鴻池運輸／米国法人が現地倉庫を買収｜物流ﾆｭｰｽ｜物流ﾆｭｰｽ＆用語辞典 powerd by e-LogiT

ﾆｭｰｽ　

用語　

ｾﾐﾅｰ

■鴻池運輸／米国法人が現地倉庫を買収

鴻池運輸株式会社米国法人が現地倉庫を買収

鴻池運輸株式会社（本社：大阪市中央区､取締役社長鴻池忠彦）の米国法人｢KONOIKE-PACIFIC CALIFORNIA, INC.｣(以下KPC)は､7月29日付けで､｢E-STREET COLD LOGISTICS LLC.｣（ﾛｻﾝｾﾞﾙｽ）から資産（冷凍･冷蔵倉庫）を買収し､新たに｢KONOIKE-E STREET,INC.｣（以下､KES）として8月1日より業務を開始しました｡買収金額は約20億円です｡この新会社は鴻池ｸﾞﾙｰﾌﾟの25番目の海外拠点となり､米国においては｢KPC｣､｢KONOIKE TRANSPORT & ENGINEERING (U.S.A), INC.｣､｢KONOIKE-GENERAL INC.｣ (以下KGI)に続き､4社目となります｡この度取得した冷凍･冷蔵倉庫は､ﾛｻﾝｾﾞﾙｽ､ﾛﾝｸﾞﾋﾞｰﾁ両港並びにKPCの既存の施設にも近接し､急速冷凍室や水産加工施設を備え､生鮮食品を24時間365日､最適な温度管理で保管を行う｢定温物流ｻｰﾋﾞｽ｣を提供する拠点となります｡ﾛｻﾝｾﾞﾙｽ近海で水揚げされた海産物の急速冷凍･保管作業をはじめ､輸入果物や通常冷凍貨物の入出庫･保管など､幅広いﾆｰｽﾞに対応が可能です｡また､ｸﾞﾙｰﾌﾟでは輸出入海上ｺﾝﾃﾅとﾄﾗｯｸ､貨車との積み替え（ﾄﾗﾝｽﾛｰﾄﾞ）機能も有し､全米各地と直結した輸･配送が可能です｡今回の買収により､鴻池米国法人がﾛｻﾝｾﾞﾙｽ地域で保有する冷凍･冷蔵倉庫は3拠点､合計収容能力は50,500ﾊﾟﾚｯﾄ（現在の1.4倍）となり､ﾛｻﾝｾﾞﾙｽ､ﾛﾝｸﾞﾋﾞｰﾁ両港の港頭地区における冷凍･冷蔵倉庫の保管能力の60％近くを､鴻池ｸﾞﾙｰﾌﾟが占めることになり､大きな相乗効果が期待されます｡　なお､鴻池運輸の米国でのこれまでの歩みを振り返りますと､26年前の1985年4月にﾛｻﾝｾﾞﾙｽに現地法人を設立し､1991年6月に｢MAUST TACOMA TERMINALS INC.｣（ﾜｼﾝﾄﾝ州）に資本参加､1997年12月に買収（現在K-PAC TACOMA TERMINALS）しました｡その間､1994年末に米国において初の自前の大型冷凍･冷蔵倉庫（現在のKPC）を開設しました｡その後2007年11月には｢GENERAL COLD STORAGE｣（ﾛｻﾝｾﾞﾙｽ近郊）を買収（現在のKGI）しました｡また､2005年6月にはRobert Smola氏の社長就任､そして経営幹部に多数の現地社員を起用するなど､現地化を積極的に進め､業容は順調に拡大し今日に至っています｡この度､鴻池運輸が米国での基盤をさらに強化する背景として､政府統計によるとｶﾙﾌｫﾙﾆｱ州では人口が2000年ｰ2008年に8.5%増加しており､今後とも冷凍･冷蔵食品の需要の着実な拡大が見込まれることがあります｡また､これまでの実績と経験から学んだこととして､米国ではﾋﾞｼﾞﾈｽのﾙｰﾙや制度が整備されており､新興国と比較し外資に対してもﾌｪｱであること､そして日本国内では過当競争により利益率が低いのに対し､米国ではROE（自己資本利益率）が高く投資効率がよいことが挙げられます｡さらに地域企業に対し様々な支援制度も整っていることも理由の一つです｡鴻池ｸﾞﾙｰﾌﾟでは現在､｢ｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ化の加速｣を経営戦略の大きな柱に据え､海外ﾈｯﾄﾜｰｸを積極的に構築し､ｲﾝﾀｰﾅｼｮﾅﾙ･ﾌﾚｲﾄ･ﾌｫﾜｰﾀﾞｰ（国際複合一貫輸送事業者）としての機能強化とともに､｢定温物流ｻｰﾋﾞｽ｣を重点施策（差別化）の一つとして､日本国内で保有する拠点と､既存の米国､中国､ﾍﾞﾄﾅﾑ､そして来年1月ｵｰﾌﾟﾝ予定のﾀｲにおける冷凍･冷蔵倉庫との連携強化を図り､きめ細かなｻｰﾋﾞｽの提供を目指す方針です｡ ■KES　会社･倉庫概要【住所】：901 East E Street,Wilmington,CA,90744 USA 【代表者】：Robert Smola（ﾛﾊﾞｰﾄ･ｽﾓｰﾗ）【資本金】：＄300,000 【倉庫敷地面積】：25,000m2 【倉庫面積】：7,700m2　【収容力】：15,000ﾊﾟﾚｯﾄ【取扱商品】：魚､輸入果物､冷凍貨物【付帯設備】：急速冷凍室　（7室､600ﾊﾟﾚｯﾄ収容）､魚加工施設（1,069 m2）