ｷｬｾｲﾊﾟｼﾌｨｯｸ航空／新貨物ﾀｰﾐﾅﾙの上棟式典でﾎﾞｰｲﾝｸﾞ747-8F型貨物専用機の特別塗装機をお披露目｜物流ﾆｭｰｽ

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■ｷｬｾｲﾊﾟｼﾌｨｯｸ航空／新貨物ﾀｰﾐﾅﾙの上棟式典でﾎﾞｰｲﾝｸﾞ747-8F型貨物専用機の特別塗装機をお披露目

ｷｬｾｲﾊﾟｼﾌｨｯｸ航空新貨物ﾀｰﾐﾅﾙの上棟式典でﾎﾞｰｲﾝｸﾞ747-8F型貨物専用機の特別塗装機をお披露目

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22 November 2011
ｷｬｾｲﾊﾟｼﾌｨｯｸ航空は､香港国際空港内に建設中の新貨物ﾀｰﾐﾅﾙの土木工事が完了したことを記念して式典を行った｡式典には､ｼﾞｮﾝ･ｽﾛｰｻｰ最高経営責任者､香港特別行政区政府のﾄﾞﾅﾙﾄﾞ･ﾂｧﾝ行政長官らが列席した｡
また同航空は式典の中で､"香港ﾄﾚｰﾀﾞｰ"と名付けられ､香港が世界有数の貿易ﾊﾌﾞのひとつであることを印象づける特別塗装が施されたﾎﾞｰｲﾝｸﾞ747-8F型貨物専用機をお披露目した｡
行政長官に加えて､この新ﾀｰﾐﾅﾙの棟上げを祝う式典には香港特別行政区政府の複数の部署や中央人民政府駐香港特別行政区連絡弁公室､香港空港公団､香港民間航空局の政府要人や､同ﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄの建築請負会社の代表､また貨物業界の関係者も出席した｡
式典の席で挨拶に立ったｽﾛｰｻｰ最高経営責任者は｢2013年早期に供用が開始されると､同ﾀｰﾐﾅﾙにより世界でも有数な貨物輸送ﾊﾌﾞとしての香港の地位は飛躍的に高まるだろう｡我々は香港ﾊﾌﾞの役割を強化する取り組みを継続的に行っており､今後も香港の競争力をさらに高めるためにﾀｰﾐﾅﾙや新型航空機への巨額な投資を継続していく｣と述べた｡
｢10機のﾎﾞｰｲﾝｸﾞ747-8 F型貨物専用機や8機のﾎﾞｰｲﾝｸﾞ777-200 F型貨物専用機といった新型機の購入､高い効率性を誇る専用ﾀｰﾐﾅﾙの建設によって香港は引き続き世界の航空物流の牽引役であり続けるであろう｡激化する域内の他のﾊﾌﾞ空港との競争に打ち勝つため､より良い地位を築くことが重要である｡航空機､ﾀｰﾐﾅﾙ､香港の卓越した物流ｺﾐｭﾆﾃｨさらには､第3滑走路の建設がそれを実現してくれることと確信している｣と加えている｡
香港空港公団のﾏｰｳﾞｨﾝ･ﾁｬﾝ会長は｢香港国際空港で4番目となるｷｬｾｲﾊﾟｼﾌｨｯｸ航空の新貨物ﾀｰﾐﾅﾙの建設は我々にとって時機の良いものとなった｡2013年に供用が開始されると､航空貨物の処理能力は年間で50％増の740万ﾄﾝとなる｡今後数年間のうちに､新たな貨物機の駐機場が空港中央部および､西ｴﾌﾟﾛﾝに建設される予定である｣と述べた｡
2008年3月､香港空港公団は同航空の完全子会社であるｷｬｾｲﾊﾟｼﾌｨｯｸ･ｻｰﾋﾞｽ社（Cathay Pacific Services Ltd: CPSL）を20年契約のﾌﾗﾝﾁｬｲｽﾞとして香港国際空港の新貨物ﾀｰﾐﾅﾙの投資､ﾃﾞｻﾞｲﾝ､建設､運営担当に選定した｡新ﾀｰﾐﾅﾙは香港国際空港の貨物ｴﾘｱ内の約10ﾍｸﾀｰﾙに及ぶ敷地に建設される｡
総工費約55億香港ﾄﾞﾙ(1.0香港ﾄﾞﾙ＝約10.3円)を投じる同施設は､260万ﾄﾝの年間処理能力を元に設計されており､貨物輸送ﾊﾌﾞとしての香港の競争力を高めるものとなる｡その核心をなすものが総工費14億香港ﾄﾞﾙの自動蔵置ｼｽﾃﾑ(MHS＝ﾒｶﾆｶﾙ･ﾊﾝﾄﾞﾘﾝｸﾞ･ｼｽﾃﾑ)で､同種のｼｽﾃﾑとしては世界で最新鋭のものである｡
MHSは､ｼｰﾒﾝｽ社により提供される一方､ﾀｰﾐﾅﾙﾋﾞﾙの主要部分の建設はｶﾞﾝﾓﾝ･ﾋｯﾌﾟ･ﾋﾝｸﾞ･ｼﾞｮｲﾝﾄ･ﾍﾞﾝﾁｬｰ社が請け負う｡
新ﾀｰﾐﾅﾙがﾌﾙ稼働した際には､1日24時間､年中無休で輸入､輸出および乗り継ぎ貨物の取扱いを効率的に行うためにCPSLでは新たに約1,800人を雇用する｡また同ﾀｰﾐﾅﾙの建設にあたり､ﾋﾟｰｸ時には最大で1,800人の雇用を創出した｡
香港の象徴的な街並をﾃﾞｻﾞｲﾝした特別塗装機"香港ﾄﾚｰﾀﾞｰ"は､上棟式典において印象的な背景となり華を添えた｡同機は確定発注済みのﾎﾞｰｲﾝｸﾞ747-8 F型貨物専用機10機のうちの受領2機目となり､さらに別の2機が年末までに納入される｡新たに受領された機材は､ﾎﾞｰｲﾝｸﾞ747-400F型貨物専用機より優れた運航効率と貨物積載能力を兼ね備えており､同航空の長距離路線に導入される｡
"香港ﾄﾚｰﾀﾞｰ"の名前は､1982年に導入され､ｷｬｾｲﾊﾟｼﾌｨｯｸ航空が世界でも有数な航空貨物会社としての地位を築く足掛かりとなったﾎﾞｰｲﾝｸﾞ747型貨物専用機から引き継がれた｡1982年の終わりに､1機の貨物機で105,450ﾄﾝの積荷を運んでいた同航空は､記録的な貨物輸送量を記録した2010年の終わりには､20機の広胴型貨物機で1,804,000ﾄﾝの貨物を世界各地へと輸送するまでに至っている｡