯﾊﾟﾝﾌｫｰﾑｽﾞは､事業継続ﾏﾈｼﾞﾒﾝﾄｼｽﾃﾑBS25999の認証を2010年に国内印刷業界で初めて取得､対象事業所は現在15ｶ所に拡大しています｡大阪桜井工場は､各種通知物の発行･発送を代行するﾃﾞｰﾀ･ﾌﾟﾘﾝﾄ･ｻｰﾋﾞｽ（DPS）を核に､お客様の業務ﾌﾟﾛｾｽを効率化･最適化するﾋﾞｼﾞﾈｽ･ﾌﾟﾛｾｽ･ｱｳﾄｿｰｼﾝｸﾞ（BPO）の関西における基幹工場となり､有事の際の事業継続にとって重要な役割を果たすことになります｡竣工は2014年6月末の予定です｡以上

※ ｢DPS｣は､ﾄｯﾊﾟﾝ･ﾌｫｰﾑｽﾞ株式会社の登録商標です｡

参考情報

◆大阪桜井工場の概要

･工場名ﾄｯﾊﾟﾝ･ﾌｫｰﾑｽﾞ関西株式会社　大阪桜井工場
･工場所在地大阪府三島郡島本町桜井3-14-1
･建物構造鉄筋ｺﾝｸﾘｰﾄ造一部鉄骨造　地上5階建
･敷地面積約18,000平行ﾒｰﾄﾙ
･延床面積約30,000平方ﾒｰﾄﾙ
･投資額約6,800百万円
･工事期間2012年3月～2014年6月

◆地域貢献･環境対策

･日常の活動桜覧会や夏祭りなどのｲﾍﾞﾝﾄを開催して地域とつながる工場地域主催の環境維持活動への参加を通じてのｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝ
･緊急対応収容可能人数215名(1人あたり占有面積2平方ﾒｰﾄﾙとして計算)防災倉庫(呼称：東棟41.5平方ﾒｰﾄﾙを設置､本設外部ﾄｲﾚを開放民間避難所として島本町に登録(企業として登録2社の一つ2012年4月現在)私設防火水槽(60立方ﾒｰﾄﾙ)を設置(島本町登録の40立方ﾒｰﾄﾙ以上の防火水槽29ｶ所の一つ)井水の緊急時の提供を大阪府に登録近隣の｢島本町ふれあいｾﾝﾀｰ(大規模避難所)｣との連携
･環境への配慮省ｴﾈ機器(LED､ｲﾝﾊﾞｰﾀ制御機器)の設置外気冷房の採用中央監視装置による電力､温度､湿度の見える化

◆事業継続関係

･耐震設備自家発電装置(400ｷﾛﾜｯﾄ/時72時間運転)
･非常用通信設備
･回線二重化（電力線､ﾃﾞｰﾀ線）
･市水と井水の併用
･電力対策電気空調とｶﾞｽ空調の併用

◆生産性向上の取り組み

･自動ﾗｯｸを廃止し､多種多様の荷姿に応じた在庫管理ｼｽﾃﾑの採用

◆ｾｷｭﾘﾃｨｰ対策

･入退出管理生体認証とID認証による二重ﾁｪｯｸ体制監視ｶﾒﾗ､人感ｾﾝｻによる警戒体制

◆大阪桜井工場の名称由来について

　大阪桜井工場の予定地（現桜井分工場）の近くには､国が指定する史跡｢桜井駅跡｣（鉄道駅の跡ではなく､馬などでの旅に必要なものを備えた施設の跡）があります｡　ここは1336年､楠木正成（くすのきまさしげ）が湊川の戦いに向かう途中で､子の正行（まさつら）を河内国に帰らせた場所とされています｡現在は史跡公園となっています｡