大東港運／経常利益は前年比8･9％増（平成24年３月期決算短信〔日本基準〕(連結)）｜物流ﾆｭｰｽ

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■大東港運／経常利益は前年比8･9％増（平成24年３月期決算短信〔日本基準〕(連結)）

平成24年３月期決算短信〔日本基準〕(連結)
単位･百万円
　　　　　　　　　売上高　　　　営業利益　経常利益　当期純利益24年３月期　18,003 9.5 　　521 2.9 　　511 8.9 　250 9.023年３月期　16,444 11.4 　506 47.3 　469 53.9 　230 101.9
（略）
①当期の経営成績当連結会計年度におけるわが国経済は､東日本大震災ならびに福島第一原子力発電所の事故に伴う放射能汚染､ﾀｲの洪水被害等により､生産活動や消費活動は大きなｼｮｯｸを受けました｡その後､復旧が徐々に進むにつれ経済活動に穏やかな回復の兆候が見られますが､長引くﾃﾞﾌﾚ環境､円高水準の継続もあり､総じて厳しい経済環境が続きました｡海外においては､ｱｼﾞｱ経済は堅調に推移､米国も下半期は穏やかな成長となったものの､欧州債務問題による財政･金融不安は景気低迷要因として引続き全世界的に影響を及ぼしております｡かかる環境下､物流業界におきましては輸出は円高水準が及ぼす影響ならびに日本の放射能汚染問題により低調に推移､輸入に関してはｴﾈﾙｷﾞｰ使用量･価格の上昇を中心に増加となりました｡食品については､水産物･畜産物ならびに野菜･果実ともに緩やかな輸入増加となりました｡また国内の鋼材物流においては､東日本大震災による生産活動の低下もあり低迷しました｡こうした状況の中､当社ｸﾞﾙｰﾌﾟは第４次中期経営計画『お客さま信頼度ﾅﾝﾊﾞｰﾜﾝを目指して』をｽﾀｰﾄさせ全社を挙げて取り組んでまいりました｡その結果､当連結会計年度における連結売上高は特に海運貨物取扱収入が増加した為､前年同期間比９．５％増の１８０億３百万円となりました｡連結経常利益は前年同期間比８．９％増の５億１１百万円､連結当期純利益は前年同期間比９．０％増の２億５０百万円となりました｡
ｾｸﾞﾒﾝﾄ別の営業状況は､次のとおりであります｡[港湾運送事業および港湾付帯事業]港湾運送事業は､港湾施設使用料収入が増加したため､売上高は前年同期間比１５．０％増の８９億２２百万円となりました｡陸上運送事業は､ﾄﾗｯｸ運送料収入が増加したため､売上高は前年同期間比８．９％増の３１億１５百万円となりました｡倉庫業は､入出庫作業料収入が増加したため､売上高は前年同期間比１１．１％増の３２億３３百万円となりました｡通関業は､輸入食品衛生検査料収入が減少したため､売上高は前年同期間比５．６％減の２３億９７百万円となりました｡この結果､港湾運送事業および港湾付帯事業の売上高は前年同期間比１０．０％増の１７６億６８百万円となり､ｾｸﾞﾒﾝﾄ利益は前年同期間比６．３％増の１２億６５百万円となりました｡
[その他事業]その他事業は､不動産付帯収入の減少により､売上高は前年同期間比１１．１％減の３億３４百万円となったものの､不動産修繕費の減少によりｾｸﾞﾒﾝﾄ利益は３０百万円となりました｡

②次期の見通し､中期経営計画の進捗状況次期の景気見通しにつきましては､東日本大震災の復興需要が本格化するなか､緩やかに持ち直していくことが期待されるものの､解決をみない欧州各国の金融不安の長期化､さらには円高水準の継続･資源価格や原材料価格の高騰により､先行きは依然不透明であり予断を許さないものがあります｡かかる環境下､当社業績との関係が強い食品の輸入におきましても個人可処分所得と消費ﾏｲﾝﾄﾞの向上は難しく､当社ｸﾞﾙｰﾌﾟを取り巻く環境は厳しい状況が続くものと思われます｡このような状況のもと､次期の当社ｸﾞﾙｰﾌﾟは３ヶ年の｢第４次中期経営計画｣､｢お客さま信頼度ﾅﾝﾊﾞｰﾜﾝを目指して｣の２年目に入ります｡平成24年３月期の実績は､第４次中期経営計画の初年度売上･利益目標を上回ることができました｡中期経営計画の骨子のひとつであるＡＥＯ通関業者の認定取得も､本年２月に実現致しました｡他の骨子につきましても､10組に及ぶﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄﾁｰﾑの立ち上げ､また各部署･支店､子会社の活動等により全社一丸となって取組んでまいります｡次期の連結売上高は､ほぼ今期実績並みの１７５億円を予想しております｡利益面につきましては､業務効率の向上とﾋﾞｼﾞﾈｽﾘｶﾊﾞﾘｰﾌﾟﾗﾝの質的向上を期し､本社を移転させることに決めたことから､その移転費用等を見込み､連結営業利益３億３０百万円､連結経常利益３億２０百万円､連結当期純利益１億７０百万円を予想しております｡
なお本社の移転予定は､以下のとおりです｡移転先東京都港区芝浦四丁目６番８号住友不動産田町ﾌｧｰｽﾄﾋﾞﾙ７階移転日（予定）平成24年７月17日