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■パソコン3R推進協会/平成22年度の使用済パソコンの回収再資源化実績は825千台
平成22年度の使用済パソコンの回収再資源化実績は825千台
平成23年7月19日
 
一般社団法人 パソコン3R推進協会の会員企業が、平成22年度に回収した使用済パソコン(ディスプレイ装置を含む。以下同じ。)は、表1のとおり前年度比103.8%の825千台となりました。このうち、家庭から回収したパソコン(家庭系パソコン)は堅調で前年度比110.7%の390千台でしたが、法人から回収したパソコン(事業系パソコン)は前年度比98.2%の435千台となっています。なお、リサイクルのための回収量は、家庭系パソコンが前年度比112.8%の365千台、事業系パソコンが前年度比99.8%の330千台となり、初めて家庭系パソコンの台数が事業系パソコンを上回りました。また、製品リユースのために回収したパソコンは、家庭系パソコン、事業系パソコンともに前年度実績を多少下回り、前年度比92.3%の130千台に止まりました。

表1


 
リサイクル(再資源化処理)
製品リユース
回収合計

家庭から廃棄されたパソコン(家庭系パソコン)
365千台(112.8%)
25千台(87.4%)
390千台(110.7%)

法人から廃棄されたパソコン(事業系パソコン)
330千台(99.8%)
105千台(93.6%)
435千台(98.2%)

合計
695千台(106.2%)
130千台(92.3%)
825千台(103.8%)
( ):前年度比 
リサイクルのために回収されたパソコンを製品カテゴリー別にみると、表2のとおり家庭系パソコンは、デスクトップ型本体とノートブック型パソコンは共に前年度実績を上回り、また、表示装置もブラウン管式表示装置(CRTディスプレイ)の減を液晶式表示装置(液晶ディスプレイ)の増がカバーして好調を維持しました。これに対し、事業系パソコンでは、デスクトップ型本体は堅調な伸びとなったものの、ノートブック型パソコンが前年度実績を下回りました。また、ブラウン管式表示装置が引続き落ち込を液晶式表示装置の増がカバーし、全体としては、ほぼ前年度並みを維持しました。

表2


 
家庭系パソコン
事業系パソコン
合計

台数
重量
台数
重量
台数
重量

デスクトップ型本体
120千台(108.2%)
1,309トン(103.0%)
143千台(108.6%)
1,419トン(105.1%)
263千台(108.4%)
2,728トン(104.1%)

ノートブック型パソコン
91千台(126.5%)
301トン(124.3%)
73千台(92.3%)
235トン(91.6%)
164千台(108.5%)
536トン(107.5%)

ブラウン管式表示装置
63千台(84.2%)
1,056トン(83.3%)
32千台(78.4%)
502トン(84.1%)
95千台(82.1%)
1,558トン(83.5%)

液晶式表示装置
91千台(138.2%)
729トン(146.9%)
82千台(103.8%)
433トン(105.2%)
173千台(119.4%)
1,162トン(128.0%)

合計
365千台(112.8%)
3,395トン(103.6%)
330千台(99.8%)
2,589トン(99.0%)
695千台(106.2%)
5,984トン(101.6%)
( ):前年度比 
家庭系パソコンと比較すると、事業系パソコンではノートブック型パソコンが前年度実績を下回り、液晶表示装置も家庭系パソコンのような大幅な増となっていないことが特徴となっています。事業系ユーザが廃棄処理費用を極力抑えるために廃棄処理には廻さず、有価品として資源回収業者等に売却する傾向が強く、市場価値の高いノートブック型パソコンと液晶式表示装置に特に顕著にその傾向が現れたものと考えられます。
次に、製品リユースのための回収は、表3のとおり家庭系パソコン、事業系パソコンともに減となりました。特に家庭系パソコンではメーカが製品リユースのために回収した台数が10%以上落ち込んでいます。

表3


 
家庭系パソコン
事業系パソコン
合計

デスクトップ型本体
8千台(86.8%)
32千台(92.6%)
40千台(91.4%)

ノートブック型パソコン
8千台(86.8%)
38千台(94.7%)
46千台(93.2%)

ブラウン管式表示装置
0千台(0%)
4千台(83.1%)
4千台(83.1%)

液晶式表示装置
9千台(88.6%)
31千台(94.9%)
40千台(93.4%)

合計
25千台(87.4%)
105千台(93.6%)
130千台(92.3%)
( ):前年度比 
最後に再資源化実績を見ると、表4のとおり平成21度における資源再利用率は、いずれの製品カテゴリーにおいても法定目標値を大幅に達成しました。また、事業系パソコンが家庭系パソコンを上回っていますが、家庭から廃棄されたパソコンは一般に年次が古く、中古再生部品または資源として再利用することが難しい製品が多いことによるものです。

表4


 
家庭系パソコン
事業系パソコン
合計
資源再利用率法定目標値

資源再利用量
資源再利用率
資源再利用量
資源再利用率
資源再利用量
資源再利用率

デスクトップ型本体
955トン(103.2%)
72.9%
1,144トン(104.3%)
80.6%
2,099トン(103.8%)
76.9%
50.0%

ノートブック型パソコン
153トン(121.9%)
50.7%
154トン(96.1%)
65.4%
307トン(107.4%)
57.1%
20.0%

ブラウン管式表示装置
769トン(84.0%)
72.8%
388トン(81.7%)
77.4%
1,057トン(83.2%)
74.3%
55.0%

液晶式表示装置
498トン(149.4%)
68.4%
335トン(110.8%)
77.3%
833トン(131.0%)
71.7%
55.0%

合計
2,375トン(103.3%)
-
2,021トン(99.3%)
-
4,396トン(101.4%)
-
-
( ):前年度比 
なお、会員の使用済パソコンの回収及び再資源化実績については、各社ホームページで公表しておりますが、下記当協会ページからアクセスできます。
使用済パソコンの回収及び再資源化実績

以上

注)回収及び再資源化実績には、当協会会員メーカー51社および日本アイ・ビー・エム(株)の実績、並びに当協会によるメーカー等不存在パソコンの自主回収実績を含んでいます。
注)資源再利用率の詳細については、当協会ホームページをご参照ください。
使用済パソコンの回収及び再資源化実績
 
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