ﾜｰﾙﾄﾞ･ﾛｼﾞ／事業の一部を合理化｜物流ﾆｭｰｽ｜物流ﾆｭｰｽ＆用語辞典 powerd by e-LogiT

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■ﾜｰﾙﾄﾞ･ﾛｼﾞ／事業の一部を合理化

事業の一部合理化に関するお知らせ

当社は平成24年６月29日開催の取締役会において､ｻｰﾄﾞﾊﾟｰﾃｨ･ﾛｼﾞｽﾃｨｸｽ（以下｢３PL｣といいます｡）事業における大阪ﾌﾙﾌｨﾙﾒﾝﾄｾﾝﾀｰ（以下､｢同ｾﾝﾀｰ｣といいます｡）業務のうち派遣業務を除き業務を終了することを決議いたしましたので､お知らせいたします｡

記

1.         事業の一部合理化の理由
　　　当社は３PL事業を業務の柱としており､３PL事業におけるｻｰﾋﾞｽの充実と売上の拡大を目的とし､平成19年7月より､通信販売会社のﾛｼﾞｽﾃｨｸｽに関わる全ての機能を集約させた､物流ﾌﾙﾌｨﾙﾒﾝﾄｻｰﾋﾞｽ（以下､｢当該ｻｰﾋﾞｽ｣といいます｡）を同ｾﾝﾀｰにおいて提供してまいりました｡
当該ｻｰﾋﾞｽは流通加工､施設設備の提供､輸配送管理という通常の３PL業務に加え､流通ﾘｽｸを未然に防ぐ為の､ﾋﾄ･ﾓﾉ･情報の流れを可視化するｺﾝﾄﾛｰﾙﾙｰﾑやｼｽﾃﾑを装備し､ISO27000 及びTAPA ｸﾗｽA 基準に準ずる､館内外の監視ｶﾒﾗ画像ｾｷｭﾘﾃｨｰｼｽﾃﾑやＩＣｶｰﾄﾞによるﾘｽｸ管理を行うｻｰﾋﾞｽとなっております｡
近年､ﾃﾞﾌﾚによる経済の停滞等に伴い､ｸﾗｲｱﾝﾄが物流ｻｰﾋﾞｽの低価格化を志向したことや､運送事業者や倉庫事業者が次々と３PL事業に新規参入したことに伴う､価格競争の激化から同ｾﾝﾀｰにおける当該ｻｰﾋﾞｽの採算が悪化し､ｸﾗｲｱﾝﾄ誘致のために先行して投資した資産による償却負担等が顕在化いたしました｡
これらの状況を解消すべく､新規受注に向けて積極的な営業活動を展開いたしましたが､経済環境の悪化に伴うｸﾗｲｱﾝﾄの低価格志向や価格競争はさらに激しさを増し､また当社の業績悪化に伴う信用の低下等も大きな影響を与え､当社の目論見通りの新規ｸﾗｲｱﾝﾄ誘致を行うことが困難な状況となりました｡
　　　当社は､３PL事業を取り巻く低価格志向が今後もなお一層厳しさを増すと予想していること､当社が短期間で新規に営業するｸﾗｲｱﾝﾄからの信用を十分に回復が出来ることについての確実性がないことから､当該ｻｰﾋﾞｽが短期間で収益改善をすることが難しいと判断し､同ｾﾝﾀｰにおけるｻｰﾋﾞｽの選別を行い､当該ｻｰﾋﾞｽの内､収益が確実に確保できる物流業務に従事する管理者及び労働者の派遣に業務を限定することと致しました｡
　　
2.         合理化する事業の概要
(1)　事業の内容　
同ｾﾝﾀｰにおける通販事業者向け物流ﾌﾙﾌｨﾙﾒﾝﾄｻｰﾋﾞｽの提供｡
　　　ただし､上記１．事業の一部合理化の理由に記載の管理者及び労働者派遣業務は除く｡
　　(2)　事業の平成24年6月期第３四半期（累計）における経営成績　　　（単位：千円）

3PL事業

全社

比率

ﾌﾙﾌｨﾙﾒﾝﾄｻｰﾋﾞｽ

ﾌﾙﾌｨﾙﾒﾝﾄｻｰﾋﾞｽ以外

3PL事業合計

売上高

834,113

1,870,451

2,704,564

4,105,716

20.3％

売上総利益

△263,086

176,429

△86,657

99,635

－

営業利益

△267,234

△57,566

△324,800

△629,352

－
(注) 比率はﾌﾙﾌｨﾙﾒﾝﾄｻｰﾋﾞｽが全社売上高に占める割合

3.         合理化する事業に属する従業員及び資産等の取扱い
　　　当該事業に属する従業員については､上記１．事業の一部合理化の理由に記載のとおり､物流業務に従事する管理者及び労働者の派遣業務については継続して行うことから､当該業務に従事いたします｡
　　　当該事業に属する資産につきましては､物流ﾌﾙﾌｨﾙﾒﾝﾄｻｰﾋﾞｽのための設備を除却及び売却をする予定です｡

4.         日程
　　取締役会決議　　　　　　　　　平成24年6月29日
　　当該ｻｰﾋﾞｽ提供終了日　　　　平成24年6月30日
　　資産除却及び売却予定日　　　　平成24年7月下旬ごろ

5.         今後の見通し
　　　平成24年6月期において当該事業の縮小に伴う損失として､固定資産除却損及び事業構造改善費用等の特別損失が発生する見込みでありますが､現在試算中であり確定次第お知らせいたします｡
また､来期は当該ｻｰﾋﾞｽの合理化を行うことにより､同ｾﾝﾀｰにおける事業収益の改善を目指します｡

以上