富士ﾌｲﾙﾑ／富士ﾌｲﾙﾑ九州に１６０億円を投資し､生産能力を増強｜物流ﾆｭｰｽ

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■富士ﾌｲﾙﾑ／富士ﾌｲﾙﾑ九州に１６０億円を投資し､生産能力を増強

大型液晶ﾃﾚﾋﾞ向け｢ＶＡ用ﾌｨﾙﾑ｣の需要増に対応！｢超広幅ﾌｼﾞﾀｯｸ｣の製造ﾗｲﾝを新設富士ﾌｲﾙﾑ九州に１６０億円を投資し､生産能力を増強　富士ﾌｲﾙﾑ株式会社（社長：古森　重隆､以下富士ﾌｲﾙﾑ）は､ﾌﾗｯﾄﾊﾟﾈﾙﾃﾞｨｽﾌﾟﾚｲ材料の主要生産拠点である富士ﾌｲﾙﾑ九州株式会社（熊本県菊池郡､社長：坂本　敏､以下富士ﾌｲﾙﾑ九州）に約１６０億円を投資し､｢超広幅ﾌｼﾞﾀｯｸ｣の製造ﾗｲﾝを新設します｡今回､建設する富士ﾌｲﾙﾑ九州　第４工場第８ﾗｲﾝは､１７台目のﾌｼﾞﾀｯｸ製造ﾗｲﾝであり､平成２４年１２月に稼動する予定です｡新工場では､｢超広幅ﾌｼﾞﾀｯｸ｣の中でも大型液晶ﾃﾚﾋﾞの表示方式（※１）のひとつである｢ＶＡﾓｰﾄﾞ｣に使用され､液晶ﾃﾚﾋﾞの視野角の拡大やｺﾝﾄﾗｽﾄの向上に寄与する｢ＶＡ用ﾌｨﾙﾑ｣を生産します｡最大２３００ｍｍの｢超広幅ＶＡ用ﾌｨﾙﾑ｣の生産が可能で､４０ｲﾝﾁ以上の大型液晶ﾃﾚﾋﾞの効率的な生産に貢献します｡　液晶ﾃﾚﾋﾞは､低価格化や高性能化により､先進国に加え､新興国においても急速に需要が拡大しています｡なかでも４０ｲﾝﾁ以上の大型液晶ﾃﾚﾋﾞの世界出荷台数は､年率３０％以上のﾍﾟｰｽで増えており､平成２３年には､全世界で稼動しているﾃﾚﾋﾞの約５０％を占める見込みです（※２）｡そのような中､当社の｢ＶＡ用ﾌｨﾙﾑ｣の需要は急激に高まっており､当社は平成２４年度に供給量を現在の２倍にすることを計画しています｡当社は本年４月に｢超広幅ＶＡ用ﾌｨﾙﾑ｣の新工場を稼動させ､生産能力を増強しましたが､拡大する市場のﾆｰｽﾞに応じて､２台目の｢超広幅ＶＡ用ﾌｨﾙﾑ｣のﾗｲﾝを新設します｡　現在､｢ＶＡ用ﾌｨﾙﾑ｣は､神奈川県と静岡県の工場で生産していますが､災害対応力の強化とﾘｽｸ分散の観点から､今回､富士ﾌｲﾙﾑ九州に新ﾗｲﾝを建設することを決定しました｡　富士ﾌｲﾙﾑ九州　第４工場第８ﾗｲﾝは､主に天然ｶﾞｽｺｰｼﾞｪﾈﾚｰｼｮﾝ設備（※３）による自家発電の電力で稼動します｡また､本年４月に稼動した新工場（※４）と同様､生産するﾌｨﾙﾑの超広幅化､ﾗｲﾝのｽﾋﾟｰﾄﾞｱｯﾌﾟとともに､生産工程で発生する蒸気を徹底して再利用するなどの省ｴﾈﾙｷﾞｰ対策を行うことで､単位面積あたりのｴﾈﾙｷﾞｰ使用量を従来の半分にまで減らします｡　また､新ﾗｲﾝの稼動に合わせ､現在主に｢ＶＡ用ﾌｨﾙﾑ｣を製造している神奈川工場（ﾌﾗｯﾄﾊﾟﾈﾙﾃﾞｨｽﾌﾟﾚｲ材料生産部）足柄ｻｲﾄ第２工場を中小型ﾃﾞｨｽﾌﾟﾚｲ向け製品開発の為の専用ﾗｲﾝとし､需要が急拡大するﾀﾌﾞﾚｯﾄＰＣやｽﾏｰﾄﾌｫﾝ向けﾌｨﾙﾑの新製品開発､及び生産を更に強化します｡　富士ﾌｲﾙﾑは､今後も新技術の研究開発を積極的に進め､ﾌﾗｯﾄﾊﾟﾈﾙﾃﾞｨｽﾌﾟﾚｲ材料の安定供給に貢献し､ﾌﾗｯﾄﾊﾟﾈﾙﾃﾞｨｽﾌﾟﾚｲ材料のﾘｰﾃﾞｨﾝｸﾞｶﾝﾊﾟﾆｰとして産業の発展に寄与していきます｡　※１　液晶ﾃﾚﾋﾞの表示方式には､液晶分子をどう配向させるかによって､主に（１）ＴＮ（Ｔｗｉｓｔｅｄ　Ｎｅｍａｔｉｃ）ﾓｰﾄﾞ､（２）ＩＰＳ（Ｉｎ－Ｐｌａｎｅ　Ｓｗｉｔｃｈｉｎｇ）ﾓｰﾄﾞ､（３）ＶＡ（Ｖｅｒｔｉｃａｌ　Ａｌｉｇｎｍｅｎｔ）ﾓｰﾄﾞがある｡３２ｲﾝﾁ未満ﾃﾚﾋﾞは（１）､３２ｲﾝﾁ以上ﾃﾚﾋﾞは（２）（３）の各ﾓｰﾄﾞが中心に採用されている｡　※２　面積ﾍﾞｰｽ　※３　発電の際に発生する排熱を蒸気や温水などで回収し､有効利用する熱電併給ｼｽﾃﾑ　※４　神奈川工場（ﾌﾗｯﾄﾊﾟﾈﾙﾃﾞｨｽﾌﾟﾚｲ材料生産部）足柄ｻｲﾄ第３工場＜新工場の概要＞　工場名：富士ﾌｲﾙﾑ九州　第４工場　建設場所：熊本県菊池郡菊陽町津久礼２９００番地　投資金額：約１６０億円　生産品目：超広幅ＶＡ用ﾌｨﾙﾑ（１３３０～２３００ｍｍ）　生産能力：年間３５百万ｍ２　延べ床面積：約１５千ｍ２