日本郵船／｢地球環境大賞｣で国土交通大臣賞を受賞｜物流ﾆｭｰｽ

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■日本郵船／｢地球環境大賞｣で国土交通大臣賞を受賞

｢地球環境大賞｣で国土交通大臣賞を受賞―空気潤滑船や運航管理情報統一ｼｽﾃﾑに高評価―
2011年2月25日

　当社はこのたび､ﾌｼﾞｻﾝｹｲｸﾞﾙｰﾌﾟが主催する｢第20回地球環境大賞｣において｢国土交通大臣賞｣を受賞しました｡
　地球環境大賞は､｢産業の発展と地球環境との共生｣を目指して､ﾌｼﾞｻﾝｹｲｸﾞﾙｰﾌﾟが､環境保全活動に貢献している企業､自治体､大学､市民ｸﾞﾙｰﾌﾟなどを表彰するものです｡当社は第14回（2005年）の｢日本経済団体連合会会長賞｣､第16回（2007年）の｢国土交通大臣賞｣､第18回（2009年）の｢地球環境会議が選ぶ優秀企業賞｣の受賞に続き､4度目の受賞となります｡

　今回の受賞では､当社が環境問題を経営上の最重要課題と捉え､以下の取り組みを積極的に実施してきたことが高く評価されました｡

①空気潤滑ｼｽﾃﾑ搭載ﾓｼﾞｭｰﾙ運搬船｢邪馬台｣｢大和｣の実証実験
　当社と三菱重工業株式会社で海上輸送でのCO2削減策として共同開発した空気を船底に送り込み､泡の力で船舶と海水の摩擦抵抗を低減させる｢空気潤滑ｼｽﾃﾑ｣を当社の子会社である日之出郵船株式会社が運航するﾓｼﾞｭｰﾙ運搬船｢邪馬台｣(2010年4月竣工)および｢大和｣（2010年11月竣工予定）に搭載しました｡ﾌﾞﾛｱ（送風機）方式による同ｼｽﾃﾑの恒久的運用は､世界初の試みです｡約10％のCO2削減効果を見込んでおり､世界から高く注目されています｡（※注）

②運航管理情報統一ｼｽﾃﾑ"NYK e-missions'"
　当社は株式会社ｳｪｻﾞｰﾆｭｰｽﾞと共同で､当社ｸﾞﾙｰﾌﾟが運航する船舶約800隻に対し､運航船の位置情報や航路上の気象･海象情報を提供する運航管理情報統一ｼｽﾃﾑ｢NYK e-missions'｣を導入しました｡船上でも陸上でも､関係者が同じ画面を見ながら相談できるので､ﾄﾗﾌﾞﾙに対しても迅速な対応が可能となり､重大事故の可能性を未然に防ぐのに役立てることができます｡

当社は､海上輸送において培った環境技術を広く社会に還元するとともに､ｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ総合物流企業ｸﾞﾙｰﾌﾟとしての国際ﾈｯﾄﾜｰｸを生かして､今後もさまざまな地球環境の保全に取り組んでいきます｡

（※注）この空気潤滑ｼｽﾃﾑ搭載は､国土交通省から｢船舶からのCO2削減技術開発支援事業｣の補助対象事業として選定を受け､日本海事協会の共同研究事業および日本財団の助成事業による支援を受けています｡