IDC Japan／国内ERP／SCM／CRM／BIﾊﾟｯｹｰｼﾞ市場予測を発表｜物流ﾆｭｰｽ

ﾆｭｰｽ　

用語　

ｾﾐﾅｰ

■IDC Japan／国内ERP／SCM／CRM／BIﾊﾟｯｹｰｼﾞ市場予測を発表

国内ERP／SCM／CRM／BIﾊﾟｯｹｰｼﾞ市場予測を発表

2011年8月18日

IDC Japan株式会社

･
2010年の国内ERP／SCM／CRM／BIﾊﾟｯｹｰｼﾞ市場は2,945億8,000万円､前年比成長率2.3％､断続的ではあるが市場は回復基調を示した

･
2010年～2015年の年平均成長率は2.2％と予測､2011年の震災の影響による一時的な落ち込みが低成長に影響

･
電力不足が営業の足かせとなる2011年の種まきの成否が2012年以降のﾍﾞﾝﾀﾞｰ競争力を決定づける

IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社（所在地：東京都千代田区九段北1‐13‐5､代表取締役：竹内正人､Tel代表：03-3556-4760）は､国内EA（Enterprise Applications: ERP／SCM／CRM）ﾊﾟｯｹｰｼﾞとBIﾂｰﾙの各ﾊﾟｯｹｰｼﾞ市場について2010年の実績と2011年～2015年の予測を発表しました｡
これによると､2010年の国内ERP／SCM／CRM／BIﾊﾟｯｹｰｼﾞ市場規模は､2,945億8,000万円で､前年比成長率は2.3％でした｡特に意思決定に絡んだ情報分析ﾆｰｽﾞの高まりから､BIﾊﾟｯｹｰｼﾞが前年比成長率6.1％と大きく伸長する一方､円高に苦しむ製造業の投資回復が遅れたことから､SCMﾊﾟｯｹｰｼﾞがﾏｲﾅｽ0.1％と2009年から市場を伸ばすことが出来ませんでした｡2010年は市場競争が激しさを増す中で､顧客情報管理の見直しや営業支援ｼｽﾃﾑの必要性に対する底堅い需要から､CRMﾊﾟｯｹｰｼﾞ市場は前年比成長率3.2％でと堅調に推移しました｡2011年以降もCRMに対する企業の投資は継続していきますが､SaaS（Software as a Service）の利用率が上昇するため､顧客数の増加と市場規模の増加と並列に推移しない時代に突入するとIDCでは分析しています｡基幹ｼｽﾃﾑの老朽化､ｸﾞﾛｰﾊﾞﾙｵﾍﾟﾚｰｼｮﾝの再構築､IFRSの早期適応を機とした基幹刷新ﾆｰｽﾞから､2010年のERMﾊﾟｯｹｰｼﾞ市場は､前年比成長率1.9％でした｡
2010年～2015年のERP／SCM／CRM／BIﾊﾟｯｹｰｼﾞ市場は､年平均成長率（CAGR: Compound Annual Growth Rate）が2.2％で推移するとIDCでは予測しています｡2009年の歴史的な市場縮小を経て､ERP／CRM／BIﾊﾟｯｹｰｼﾞ市場は2010年､回復基調に転じましたが､東日本大震災の影響から2011年は再度市場規模が縮小するとIDCではみています｡
2010年のERP／SCM／CRM／BIﾊﾟｯｹｰｼﾞ市場全ての市場でSAPがｼｪｱ首位を堅持しましたが､2008年以降2年連続でﾏｲﾅｽ成長となり､2位以下のﾍﾞﾝﾀﾞｰとｼｪｱ差が縮まっています｡
IDC Japan ｿﾌﾄｳｪｱ＆ｾｷｭﾘﾃｨｸﾞﾙｰﾌﾟﾏﾈｰｼﾞｬｰの赤城知子は｢東日本大震災の影響を受けて2011年は予想外の市場縮小が予測される｡しかし､企業のＥＲＰ／SCM／CRM／BIﾊﾟｯｹｰｼﾞに対する本質的なﾆｰｽﾞは､むしろ震災の影響で顕在化している｡電力不足が営業の足かせとなる2011年の種まきの成否が2012年以降のﾍﾞﾝﾀﾞｰ競争力を決定づける｣と述べています｡
今回の発表はIDCが発行したﾚﾎﾟｰﾄ｢国内EＲＰ／ＳＣＭ／ＣＲＭ／ＢＩﾊﾟｯｹｰｼﾞ市場 2010年の分析と2011年～2015年の予測｣（J11300103）にその詳細が報告されています｡
（※ﾚﾎﾟｰﾄの詳細については

IDC Japan へお問い合わせ下さい｡）

国内EＲＰ／ＳＣＭ／ＣＲＭ／ＢＩﾊﾟｯｹｰｼﾞ市場 2010年の分析と2011年～2015年の予測

＜参考資料＞
国内EEP／SCM／CRM／BIﾊﾟｯｹｰｼﾞ市場　前回の売上額予測との比較､2007年～2015年：2011年7月および2010年7月における予測Source: IDC Japan, 8/2011