日産車体／南工場第１地区の土地活用基本案を平塚市に提案｜物流ﾆｭｰｽ

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■日産車体／南工場第１地区の土地活用基本案を平塚市に提案

日産車体湘南工場第１地区の土地活用基本案を､平塚市に提案
日産車体株式会社（本社：神奈川県平塚市天沼社長：渡辺義章）は､同社の主要生産拠点である湘南工場第１地区での車両生産を全て終了したことに伴い､本日､同地区の土地活用に関する基本案を平塚市に提案した｡今後は､土地活用について､平塚市や関係諸団体等との協議を含めて､売却も視野に入れて､本格的な検討を進めていくことになる｡なお､協議､検討にあたっては､土地活用に多くの知見を持つ三井不動産株式会社の協力を得る｡この基本案は､２００７年９月に､平塚市と同社で合意した｢平塚天沼地区（湘南工場第１地区）まちづくりの方向性｣に示される４つのﾋﾞｼﾞｮﾝを踏まえ､地域と｢つながる｣･将来に｢つなげる｣を理念として､｢生み出しつづけるまち｣､｢賑わいつづけるまち｣､｢潤いつづけるまち｣､｢暮らしつづけるまち｣といった持続可能性を重視した基本的な考え方のもとに､最新の技術を取り入れた低炭素型のまちづくり､すなわち､｢平塚ｸﾘｰﾝｽﾏｰﾄｼﾃｨ（工業･商業･住宅が一体となった新しいｽﾏｰﾄｼﾃｨ）｣の実現を推進するものとなっている｡なお､土地利用構想については､｢平塚天沼地区（湘南工場第１地区）まちづくりの方向性｣の４つのﾋﾞｼﾞｮﾝを踏まえたまちづくりｺﾝｾﾌﾟﾄに沿って､また､社会経済環境の変化を的確にとらえつつ､速やかなﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄ実現のための実際の土地需要動向等を勘案し､工業系･商業系･住居系･公共公益系の各機能のﾊﾞﾗﾝｽのとれた複合的な土地利用を目指すものとしている｡そして､この土地利用構想の実現に向けては､都市計画提案制度を活用していく予定である｡あわせて､同社では､湘南工場の生産の特長である多車種混流生産を最大限に活かして､生産ﾗｲﾝの集約による効率的な運営とともに､海外を含めた日産ｸﾞﾙｰﾌﾟの車両生産工場の中での高い競争力をつけることを目指して､第１地区で生産していた車両を第２地区に集約を進めてきた｡そして､更なる効率的な運営とするため､現在､第４地区で行っている｢Y６１型ﾊﾟﾄﾛｰﾙ｣､｢ﾊﾟﾄﾛｰﾙﾋﾟｯｸｱｯﾌﾟ｣の組立工程を､２０１２年度中に､第２地区に集約することを､この度決定した｡

湘南工場第1地区土地利用構想について１）工業系土地利用一定規模の工業系の機能立地を構想し､｢ものづくりや新しいものを創出すること｣を目標に､主に｢生み出しつづけるまち｣という考え方に基づき､今後も､地域活力の一翼を担っていく｡また､市の中心部にも近いことから､研究開発系など新しい機能への転換も視野に入れつつ､周辺との調和を図りながら良好な市街地環境の形成にも寄与する｡
２）商業系土地利用市の中心部に近いという立地特性をふまえ､｢市の内外から多様な人々が集い､楽しむこと｣を目標に､主に｢賑わいつづけるまち｣､｢潤いつづけるまち｣､｢暮らしつづけるまち｣という考え方を実現するため､商業系機能の立地を構想する｡平塚市の商業環境の調査結果から､商業施設の充実や顧客の市外流出抑制が大きな課題と推測できるため､当地区の立地特性を活かして､広域からも人が集まる､賑わいにあふれた集客施設を計画し､合わせて中心商店街や地元商業者と相互に発展していくさまざまな施策を展開し､地域における経済的な活力の源泉となることを目指す｡
３）住居系土地利用緑豊かな公園や緑道､また魅力ある商業施設や公益的施設といった周辺施設と相乗しつつ､｢友達や仲間に誇れる､いつまでも安心して暮らせること｣を目標に､主に｢潤いつづけるまち｣､｢暮らしつづけるまち｣という考え方を実現するため､付加価値の高い､住居系機能の導入を図っていく｡また､環境対策を考慮した住宅地の形成を積極的に検討する｡
４）公共公益系土地利用｢緑があふれ､地球にやさしい､人もまちも生き生きすること｣を目標に､主に｢賑わいつづけるまち｣､｢潤いつづけるまち｣､｢暮らしつづけるまち｣という考え方を実現するため､地域社会のｺﾐｭﾆﾃｨの核となる環境豊かな公園や､緑多い幹線道路を整備し､平塚市総合公園および馬入ふれあい公園の２拠点をつなぐ､新たな緑のﾈｯﾄﾜｰｸ軸を創出する｡また､自然災害時等に地域に貢献できる防災拠点となることを目指し､必要な諸機能の導入検討を進めていく｡また､路線ﾊﾞｽ､ｼｬﾄﾙﾊﾞｽのﾊﾞｽ停設置や､商業施設に付随する駐車場･駐輪場の確保等も図っていく｡