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■JFEスチール/厚板ハイテン製造プロセスに革新、世界初 新冷却設備『Super−CR』本格稼動 累計80万トン達成
厚板ハイテン製造プロセスに革新〜世界初 新冷却設備『Super−CR』本格稼動 累計80万トン達成〜 当社が世界で初めて開発・実用化した新冷却設備『Super−CR』(Super−Controlled Rolling)を活用した厚板生産量が、このたび80万トンを突破しました。本設備は、東日本製鉄所(京浜地区)厚板工場の厚板圧延機に近接して設置し、2009年に本格稼動を開始しています。 近年、構造物の大型化にともなう軽量化ニーズ等により、厚板ハイテン材の需要は拡大の一途にあります。厚板ハイテン材の製造は、オンラインでの温度制御圧延と加速冷却によるTMCP(*1)鋼が主体ですが、従来のTMCP鋼製造プロセスでは、圧延機と冷却設備が離れて設置されており、鋼板を冷却する間に圧延機に空き時間が発生するという能率ロスがありました。 これに対し当社は、圧延機と冷却設備をほぼ一体化して設置し、水冷と圧延を同期化させる技術を確立しました。これを実現するため、時々刻々変化する圧延時の鋼板温度を正確に把握・制御し、圧延の圧下量への反映を可能としました。さらに、従来の低速のシャワー冷却設備に対し、『Super−CR』は、高速・均一な冷却を可能としました。 これらの高度なエンジニアリング技術により、ハイテン材の圧延能率は従来に比べ2割増と大幅に改善しました。また、所定の目標温度の的中精度向上により、鋼板強度のばらつきも低減することができました。『Super−CR』は品質、数量、納期等の面で、これまでの常識を打ち破る画期的な高級ハイテン製造設備です。 さらに、『Super−CR』は、既存の『Super−OLACR』(*2)と組み合わせることにより、圧延ライン上での冷却パターンの自由度を、格段に大きくすることができます。その結果、従来にない冷却パターン制御によって、変形性能に優れた建築用TMCP型新商品や、鋼板表面のスケールを制御した鋼板の開発に寄与します。お客様からも評価され、既に累計生産量は80万トンに達しており、当社は今後も『Super−CR』を活用した製品の拡販を図ってまいります。 当社は今後とも、お客様のニーズにお応えできる最先端の技術革新、商品開発に注力してまいります。(*1)TMCP:Thermo Mechanical Control Process(熱加工制御)の略で、鋼材の圧延過程において所要材質性能を確保するために、スラブ加熱〜圧延〜冷却の各工程の温度あるいは圧下率を厳密に管理する製造方法。主として440〜610MPa級ハイテン材に適用。(*2)『Super−OLACR』:理論限界相当の高冷却速度、高精度冷却機能を有するオンライン加速冷却設備。JFEスチールのオンリーワン先端技術であり、3地区の厚板工場全てに導入済。
 
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