古河電工／重慶長華汽車線束有限公司の経営権を取得｜物流ﾆｭｰｽ

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■古河電工／重慶長華汽車線束有限公司の経営権を取得

中国における自動車部品事業の再編（第3弾）について～重慶長華汽車線束有限公司の経営権を取得～

2011年6月20日

当社と古河AS（本社滋賀県犬上郡甲良町）（以下当社ｸﾞﾙｰﾌﾟ）の100%子会社で中国向け投資会社であるFurukawa Auto Parts（HK） Limited（以下FAHK）が50%を出資するﾜｲﾔｰﾊｰﾈｽ（組み電線）製造拠点である重慶長華汽車線束有限公司（以下重慶長華社）の出資持分15%を合弁ﾊﾟｰﾄﾅｰある重慶長安汽車電器股?有限公司（以下長安電器社）から買取り､FAHKの出資比率を50%から65%に引上げ､重慶長華社の経営権を取得致しました｡
今後は､当社ｸﾞﾙｰﾌﾟ主導での会社運営基盤を早急に確立し､中国華中地区における自動車部品事業の商圏拡大を図っていきます｡

経営権取得の背景と目的
2006年以降､当社ｸﾞﾙｰﾌﾟは､中国自動車部品市場での商圏拡大､日系ｶｰﾒｰｶｰへの拡販を図るために､当社ｸﾞﾙｰﾌﾟ主導でのﾜｲﾔｰﾜｰﾈｽ事業の展開､ﾜｲﾔｰﾊｰﾈｽ事業と部品事業の一体化を行い､中国拠点の選択と集中を進めてきました｡（図1）
重慶長華社は中国華中地区へのﾜｲﾔｰﾊｰﾈｽ製造販売を目的とし1996年に設立され､古河電工ｸﾞﾙｰﾌﾟは1997年にFAHKを通して資本参加しました｡今後益々の成長が見込まれる華中･西南地区のｶｰﾒｰｶｰ（長安汽車Gr等）に対し､QCDDM（注1）の改善を主導し､更なる商圏の拡大を目指すために経営権を取得することとなりました｡
今回の長安電器社と合意した内容により､2006年より進めてきた地域毎での製造拠点の整備がほぼ完了しました｡今後は昨年設立した設計営業会社である古河汽車部件設計開発（天津）有限公司（以下FACD）と製造拠点の連携を強化し､これまでの日系ｶｰﾒｰｶｰに加え､中国系ｶｰﾒｰｶｰへの拡販を図っていきます｡

重慶長華社の概要（買取前）

（1）本社
:重慶市江北区建国村58号

（2）総経理
:張勇

（3）資本金
:16百万人民元（約2.0億円､2010年12月末時点）

（4）出資比率
:FAHK:50%､長安電器:50%

（5）売上高
:約65百万人民元（約8.1億円､2010年度）

（6）従業員数
:342名（2010年12月末時点）

（7）事業内容
:ﾜｲﾔｰﾊｰﾈｽ製造･販売

FAHK（旧FGP）の概要

（1）本社
:香港九龍青山道476号百佳商業中心13階1302-03室

（2）董事長
:福岡邦郎

（3）資本金
:118百万香港ﾄﾞﾙ（約12.9億円）

（4）資本比率
:古河電工:99.05%､古河AS:0.95%

（5）事業内容
:投資会社

長安電器社の概要

（1）本社
:重慶市江北区建国村58号

（2）総経理
:路涛

（3）資本金
:24.4百万人民元（約3.0億円､2010年12月末時点）

（4）資本比率
:路涛（重慶長華董事長）19.07%､代華良（重慶長華董事）19.07%､その他個人株主計57.21%､長安電器労組 4.65%

（5）連結売上高
:約600百万人民元（約75億円）

（6）事業内容
:ｶｰｵｰﾃﾞｨｵ他の自動車部品の製造･販売

FACDの概要

（1）本社
:天津市河西区解放南路256号泰達大厦21階MN座

（2）総経理
:坂本一旗

（3）資本金
:90百万円

（4）資本比率
:古河電工:60%､古河AS:40%

（5）従業員数
:8名（2010年12月末時点）

（6）事業内容
:ﾜｲﾔｰﾊｰﾈｽの設計開発､ﾏｰｹﾃｨﾝｸﾞ等

（注1）QCDDM:ｶｰﾒｰｶｰがｻﾌﾟﾗｲﾔｰに求めるQuality（品質）､Cost（ｺｽﾄ）､Delivery（納期遵守）､Development（開発能力）､Management（運営管理）の略｡