日立物流／PMI（買収後の経営統合）推進によるｼﾅｼﾞｰ効果の拡大めざす（新年社長挨拶）｜物流ﾆｭｰｽ

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■日立物流／PMI（買収後の経営統合）推進によるｼﾅｼﾞｰ効果の拡大めざす（新年社長挨拶）

ﾄｯﾌﾟﾒｯｾｰｼﾞ

代表執行役社長鈴木登夫
新年明けましておめでとうございます｡皆様におかれましては､心新たに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます｡年頭にあたりご挨拶させていただきます｡当社の2011年度第2四半期連結決算は売上高で2,744億円､前年比153％､営業利益は117億円､前年比144％と売上高､営業利益とも過去最高値を達成することができました｡世界経済の不透明な状況が続きますが､今の状況が特別に変化しない限り､通年の目標値である売上高5,500億円､営業利益226億円は達成できるものと確信しております｡本年4月からは2015年ﾋﾞｼﾞｮﾝの2年目に突入しますが､次の3つの方針で皆様と共に挑戦していきたいと考えます｡
第一には新たな事業ｺﾝｾﾌﾟﾄ"Smart Logistics"により他社差異化を図ります｡
当社の強みは業界No.1の｢ｼｽﾃﾑ物流（3PL）事業｣にありますが､近年他社の追い上げが徐々に勢いを増しております｡また､当社創業以来の伝統的な事業に｢重量･機工事業｣がありますが､国内での伸びは限定的であり､今後は海外への進出が期待されております｡一方､ｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ事業の進展で｢ﾌｫﾜｰﾃﾞｲﾝｸﾞ事業｣はその必要性が急拡大しております｡この３つの事業を組み合わせて顧客に提供する｢安全･安心･ｸﾞﾘｰﾝ･ｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ･ﾜﾝｽﾄｯﾌﾟ｣ｻｰﾋﾞｽが新事業ｺﾝｾﾌﾟﾄ"Smart Logistics"で､他社には無い当社独自のｻｰﾋﾞｽを展開することにより追随する他社を引き離してまいります｡今後は "Green, Global, Comfortable"をｷｰﾜｰﾄﾞに"Smart Logistics"の日立物流"を売り込んでいきたいと考えます｡
第二にはｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ化とﾛｰｶﾙ化の推進により真のｸﾞﾛｰﾊﾞﾙｶﾝﾊﾟﾆｰを目指します｡
昨年も10月に第2回ｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ営業会議を開催しました｡ﾊﾞﾝﾃｯｸ社やﾀｲETG社等､新たなﾌﾟﾚｰﾔｰの参加で会議は大いに活性化し"Multi Lateral"な議論が着実に進展しました｡今後もM&Aによる新たなﾌﾟﾚｰﾔｰの参加が予定されており､ｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ営業会議の効果拡大により更なるｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ化を図ってまいります｡一方､当社の海外ﾋﾞｼﾞﾈｽは今まで日系の顧客をﾀｰｹﾞｯﾄに展開してきましたが､今後更なるﾋﾞｼﾞﾈｽ拡大のためにはその国の大多数を占めるﾛｰｶﾙ顧客を攻める必要があります｡このためには現地法人の主力ﾒﾝﾊﾞｰのﾛｰｶﾙ化を進めてまいります｡そのために数年前から継続実施している現地法人とﾊﾟｰﾄﾅｰ会社の管理職を対象とした日本国内での研修や､講師を日本から派遣して海外現地で行う研修を､今後も強力に推進してまいります｡　　人材の育成は一朝一夕にはできませんが､ｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ化とﾛｰｶﾙ化の調和を図りながら､粘り強く真のｸﾞﾛｰﾊﾞﾙｶﾝﾊﾟﾆｰを目指していきたいと考えます｡
第三にはPMI（買収後の経営統合）推進によるｼﾅｼﾞｰ効果の拡大を図ります｡
このﾃｰﾏの最大の例は昨年4月に当社ｸﾞﾙｰﾌﾟに入ったﾊﾞﾝﾃｯｸ社とのPMIであります｡ご承知のようにﾊﾞﾝﾃｯｸ社は自動車部品物流の業界大手で､一方､日立物流は一般3PLの業界大手であります｡経営統合の常道にのっとり､それぞれの強みを生かし､弱みをｶﾊﾞｰし合うように事業統合を進めてまいります｡また､両社は国内外に多数の拠点を有しておりますが､多くの拠点が隣接しており､拠点統合による合理化ﾒﾘｯﾄも追求してまいります｡昨年4月以降､両社にて議論検討を進め､昨年末に基本方針を発表するに至りました｡今年は具体的に各種統合を実行し､その果実を両社で分け合う年でありますが､PMIに対する日立物流の基本的姿勢は｢ｸﾞﾙｰﾌﾟ参入会社のﾒﾘｯﾄを優先する｣ということであります｡これがｸﾞﾙｰﾌﾟ連結経営成功の鉄則と考えます｡4月から始まる新年度は6,000億円企業への挑戦となります｡この3つの方針を踏まえ､今まで経験したことの無いﾚﾍﾞﾙへの高い目標に向かって､ｽﾏｰﾄﾛｼﾞｽﾃｨｸｽで世界へ飛翔してまいります｡以上､新年にあたっての抱負とし､年頭のご挨拶といたします｡