田中貴金属工業／ﾌﾙﾔ金属との資本業務提携契約を締結｜物流ﾆｭｰｽ

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■田中貴金属工業／ﾌﾙﾔ金属との資本業務提携契約を締結

田中貴金属工業､ﾌﾙﾔ金属との資本業務提携契約を締結同社の第三者割当増資の引受を決定急増するＬＥＤの需要に対応―ｲﾘｼﾞｳﾑ地金の調達から製造､ﾘｻｲｸﾙまでの一貫した安定供給体制を構築　田中貴金属工業株式会社（※１）（本社：千代田区丸の内､代表取締役社長：岡本英彌）は､２０１１年２月７日（月）､株式会社ﾌﾙﾔ金属（本社：豊島区南大塚､代表取締役社長：古屋　堯民）との間で､資本業務提携契約（以下､本資本業務提携契約）を締結しました｡また今回､資本業務提携を締結するにあたり､同社が実施する第三者割当増資（以下､本第三者割当増資）の引受を決定｡払込金額の総額７０億８千万円により､田中貴金属工業はﾌﾙﾔ金属の株式の１９．４９％を取得する予定です｡■資本業務提携に至る背景　田中貴金属工業は､１８８５年の創業以来､貴金属を用いたさまざまな工業製品の開発･製造･販売に取り組んでいます｡国内ではﾄｯﾌﾟｸﾗｽの貴金属取扱量を誇っており､電子･電気､ｴﾈﾙｷﾞｰ､医療､化学などの各種産業における工業用貴金属材料の開発から安定供給､装飾品や貴金属を活用した貯蓄商品の提供を高い信頼と信用のもと､長年に渡り実施しています｡　他方､ﾌﾙﾔ金属は､１９５１年の創業以来､ﾌﾟﾗﾁﾅｸﾞﾙｰﾌﾟﾒﾀﾙ（白金族金属）の中でも最も希少価値の高いｲﾘｼﾞｳﾑ､ﾙﾃﾆｳﾑを中心に､幅広い事業領域で工業用貴金属製品を展開しています｡　現在､各国による経済対策や中国をはじめとする新興国の経済成長に支えられ､国内においても総じて､生産や消費の持ち直しの動きが見え始める中､ＩＴ関連機器､ｽﾏｰﾄﾌｫﾝ（多機能携帯電話）､ﾊﾟｿｺﾝなどの市場の拡大､さらには環境･ｴﾈﾙｷﾞｰ関連市場の拡大に伴い､工業用貴金属製品に対する需要は中長期的に増加すると考えられます｡特に､環境･ｴﾈﾙｷﾞｰ分野ではﾊﾟｿｺﾝ､ＴＶのﾊﾞｯｸﾗｲﾄや固体照明（※２）用ＬＥＤ（発光ﾀﾞｲｵｰﾄﾞ）の生産が急激に伸長しつつあり､ﾌﾙﾔ金属が主力とするＬＥＤ基板製造用単結晶育成用ｲﾘｼﾞｳﾑﾙﾂﾎﾞに対する需要も急増していることから､更なる需要の増加に備えるための対応･対策が急務となっています｡■資本業務提携のﾒﾘｯﾄ　今回､本資本業務提携契約を締結したことで､田中貴金属工業が有するｲﾘｼﾞｳﾑ地金の安定的な調達力と､ﾌﾙﾔ金属が長年に渡り蓄積してきた技術･ﾉｳﾊｳを融合できるため､需要の増加が見込まれるｲﾘｼﾞｳﾑ地金の安定かつ柔軟な調達が可能となります｡これは､相互のﾒﾘｯﾄがあることに加え､世界的に希少な資源にかかわる調達から製造､ﾘｻｲｸﾙまでの相互補完的体制を構築し､ｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ市場における我が国のｲﾘｼﾞｳﾑ事業に関する競争力を確保することができ､更には環境･ｴﾈﾙｷﾞｰ問題にも大きく貢献できます｡■両社の関係について　田中貴金属工業は､本資本業務提携契約に基づく資本業務提携の一環として､ﾌﾙﾔ金属が実施する本第三者割当増資を引受けることで､ﾌﾙﾔ金属との信頼関係の構築を進展させるとともに､ﾌﾙﾔ金属の今後の設備投資への備え､および財務基盤の強化を図ります｡なお､本第三者割当増資により､ﾌﾙﾔ金属は田中貴金属工業の持分法適用会社となる予定です｡＜業務提携の内容＞（１）地金の安定供給　田中貴金属工業は､ﾌﾙﾔ金属に対して安定的にｲﾘｼﾞｳﾑ地金を供給することを予定しております｡なお､これ以外の具体的な内容､方法及び範囲については､法令の許容する範囲で今後協議する予定です｡（２）非常勤取締役の派遣　ﾌﾙﾔ金属は､田中貴金属工業がﾌﾙﾔ金属に対して１名の非常勤取締役を派遣することに同意しており､本資本業務提携契約に基づき､今後最初に開催されるﾌﾙﾔ金属の株主総会にて田中貴金属工業が指名する者１名をﾌﾙﾔ金属の非常勤取締役として選任する議案が提出される予定です｡＜第三者割当増資引受の概要＞　引受株式の種類及び数：普通株式　１，４１６，０００株　払込金額：１株につき　５，０００円　払込金額の総額：７０億８千万円　引受後の当社の持株比率：１９．４９％　払込期日：２０１１年２月２５日＜用語解説＞※１【田中貴金属工業株式会社】　ＴＡＮＡＫＡﾎｰﾙﾃﾞｨﾝｸﾞｽ株式会社を持株会社とする田中貴金属ｸﾞﾙｰﾌﾟにおいて､製造事業を展開するｸﾞﾙｰﾌﾟの中核企業※２【固体照明】　固体材料そのものが色を出す照明で､ＬＥＤやＥＬ（ｴﾚｸﾄﾛﾙﾐﾈｯｾﾝｽ）の総称